'08 オロロンライン北上① 出発前

2021年4月12日月曜日

2008年 自転車旅 北海道

うちの会社は、なぜか夏休みが2回あって、1発目は7月下旬から8月頭にかけて、2発目はお盆にある。

去年は、1発目の連休に「タウシュベツ川橋梁、富良野・美瑛の丘」へ自転車旅に出かけたが、2発目の連休は、混雑と高い交通費を避けるため、遠出することなく家でおとなしくしていた。

今年は、両方の連休とも出かけようと思っている。1発目の連休は、今年も迷いなく「北海道への自転車旅」。2発目も当初は、ゴールデンウィークの旅先にも考えていた「青森への自転車旅」にしようと準備していたが、友達からの誘いで上高地の方に行くことにした。自転車はなし。

自転車旅の日程とコース

これから書いていく「’08 オロロンライン北上」は、この1発目の「北海道への自転車旅」のこと。「秋田 斜め縦断の旅」から帰ってきてすぐに、夏の自転車旅は「天売・焼尻」、「利尻・礼文」を巡りながら「オロロンライン」を北上し、日本本土最北端の「宗谷岬」をゴールにしようと決めた。このコースにした一番の理由は、「利尻・礼文」に行きたかったからだ。

「利尻・礼文」には、確か小学生の高学年ぐらいだった頃の夏休みに、家族旅行で行く予定だった。が、しかし、旅行直前にハシカか水疱瘡かにかかって行けなくなった残念な思い出がある。翌年以降にその旅行が復活することはなく、大人になってからも行く予定は全然なかった。

そんなことを思い出したので、今年の自転車旅は、ほとんど迷うことはなく「利尻・礼文」から考え始めてこのコースにした。旅人にとっては、かなりソソられるコースだと思う。

ちなみに「オロロンライン」とは小樽から稚内までの日本海沿岸を走る道の愛称だ。「オロロン」とは、ペンギンに似た絶滅危惧種の「オロロン鳥」のことで、日本では天売島だけが繁殖地になっている。

「宗谷岬」を出発して「オロロンライン」を南下する逆のコースも考えたが、やはり自転車で走るのなら海岸線側がいいし、夏は南風が強いとのブログ情報もあったので、「オロロンライン」を北上することにした。

大まかなコースはすぐに決まったので、あとはもう少し日程、行程を詰めておく。まずは自転車旅の出発地をどこにするかだ。

1発目の連休は、7月26日(土)から8月3日(日)までの9日間だが、連休最終日は家でゆっくりして旅の余韻に浸りたいので、前日(8月2日)に旅を終わらせて帰途につくことにする。なので、自転車旅の日程は8日間だ。

離島に渡ることや1日の走行距離、立ち寄り場所の時間などを逆算していくと、自転車旅の出発地は「留萌」あたりが一番よさそうという結論になった。

次に留萌まで行程を考える。北海道までは当然、飛行機で輪行するとして、降り立つ空港は、旭川か新千歳のどちらかになる。

距離的には旭川のほうが全然、留萌に近い。旭川空港から旭川市街までは空港連絡バスで問題なし。旭川から留萌まではバスかJRのどちらかだが、どちらもあまり本数がなく、留萌までの移動で1日費やすことになる。

一方、新千歳も札幌経由で高速バスかJRのどちらかだ。札幌からの高速バスは、旭川より本数も多いし、乗り換えもないが、いかんせん遠いので3時間ぐらいかかる。JRは、旭川同様、深川乗換でそこから先の留萌線の本数が全然ない。こちらもバスで行ったとしても留萌まで1日かかりそうだ。

留萌までの移動で、休みの1日を使うのはもったいない。そこで、連休前日の夜に飛行機で旭川か新千歳経由で札幌まで入ることを考える。そうすれば、留萌には初日の午前中に到着できる。

会社が終わった後に便があるのは新千歳だけなので、連休前夜に新千歳経由で札幌まで入り、連休初日の朝に高速バスで留萌まで輪行することにする。

そのあとの行程は、とりあえず、初日は羽幌泊、2日目は焼尻、天売に渡り、天売泊、3日目は北海道本土に戻り、天塩泊、4日目は豊富温泉泊、5日目は稚内泊、6日目は礼文泊、7日目は利尻泊、8日目が最終日で宗谷岬に行って帰路に着く、ということにする。

出発前準備

出発前に、行きの新千歳着の便、帰りの稚内発の便と、4日目の豊富温泉まで宿を予約しておく。5日目以降の宿は、天気などで予定を変えることもあるので、旅の途中で、自転車の進み具合を見ながら、2日前を目処に決めていこうと思う。

「天売・焼尻」へはフェリーと高速船があるが、高速船は自転車を折り畳む必要があり、面倒なのでフェリーが良さそうだ。切符の事前予約はできないので、当日買うことにする。

「利尻・礼文」へのフェリーも、予定が完全に決まっていないので、当日ないし前日に切符を買うことにする。

札幌から留萌行の高速バスも事前予約はできないが、折り畳み自転車をバスに載せられるかバス会社に電話で確認してみる。すると、

「トランクがあるので混んでなければ載せられます。当日ドライバーに頼んでください」

とのこと。留萌行きなのでそんなに乗客は多くないだろう。まず大丈夫だと思うが、もしダメならJRに変更して行こうと思う。

それから、連休前日の新千歳空港から札幌までの移動手段も考えないといけない。いつも帰省する時はJRを使うが、いつも混んでいるので、1本やり過ごして次の電車に乗ることが多い。

今回は、金曜日の夜になるので、仕事終わりの移動の人などで、いつも以上に混みそうだ。そんなところに大きな輪行バッグで乗り込むのは、かなりの迷惑になるだろう。今回は、時間はかかるがバスで札幌市内のホテルに向かうことにする。

次に自転車の方。今回も「MR 4F」を使う。「秋田 斜め縦断の旅」でボトルケージを紛失したので、新しく「モジュラーケージⅡ(トピーク、TOP-A-WBC014, 970円也)」を購入した。

秋田 斜め縦断の旅」で使っていた「モジュラーケージ」は、調整ネジがプラスティック製で、走行時の振動で緩みやすかった。

その反省も踏まえて、今回は、調整ネジとホルダーが金属製で「LOUIS GARNEAU LGS-TR LITE」にも使っているものを選択。走行時の振動でネジが緩むということは今のところ経験していない。

他は「秋田 斜め縦断の旅」から特に変わったところはない。

これで準備完了。「オロロンライン」へ出発。

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