'07 やまなみハイウェイから阿蘇、耶馬渓・国東半島へ⑥ 九酔渓温泉〜裏耶馬渓

2017年7月21日金曜日

2007年 九州 自転車旅

6日目 2007年10月3日(水)

朝、眼が覚めてトイレに行くと、窓から間近に木々の生い茂った緑の山が見える。10月だけど紅葉はまだまだ先のよう。今日も天気は良さそうだ。

今日の行程は、まず九酔渓を北へ下ってから、国道を北西方向へ進み、深耶馬渓に向かう。

その後は耶馬渓からサイクリングロードを経由して今日の宿のある裏耶馬渓に向かう予定。渓ばかりなので山間の渓谷沿いを走ることになりそうで楽しめそうだ。

9:40 今日も遅めに宿を出発。九酔渓の九十九折の県道40号線を緑の山々を眺めながら、ゆっくり下りていく。

九酔渓の宿を出発
九酔渓の宿を出発

朝ということもあり、交通量は皆無。下り坂は国道210号線まで続く。

川沿いを下る
川沿いを下る

稲刈り近し
稲刈り近し

国道210号線に到着、左折する。交通量が気になっていたものの、ここも少ない。九重町の中心部を抜けると再び下り始める。

国道387号線の手前で予定通り、県道409号線に入り、住宅街の中を走る。しばらく走ると「竜門ノ滝」の標識が目に入る。

地図で調べると「竜門ノ滝」はここを右折して3km程先にあるみたいだが、少し遠回りでしかも上りなのが想像できたのでパスする。直進して県道678号線を進む。

11:25 豊後森駅に到着。このすぐ先の信号を右折して進むと県道28号線の少し手前まで国道

387号線を通らずに行けそう。なるべく国道は避けたいので、この裏道を進む。

深耶馬渓

国道387号線に合流するも、路肩が広く、特に問題なし。

すぐに県道28号線との分岐、左折して深耶馬渓に向かう。ここから緩い(3%ぐらい)上り坂が始める。

県道28号線をしばらく走ると左手のパーキングに展望台があるので登って見ることにする。ところが木々以外何も見えないので、早々に退散する。

何を目的にこの展望台を造ったのだろう?

短いトンネルのところでピークとなり、ここから上り坂より勾配の急(平均で5%ぐらいだろうか)な下り坂となる。進むにつれ勾配は徐々に緩くなっていく。

下り坂に入ると山肌や山の上に岩が見え始めた。

軍艦岩、念仏岩、屏風岩を通り過ぎた後、道の右側に小さい小屋が見えた。

「一ツ家温泉」の看板が掲げられていて、秘境の温泉っぽさが漂っている。気になりつつも通過。

後で調べると、向かいにある蕎麦屋さんが所有していて、お店で蕎麦を食べると空いていれば入れるらしいとの事。興味のある方はぜひどうぞ。

一ツ家温泉
一ツ家温泉

12:40「一ツ家温泉」から程なく、深耶馬渓の中心地「一目八景」に到着。紅葉の名所らしいが、時期としてはまだまだ早い。

自転車を止めて写真を撮ったり、奇岩を眺めていると、近くにいた人から写真を撮ってくれるよう頼まれる。快く引き受ける。

12:52 「一目八景」を出発、しばらく山肌や山の上の奇岩が続く。ここから下り基調になる。

一目八景
一目八景

程なく、左折すると深耶馬渓トンネルで伊福という標識が目に入る。

「ゴジラ岩」

今日の宿は裏耶馬渓の伊福にあるのだが、ここを左折するとあまりに早いゴールとなるので予定通り、このまま耶馬渓まで北上する。

しばらく走ると「ゴジラ岩」の看板を発見。どこだどこだと辺りの山肌を探すと木々の上に岩が頭を出している。

少し通り過ぎると、木々で見えなくなってしまうので見逃してしまうところだった。だけど、形は微妙。

ゴジラ岩
ゴジラ岩

3km程走ると耶馬渓ダムが見えてくる。ところが、この先は工事中のため通行止め。迂回路として左折するよう指示する標識が出る。標識通り、左折して大平橋を渡り、ダムの西側の道を進む。

そのまま走ると国道212号線からサイクリングロードに出れたが、時間にかなり余裕があるので、ダムの近くにある「溪石園」に行ってみる。

13:50 溪石園に到着。耶馬渓のミニチュア?のような感じがする随所に岩や石が並べられた庭園風な公園といったところ。

一周してみたが、決して悪くはないのだが、ここに来るのだったら、耶馬渓全体を自転車やバイクで走ったり、車でドライブしたほうがいいだろう。

溪石園を出発し、国道213号線を渡って「メイプル耶馬サイクリングロード」に入る。

14:15 耶馬渓サイクリングターミナルに到着。サイクリングロードの案内板があるので、コースを確認する。ターミナルの裏手に山国川が流れていて小さい沈下橋風な橋がかかっている。

