'09 んみゃーち美ぎ島 宮古島⑥ 平良〜来間島〜宮古空港

2023年3月23日木曜日

2009年 沖縄 自転車旅

来間大橋

最終日 2009年3月15日(日)

天気は回復したが、まだ曇っていて風も若干強い。まぁこれくらいは全然問題なし。天気予報は晴れなので雨は大丈夫だろう。

チェックアウトの際、フロントの方に「◯◯様、今度はぜひ一番沖縄らしい夏にお越しくださいー」と言われる。「ありがとうございます」と答える。心の中では「確かにそうだけど、暑いのがちょっとなぁ…」と思う。

9:26 宿を出発。

まずは「イムギャーマリンガーデン」へ向かう。県道78号線、県道201号線を南下する。ひたすらさとうきび畑っていう感じの景色が続く。

イムギャーマリンガーデン

国道390号線を越えて砂川の集落を過ぎると、下り坂を降りる。突き当たりに出る。この辺りが「イムギャーマリンガーデン」のはずだが、正面に東屋があるぐらいで看板や案内板などは見当たらない。「本当にここか?」

よくみるとちょうど丁字路の県道235号線側に案内標識がある。県道201号線側からは角度的に全然見えないので、県道235号線側に出て確認すると、「イムギャーマリンガーデン➡︎」となっている。ここで間違いない。案内標識の示す方に行ってみる。

「なりやまあやぐ発祥の地」という碑があるが、それ以外は特に何もない。海岸の方に遊歩道が続いているので自転車を止めてそっちへ行ってみる。

エメラルドグリーンのキレイな海と右手の丘の上に展望台のような東屋、そこに続いているような遊歩道が見える。「よし、あそこの展望台に行ってみょう」

戻って展望台に続く遊歩道の入口を探すと、東屋のすぐ近くにあった。自転車を止めて展望台に向かう。

大きな岩礁が続く遊歩道を歩く。入江もエメラルドグリーン。「インギャー橋」を渡る。「イムギャー」と「インギャー」の違いは何だ?多分同じこと言っているのだろう。意味はわからんが…。

丘の上の展望台をみると屋根の上に牛?の像のようなものが載っかっている。「なんだあれ?、牛の意味がよくわからん」

インギャー橋
インギャー橋

展望台に到着。

周囲のエメラルドグリーンの海には「亀の甲羅」とまではいかないが、岩礁がボコボコ続いている。

イムギャーマリンガーデン展望台からに眺め①
イムギャーマリンガーデン展望台からに眺め①

展望台の陸側は大きな入江になっていて、浅瀬で海水浴やダイビングなどいろいろ遊べそうな感じになっている。

イムギャーマリンガーデン展望台からに眺め②
イムギャーマリンガーデン展望台からに眺め②

遠くには東平安名崎も見える。北側や西側の空には青空も見え始めた。

展望台を降りて入江を一周する。「イムギャーマリンガーデン」は観光地というほどではなく、地元の人が家族連れで遊びに来るようなところだった。でも海の色はキレイだし、眺めもいい。

10:39 イムギャーマリンガーデンを出発。

次は来間島に向かう。県道201号線の坂を上り、国道390号線へ左折。

来間島の途中にどこか寄っていけるところがないかツーリングマップルで探す。すると「上野ドイツ文化村」というのが目に入る。それぐらいしかないのでとりあえず行ってみよう。

国道390号線を離れて、さとうきび畑の間の細い道を南下する。大きな建物が見えてきくる。「あれかっ?」

建物の周りをちょっとウロウロする。リゾートホテルかマンションのようだ。位置的にも「上野ドイツ文化村」はもう少し西だ。海側へ降りていく。畑の中の道を走っていると左前方にまた大きな建物が見えてくる。「今度こそ、あれだろう」

11:00「上野ドイツ文化村」前に到着。

ドイツの城っぽい大きな建物が見えるが、あとはリゾートマンションっぽい建物があるぐらいで、特に何があるわけではない。そのまま通過、大きな建物以外、特に印象なし。「ここは一体なんだったんだー」

