'07 幻の橋・タウシュベツ川橋梁と富良野・美瑛の丘⑥ 美瑛

2017年5月2日火曜日

2007年 自転車旅 北海道

6日目 2007年8月3日(金) -

今日は美瑛の北に広がる「パッチワークの丘」をめぐる。明日の飛行機で帰る予定なので、今日が実質、自転車ツーリングの最終日だ。

朝、起きると昨日の雨は上がっていて、雲は多いがところどころで青空も見えている。

7:55 宿を出発。いつもより出発が早いが、天気が少しでもいいうちに周ろうと思う。

今日も手描きの「びえいMAP」を見ながら、街から近い順番に西から攻めていく。

まずは「ケンとメリーの木」に向かう。国道237号線を越えるとのぼり坂になり、早くも「パッチワークの丘」が始まる。

「パッチワークの丘」も昨日の「パノラマロード」と同じようにアップダウンの連続だ。

最初の坂道をのぼりきると、1本の大きな木が見えてきた。

「ケンとメリーの木」、「ぜるぶの丘」

8:17「ケンとメリーの木」に到着。朝早いせいか、観光客はほとんどいない。「ケンとメリーの木」は日産スカイラインのCMで有名になったようだが、見た記憶はない。大きな木なので少し離れたところから写真を撮る。

ケンとメリーの木
ケンとメリーの木

次は「ぜるぶの丘」に向かう。手描きの地図ではすぐ隣に見えたが、一旦国道237号線まで下りなければならず、最初にそっちへ行くべきだった。正確な場所はツーリングマップルで確認しないといけない。

8:30「ぜるぶの丘」に到着。広い公園になっていて、園内ではカートも乗れるようだ。ここも時間が早いこともあってお客さんは疎ら。

園内を歩いていると、大きな丸太に「亞斗夢(あとむ)の丘」と書いてある。

「あれっ、場所を間違えた?」と思ったが、丸太の裏側にまわると「ようこそ ぜるぶの丘へ」と書いてある。間違いではなさそうだが、紛らわしい。

後で調べると、園内には「ぜるぶの丘」と「亞斗夢の丘」があって、公園の正式名も「ぜるぶの丘・亞斗夢の丘」というようだ。

ここの園内にも色とりどりの花が咲いてる大きな花畑があって、他のラベンダー畑に負けず劣らずの綺麗さだ。

場所も国道237号線沿いの美瑛の街の入口にあり、わかりやすい。オススメだ。

ぜるぶの丘
ぜるぶの丘

次に「セブンスターの木」に向かう。再び、丘をのぼり、「ケンとメリーの木」を通り過ぎて、さらにアップダウンの道を北西に進む。旧北瑛小学校辺りの分岐道で少し迷う。

丘の上に出ると雲が多いものの昨日に比べれば景色がいい。離れた丘の上まで見通せるようになり、徐々に走っている観光バスや所々に止まっている車が目につき始める。

後で気づいたが、この時撮った写真には「親子の木」が写っていた。

パッチワークの丘と親子の木
パッチワークの丘と親子の木

9:20「セブンスターの木」に到着。その名の通り、「セブンスター」のたばこのCMに使われた木だ。

パッと見た瞬間、小さい頃、この木の輪郭や形を何かで見たような記憶がある。たばこのパッケージに描いてあったような気もするが…

9:00を過ぎ、観光客で混み始めている。車や人が入らないように「セブンスターの木」の写真を撮るのも大変だ。

セブンスターの木
セブンスターの木

「親子の木」

続いて国道452号線まで大周りして「親子の木」に向かう。畑や牧草地の丘陵地が続き、何度も自転車を止め写真を撮る。ようやく美瑛の丘を見渡せるようになってきた。

丘の風景
丘の風景

10:00「親子の木」に到着。大きな2本の木と、その間に小さな1本の木が立っているので、こう呼ばれている。

木が立っている道路まで来てしまったせいか、写真を撮ろうとしても斜め横の角度になってしまう。

これだと3本の木が重なってしまい、いい写真が撮れない。正面から見える撮影ポイントを後で探すことにする。

次に「マイルドセブンの丘」へ向かう。美田の五陵橋近くをまわって地図に書いてある場所に着くと、似たような木々はあるが、どう見てもあの「マイルドセブンの丘」に立つ木々と違う。

