自転車は、これまでほとんどママチャリぐらいしか乗った事がなく、それ以外では高校時代にいわゆるドロップハンドルの自転車に少し乗ったぐらいだった。
自転車に乗るのも通学や通勤、買い物、ちょっと用事や出掛けるぐらいだけで、それが普通だと何の疑いもなかった。
高校時代の夏、荷物満載で自転車を漕いで旅している人を見かけても、「なにが楽しくてあんなことしてるだろう?」としか思わなかった。
そんな自分が自転車で旅をしてみようと思ったきっかけがある。
それは今から9年前の37歳になった2007年春、今や自転車ツーリングの聖地になっている「しまなみ海道」をクロスバイクで渡ったことだ。
その時は始めから「しまなみ海道」を自転車で渡ろうと思って行ったのだが、レンタサイクルでママチャリを借りようと思っていた。
ところが、店員さんに「クロスバイク」という名の自転車を勧められた。聞いたこともない「クロスバイク」という自転車だったが、物は試しに「まっ、別にいいか」と思い、それを借りることにした。
でも「クロスバイク」を見た瞬間、荷物を入れるカゴがついていないので、「やっぱりママチャリにすればよかった」とちょっと後悔した。
しまなみ海道
そして、リュックを背負いながら二日かけてクロスバイクでゆっくり「しまなみ海道」をまわってみた。
「しまなみ海道」は、海の上の橋を自転車で渡るので最高に気持ちよかったことを覚えている。
そして、橋まで上がるには長い上りのループ坂が上るのだが、クロスバイクだと驚くほど楽に上れることに感動した。ママチャリだとこうはいかない。押していただろう。
そういえば「しまなみ海道」が開通して間もない頃、友人から自転車で橋を渡る誘いがあったことを思い出した。
その時は乗り気じゃなかったので確か断ったはずだ。今になって悪いことをしたと思う。
帰宅して約1ヶ月後には、クロスバイクを買った。その後、ネットで自転車関連のサイトやブログを読んでみると、自転車で旅をしている方が多くいるの知る。
クロスバイクなら少々の上り坂でも楽に上れるので、自転車旅に出かけるのも頷けたし、何より楽しそうだった。
それなら自分もやってみようと、その年の夏休みには北海道に自転車旅に出かけた。
この時はまだ700Cのクロスバイクだったが、その後、旅のお供として24インチバイクを購入し、日本各地を駆け回る事になる。
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