あとで調べると「博愛記念館」や「キンダーハウス」などドイツ関連関連の施設があったらしい。特に行きたいと思わないので通過でよかった。ごめんなさい。

ちなみにここに「上野ドイツ文化村」があるのは、明治時代にドイツの商船が台風で宮古島沖で難破、ここ上野村の人々が乗組員を救助して手厚く持て直したという話しがあるからだそうだ。「そういえば昨日行ったドイツ皇帝博愛記念碑が建った経緯もそうだったなぁ」

「⬅︎来間島」の案内標識。左折して県道235号線に入る。

そして県道235号線をずーっと走っていくと、再び「⬅︎来間島 来間大橋」の案内標識。いよいよ来間島だ。来たかー

来間島

左折して進んでいくと海が見え、その先に来間島も見えてくる。

全長1,690mの来間大橋を渡る。路肩はほとんどないが交通量が少ないので問題なし。相変わらず海は超キレイ。青空も多くなってきた。いいぞー

来間島側の歩道では釣りをしている人がいる。のどかだけど景色や海の色がもう南の島なのでリゾート地っぽい感じもする。

11:25 来間島に上陸。

とりあえず島を1周しようと思う。左折して細い上り坂の道に入る。上りきると一面畑が続いている。今度こそ、のどかだ。西へ向かって下りていく。

11:33 島の南西端に到着。

小さなビーチ。空はすっかり晴れ渡って青空になり、完全に南の島の雰囲気になった。夏になればプライベートビーチみたいな感じになりそうでいいところだ。

来間島の小さなビーチ
来間島の小さなビーチ

道はここで行き止まり。来た道を引き返す。GPSをみると来間島の西側には海沿いの道がほとんどないので、海の近くまでは辿りつけない。

内陸の道に戻って左折。GPSをみながら海の方にいける道を探す。畑が続く。

何本目かの交差点で、海の方に続く道が行き止まりではなく先まで続いている。「よし、ここを左に行こう」

左折して海の方に下りていく。さらに海岸に下りる入口に「⬅︎ムスヌン浜」と小さな案内板があるのに気づく。左折する。

「ムスヌン浜」前に到着。

目の前の海岸は岩場、奥に浜があるようだ。写真を撮り、景色を眺めて引き返す。

GPSをみながらなるべく島の外周を通る道を走る。島の東側にある集落を通り、もう少しで1周と言うところで左の丘に展望台のようなものが見える。入口には「来間東農村公園」と書いてある。早速行ってみる。

展望台に到着。まだまだ雲は多いが、エメラルドグリーンの海に流線形の来間大橋がかかっている風景はいかにも沖縄っていう感じのいい景色。絶景、絶景。

来間大橋
来間大橋

もう来間島はこれぐらいでいいだろう。

そう思いながら、すっかりこの眺めに満足してツーリングマップルをみていると「竜宮城展望台」と言う文字に目が止まる。ツーリングマップルの来間島のところにはそれしか書いていないのだが、今いるところとちょっと場所が違う。「あれっ?」

ここまで「竜宮城展望台」の場所を確認せずに島を周って来ていて、ここに来た時も「ここがツーリングマップルに書いてある展望台だろう」ぐらいにしか思っていなかった。危ない、危ない。

すぐに「竜宮城展望台」に向かう。来た道を少し戻る。

12:05「竜宮城展望台」の入口に到着。

駐車場に自転車を止めて、奥へ入っていくと沖縄っぽい外観の展望台が見えてくる。展望台に続く階段の横に「来間島憲法」と書かれた掲示板がある。「なんだこれ?」

読んでみると…

「屋敷内の庭にブーゲンビリアの花を一本以上植える」とか、「屋敷内の庭にハイビスカスの花を一本以上植える」

なんて書いてある。洒落が効いていていい。本当にそうかもしれないが…

で、その後「竜宮城展望台」に上がる。やっぱり絶景、絶景。さっき行った「来間東農村公園」よりさらに眺めがいい。

海はやっぱりエメラルドグリーンで、船が一隻浮かんでいる。向かいの海岸線には白い砂浜が広がっていて大きなリゾートホテルっぽい建物も建っている。あそこは宮古島で一番有名な与那覇前浜だろう。次はあそこへ行ってみようと思う。