ツーリングマップルでも「マイルドセブンの丘」はこのあたりになっている。しばらく近くをウロウロするもそれらしい木々は見つからない。

仕方ないので後回しにして「赤麦の丘」に向かう事にする。

その途中、車やバイクが止まっているところがあり、ふと横をみると少し離れたところに、どこかで見たような気がする一列に整然と並んだ木々が見える。

10:39「マイルドセブンの丘」に到着。ここも、その名の通り「マイルドセブン」のたばこのCMに使われたところだ。

手描きの「びえいMAP」もツーリングマップルも「マイルドセブンの丘」の場所が間違っているようだ。

近くまで行くと、なぜかバイクがたくさん止めてあり、ライダーもたくさんいる。近くで見てもただ木が数十本、先まで並んで生えているだけにしか見えない。

「親子の木」と同じように、景色を眺めたり、写真を撮るには少し離れたほうがいいだろう。

マイルドセブンの丘
マイルドセブンの丘

「赤麦の丘」

「マイルドセブンの丘」の先にある「兄弟の木」を見て、前田真三氏の「麦秋鮮烈」で有名になった「赤麦の丘」へ向かう。

「拓真館」で見た、あの真っ赤に染まった丘の風景はかなり強烈に印象に残った。

あの風景が見られるのは7月中旬ぐらいまでとの事。今日は8月3日なので無理そうと思いつつ、行くだけ行ってみることにする。

11:16「赤麦の丘」に到着。すると「赤麦の刈り取りは終了しました」との看板を発見。予想していたとはいえ、やはり残念。

「赤麦の丘」の向こうには「マイルドセブンの丘」も見える。いずれまた見頃の時期に来たいと思う。

赤麦の丘とマイルドセブンの丘
赤麦の丘とマイルドセブンの丘

続いて、少し離れているが、「パフィーの木」へ向かう。アップダウンの連続で雲多めの空模様だが、畑や牧草地帯が続く丘の風景を楽しみながら、のんびり行く。

この辺りまで来ると交通量も観光客も皆無。

12:00「パフィーの木」に到着。それらしい2本の木を発見するもここも角度的にいまひとつだが、まあ良しとして写真を撮っておく。

この木はパフィー主演のドラマの撮影に使われたため、そう呼ばれている。写真には真ん中に3本写っているが、左側の2本がそうらしい。

パフィーの木
パフィーの木

「北西の丘」方向に来た道を引き返す。アニメに出てきそう建物が並ぶ「スプウン谷のザワザワ村」の横を通り過ぎる。

12:50「北西の丘展望台」に到着。昼時ということもあり、駐車場には何台も大型の観光バスが止まっていて、観光客でごった返している。

展望台は美瑛の街を見下ろす位置にあり、十勝岳連峰は雲で見えないが、大雪山系はよく見える。下の公園では弁当を広げている人もいて、のんびりできそうだ。

北西の丘展望台から大雪山を望む
北西の丘展望台から大雪山を望む

写真ギャラリー

展望台近くに、阿部俊一氏と菊地晴夫氏の写真ギャラリーがあったので入ってみる。どちらも美瑛の素晴らしい風景の写真がたくさん展示されている。

見ているとほしくなってきたので、菊地晴夫氏のギャラリーで1枚だけ買おうと思う。

ところが展示されている写真の中で販売されているのはごく僅か。その中で「麦秋の大地」を購入することに決める。

購入の際、店員さんに「他の写真も販売すればいいのに」というと、「他のお客さんにもよく言われます」と申し訳なさそうに話していた。

写真は送ってもらうことにして、「北西の丘展望台」でもう少し休憩する。

13:00を過ぎ、まだ十分時間があるので、「パッチワークの丘」をもう一回りすることにする。

まず、角度があまりよくなかった「親子の木」へ、さっきとは違う道を通って向かう。

カルビーポテトの倉庫を抜け、「ケンとメリーの木」から「セブンスターの木」へ向かう道の旧北瑛小学校の手前で左折して下って行く。下りきると左手にのぼり坂の分岐があり、その道を少し上る。

14:01 正面、丘の上のかなり離れたところに3本の木「親子の木」が見える。

ここが「親子の木」の撮影ポイントのようだが、かなり遠い。ズームで写真を撮るが、コンパクトデジカメなのであまりズームインできず。やむを得ない。

親子の木
親子の木

周りをよく見ると、「親子の木」から少し離れたところに1本の木がある。「ひとりの木」というらしいが、名前が寂しい。

その後も「兄弟の木」、「マイルドセブンの丘」などをゆっくりまわりながら、最後の自転車旅を楽しむ。

16:00を過ぎ、少し早いが美瑛の街に戻ることにする。距離は走っていないものの、1日中アップダウンの連続だったのでさすがに疲れた。美瑛駅近くにある道の駅に寄ってから宿に向かう。

宿

宿に到着。今日のお宿も「プチホテルピエ」。

明日は美瑛の駅前から旭川空港までバス輪行する予定なので、自転車を今日のうちに折り畳んでおこうと思う。

その前に、自転車を折り畳む時に緩衝材を少し使いたかったので、それをどこかに貰いに行こう。

自転車を宿において、家電量販店かスーパーを探しに行く。運良く、すぐに「ベスト電器」を発見。美瑛に「ベスト電器」があるとはちょっと驚いたが、街の電気屋さんが「ベスト電器」の傘下に入ったでもしたのだろう。

店に入りお願いすると、快く応じて頂き、倉庫にあった緩衝材を分けてもらう。お礼を言って店を出る。

宿に戻り、自転車を折り畳んで輪行バックに入れて置く。

今晩は、旅の最後の夜ということで、ホテルの方に薦められた隣の和食屋さん「味のたらふく」で最後の晩餐をすることにする。

カウンターで店の大将と美瑛や北海道の話しを聞いたり、この旅で撮った写真を見ながら、最後の晩餐を楽しむ。

次はどこに出かけようかと考え始める。

走行時間:4h36m46s 走行距離:70.25km

平均速度:15.2km/h 最高速度:41.2km/h

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