5日目 2007年10月2日(火)
朝起きると今日も晴れ。予定では、今日はまず県道110号線で阿蘇神社に行き、そこから県道11号線で外輪山をのぼって城山展望所に行く予定にしていた。
けれど、今日は景色を眺めるにはいい天気なので、天気がイマイチだった大観峰にもう一度行って、阿蘇五岳とカルデラの風景を見たくなった。
そこで阿蘇神社に行った後、内牧に戻り、国道212号線で大観峰に行って絶景を眺めてから、その後城山展望所に行くことに予定変更する。
9:00 宿を出発、県道110号線を東へ進む。交通量はほとんどない。
9:45 参道を通って阿蘇神社に到着。立派で迫力のある大楼門と拝殿、かなり歴史のありそうな古い神社だ。
正直、来る前はこんな立派な神社とは思っていなかったので、来た甲斐があった。ホント、貫録のある神社だ。
境内には「せのび石」がある。お参りに来た時、子供たちの身長を測って成長も感じてもらうためだろうか。
(2016年の熊本地震であの立派で迫力のある大楼門と拝殿が倒壊しました。1日も早い復旧を願うばかりです。)
再び、大観峰
10:00 阿蘇神社を出発、来た道を内牧へ引き返す。国道212号線に入る。
一昨日、この道を下り、勾配は5%ぐらいで物凄くキツくはないものの、距離が6km程あることがわかっているので、抑え気味に上る。
九十九折が続き、所々で内牧温泉街がみえ、少しづつ遠く、下になって行く。最後の最後、国道212号線から県道45号線に入るところの勾配が一番キツく、なんとか乗り越える。
11:30 標高936mの大観峰に到着。今日も平日に関わらず、人出が多い。
展望台に行くと、昨日上った阿蘇中岳はてっぺんが少し雲に隠れているものの、一昨日とは打って変わって、阿蘇五岳や眼下の田園地帯もクッキリ見えて更に素晴らしい景色。絶景だ。
中学生が遠足に来ていた。先生(男)らしき人が女子生徒に、「奥さんが弁当作ってくれないので、自分で作って持って来ているんでしょ」と揶揄われていたのが面白かった(先生は特に反論せず)。
11:55 大観峰を出発、県道11号線やまなみハイウェイに向かう。やまなみハイウェイに出て右折し、あまり下らないことを願いつつ城山展望所に向かう。
12:40 県道45号線の分岐からはほとんど下ることなく、標高748mの城山展望所に到着。観光客はわずか。
ここからの景色もいいのだが、大観峰に比べ少し標高が低いためか、周りの山や木々のため、見える角度が狭い。大観峰から眺めているので、慣れてしまって感動が薄れている。
公衆のトイレが探すが見当たらなく、土産物屋さんに聞くが、「有料です」と嫌味ったらしく言われた。
何も買わずにトイレだけ借りようとする観光客が多いのでうんざりしているのだろう。我慢できないほどでもなかったので借りずに出発する。
県道45号線の分岐から一昨日通った道を折り返すのだが、天気がいいので、一昨日より風景を楽しみながら走れる。
左に大きくカーブするところで勾配が10%程度あったが、そこ以外はほとんど平坦な道が続く。
波打つような緑の丘陵地帯を抜けていく。前方にくじゅう山系も見えてくる。
13:45 県道40号線の手前にある「草原の駅うぶやま」で、この辺りの名物?である「だご汁」を食べる。うまい。
瀬の本に向けて出発。徐々に勾配が上がっていき、瀬の本高原からややキツく、7,8%程になる。
急坂
14:57 瀬の本の温泉街に到着、大分県に入る。ここからやまなみハイウェイを離れ、県道40号線で、飯田高原、そして今日の宿のある九酔渓温泉に向かう。
ここからもまだ阿蘇五岳がみえる。県道40号線はやまなみハイウェイより交通量が更に少なく、ほぼ皆無な状態。
始めは下りが続くが、2km程走ったところから上りに変わる。上りにかわり、始めの勾配は緩かったものの、スキー場の2km程手前から、かなりキツくなり10%超えの激坂が続く。
今回の自転車旅で一番キツかったところ。休憩しながら上る。
15:34 九重森林公園スキー場になんとか到着。ここが今日のピークで標高は1150mぐらい、ここからは下りになる。
標高は高いが、こんなところに雪が降るのだろうか。多分、ほとんど人工降雪機の出番だろう。
スキー場を出発。八丁原地熱発電所そして筋湯温泉、湯坪温泉といかにも火山地帯というなかを風景を楽しみながら下っていく。時折、急坂があるので気をつけながら下る。
飯田高原に入り、筌の口温泉近くの見覚えのある道まで戻ってきた。この辺で買い物をしておく。峠の茶屋の前に展望台があるので上ってみる。夢大吊橋が見える。
17:15 宿の入口に到着。入口からは20%超の急坂が待ち構えていたので、自転車を押してのぼる。
宿に到着。今日のお宿は「渓谷の宿 二匹の鬼」。受付で手続きして、部屋や食事、お風呂の説明を受ける。部屋は敷地内に点在しているコテージに泊まる。
食事は受付のある建物の大広間で他のお客さんと一緒に食べる。お風呂(温泉)はコテージとは別に敷地内にいくつか点在していて空いていれば自由に入れるようだ。受付のある建物の横には大きな家族風呂もあるようだ。
料金は1泊2食で10,650円也。自転車は受付のある建物の横に止めておいた。コテージの前まで持ってきても良かったが、まわりに民家はなく、夜は真っ暗になるのであまり心配する必要はなさそうだ。
寝床
もらった地図を見ながら部屋のあるコテージに向かう。泊まるコテージは「セキレイ」。受付から歩いて2分ほど、部屋は4畳半程と広くないが、三角屋根の天井は高く、トイレも付いていた。
荷物をおいて、早速一番近くのお風呂に向かう。運良く、空いていたので、外の風景を眺めながら、ゆっくり入る。
お風呂の後、食事に行くと、他のお客さんは既に食べていた。お酒も入って気持ちよくなって、最後のお客になって帰ろうとすると三度笠を宿泊記念として渡される。
けれど、そんな大きな三度笠は自転車で運べないことを説明して丁重にお断りする。それならば自宅に送るというので住所を紙に書いて渡す。その後、送っては来ないが、最初断っていたので気にはならない。
コテージに戻り、明日の予定を考える。一部国道を通る予定なので交通量や路肩の幅も気になりつつ、考えても仕方ないので寝ることにする。
走行時間:5h21m50s 走行距離:73.31km
平均速度:13.6km/h 最高速度:40.1km/h