竜宮城展望台からの眺め
竜宮城展望台からの眺め①

右には流線形な来間大橋がバッチリ見えるし、左には伊良部島と下地島も見える。

竜宮城展望台からの眺め②
竜宮城展望台からの眺め②

ここに来てよかった。危うく、通り過ぎるところだった。

12:18「竜宮城展望台」を出発。

来間大橋を渡る。来る時に歩道で釣りをしていた人は今度は対向車線側で釣りをしている。「なに釣れるのかな?」

車がほとんど通らないので、橋が一番高く盛り上がっているところで自転車を止めて写真を撮る。いいねぇ~。しばらくここでボーッと眺めていたい気分だ。

来間大橋からの眺め

来間大橋からの眺め

宮古島

来間大橋を渡り終えてすぐに左折。来間大橋を振り返って眺めていると、西の空から飛行機が飛んでくる。宮古空港に着陸するようだ。自分が乗ってきた便と同じ飛行機だろう。

一つ目の交差点で左折。小さな港に出る。港の横から白い砂浜が与那覇前浜の方に続いている。ここからみる白い砂浜と海も本当にキレイだ。

与那覇前浜①
与那覇前浜①

少し戻って与那覇前浜に向かう。

12:39 与那覇前浜に到着。

駐車場に自転車を止めて浜を見に行く。

少し前から日が出てきてちょっと暑くなってきてはいたが、与那覇前浜に来るともう完全に暑い!バレーボールで遊んでいる若者もいるし上半身裸の男性もいて、もうすっかり夏のビーチだ。さすが宮古島。

ちょっと砂浜を歩いてみる。ウヮー、アチィー、汗がダラダラ出る。でも白い砂浜とエメラルドグリーンの海、対岸の来間島、流線形の来間大橋と眺めは最高にいい。リゾート地だけある。

与那覇前浜①
与那覇前浜②

これで今日の予定はほぼ終了。あとは温泉に行ってさっぱりして空港に行くだけ。

自転車旅は宮古島温泉で終わりにしようと思っている。温泉に入ってさっぱりしたあとは汗をかかないように空港までタクシーで行くつもり。

与那覇前浜を出発。宮古島温泉に向かう。

県道235号線を少し戻ると「宮古島 東急リゾート」の看板。「東急か。ここに泊まることはないだろう」

県道235号線から国道390号線に入り、川満の集落で県道200号線へ右折。自転車旅の終わりが近づいている。時間に余裕があるので、ゆっくり噛みしめながら走る。

帰ったら転勤と引越しの準備だ。憂鬱になってくる。だんだんそんな気持ちが強くなってくるので、何の変哲もない田舎道で立ち止まり、風景を眺めたり写真を撮ったりして気持ちを紛らわす。

県道78号線に出て右折。

13:22 宮古島温泉に到着。

自転車旅はここで終了。MR 4Fを折り畳む。

中に入るとすぐに受付があって、すぐ横に温泉の暖簾がかかっている。休憩室のようなところはないようだ。しょうがない。とりあえず、ゆっくり温泉に入る。

温泉から出た後は汗をかきたくないので、ここからタクシーで空港に行くことにしたのだが、すでにこのエントランス内が暑くて汗をかきそうだ。なので外に出て涼もうと思う。その前に受付の方に「あと10分ぐらいしたらタクシー呼んでもらえますか」とお願いしておく。

宮古島温泉
宮古島温泉

外に出ても結構暑いが、中よりマシ。

15分以上たちそろそろタクシーが来るかと思うが、一向に来ない。まさか忘れているのではと思い、もう1回頼みに行く。

しばらくしてタクシーが来た。どうやら最初に頼んだ時は呼んでなかったみたいだ。頼み方が悪かったようだ。

輪行バッグをタクシーのトランクに積んでもらい空港へ向かう。

15:24 宮古空港到着。

空港のレストランで軽く最後の晩餐。

16:20 JTA0566便で宮古出発。

17:05 沖縄那覇到着。

乗り換え待ちで那覇空港内をブラブラ歩いていると「ソーキそば」の看板が目に入る。宮古島で食った「ソーキそば」が美味かったので、看板につられて「ソーキそば」を食う。うまい。

18:00 JAL2088便で沖縄那覇出発。


走行時間:2h48m53s 走行距離:50.66km
平均速度:18.0km/h 最高速度:44.8km/h

↩︎5日目