メイプル耶馬渓サイクリングロード
メイプル耶馬渓サイクリングロード

案内板を見ていると、ターミナルの人と思われる方から声をかけられる。

「どこから来た?」、「これからどこに行く?」など定番のことを聞かれたりしたが、「九重の吊橋に行ったか?」と聞かれたので「行った」と答えた。

するとその人は、橋ができてしばらくは「2,3時間待たないと渡れない」と報道されていたので、まだ行ったことがないとの事。

あんな辺鄙なところで2,3時間待ちってホントかと疑いたくなったが、それだげ沢山人が来たということだろう。

私が「人は多かったが、待つことはなかった」と言うと、「じゃあ、今度行ってみよう」と話していた。

それから、明日県道703号線から県道43号線を通ってサイクリングロードの起点(終点?)の「コアやまくに」に行こうと考えていたので、県道43号線のことを聞く。

「ほぼフラットで交通量少なく、いい道」で、通ることを勧めてくれた。

その方からサイクリングロードの地図をいただき、お礼を言って別れる。ここのサイクリングターミナルは泊まることできる公共の宿でもあるようだ。

時間がまだまだたっぷりあるのでのんびり山国川沿いのサイクリングロードを進む。

サイクリングロードを進む
サイクリングロードを進む

県道703号線

県道703号線の入口の下郷宿場に到着。

もらった地図を見ると近くの下郷農協に美味しい牛乳とアイスクリームがあるらしいので、アイスを買って休憩する。

ここで飲み物などの買物も済まそうと考えたが、伊福にも小さいお店ぐらいはあるだろうとアイスだけにする。

超低速で県道703号線を南に進む。交通量は皆無。多少のアップダウンがあり、上り基調の(平均2,3%ぐらい)道だが、超低速走行なので問題なし。

道の所々に裏耶馬にある民宿の看板があり、今日泊まる宿の名もある。

宿まで残り7km程だが、時間は15:00を回ったところ。のんびりと刈り入れどきの稲穂を見ながら進む。

裏耶馬渓に入ると深耶馬渓のように山の上に奇岩が見えてくる。

裏耶馬渓の奇岩
裏耶馬渓の奇岩

16:10 宿のある伊福に到着。まだまだ時間は早い。どうしたものかと地図を眺める。

するとすぐ近くに「戦国武将 後藤又兵衛の墓」があるようなので行ってみると、ホントにすぐ近くだった。

他を探す。するとこの先、県道43号線に出た更に先に「立羽田の景」というところがある。名称だけではどんなところかよくわからないが、行ってみることにする。

お店がないか探しながら進むが、県道703号線沿いには民宿や温泉はあるもののお店は見当たらない。

県道から奥まったところにあるかもしれないが、とりあえず立羽田の景に向かう。

県道43号線に入り、上り勾配が大きくなるが大したことない(5%以下)。しばらく走り、そろそろこの辺というところで右手の山の上に岩が見えてきた。

16:48 立羽田の景に到着。駐車スペースがあって「立羽田の景」の看板。ここも深耶馬渓、裏耶馬渓と同じように山の上に奇岩がみえている。

立羽田の景
立羽田の景

伊福

写真を撮ったりしながら、少し休憩する。立羽田の景を出発。伊福に引き返す。

17:15 宿に到着。今日のお宿は「民宿 渕の上」。部屋は7.5畳の和室で、お風呂とトイレは共同。

お風呂は露天風呂の温泉で、黄金色に染まった田園地帯を眺めながら快適に入れた。周りに少し囲いはあるが、田圃から丸見えのところもある。この時、田圃に人の姿はなかった。

身体を洗うにもお湯は湯船から取るしかないようだが、特に問題なし。

自転車は宿の1階の車庫の中に停めさせてもらい、問題なし。

1泊2食付きで泊まったが、仕事で泊まる人が多いようで、食事は一般的な家庭料理。でも十分満足した。

結局、お店を見つけられなかったので、宿の夕食で晩酌(耶馬美人)と漬物を頂き、長居してしまった。ありがとうございます。

食事を取った広間は襖や仏壇のある畳の部屋で、懐かしく感じた。気持ちよくなり、部屋に戻って寝ることにする。

走行時間:5h20m21s 走行距離:73.04km
平均速度:13.6km/h 最高速度:36.4km/h

7日目へ