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費用をかけずにMacでWindowsアプリ「轍 Wadachi」を使う方法

自転車と装備

「轍 Wadachi」は、GoogleMapなどにGPSログや、GPSログにリンクさせた写真を表示させるWindows用のフリーソフトで、自転車乗りだったSORAさんが独自に開発されたものだ。

GPSログや写真を表示させるアプリは、有料・無料問わずいくつか市販されているが、自分としては「轍 Wadachi」が使いやすく、やりたかったことも簡単に実現できるので、一番いいアプリと思っていた。

しかもフリーということもあって、「24インチ自転車旅」の記録を残すために使っていた時期もあった。

ただ、自分はMac使いなので、だんだん使わなくなっていた。Windows用ということだけが難点だった。

そんなこともあって、ブログ中の「24インチ自転車旅」でのルート表示や、事前のコースチェックには「ルートラボ」を使っているが、2020年3月末をもってこのサービスが終了になる。

そこで、「ルートラボ」の代替も兼ねてWindows用の「轍 Wadachi」がMacOSで使えないか試してみることにした。

ちなみに自分のMacOSのバージョンは、10.11.6のEl Capitanである。

PlayOnMac

Mac上で、Windowsアプリを使う一番簡単な方法は、 【Parallels】 や【VMware Fusion】などの仮想PCソフトを使ったり、【Boot Camp】を使ってWindows環境を構築することだ。

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ただし、この方法だと仮想PCソフトやWindowsOSのライセンスを購入する必要があり、一つのWindowsアプリを使うために、そこまで費用をかけたくない。

そこで、Windows用のAPI(Application Programming Interface)をMacOSに実装してWindows用アプリを実行する「Wine」ベースのソフトを使うことにした。

「Wine」ベースのソフトもいくつか出ているが、フリーソフトで現在も改良(バージョンアップ)が続いている「PlayOnMac」を使うことにした。

いろいろ試した結果、使えそうになったので、今日はその方法を書き留めておきたいと思う。この方法だと費用は全くかからない。

なお、「轍 Wadachi」の使用に関しては、公式サイトで動作環境やマニュアルを確認してください。

Windows以外での動作は保証されていませんので、Macでの使用は自己責任でお願いします。

「PlayOnMac」は、こちらからダウンロードする。最新バージョンは4.3.4。

「轍 Wadachi」は、こちらからダウンロードする。最新バージョンは4.21。

これでインストールの準備はOK。

「PlayOnMac」のインストール

まず最初に、ダウンロードした「PlayOnMac」をインストールする。

”PlayOnMac.app"ファイルを "Application" フォルダにドラッグすると、”PlayOnMac.app"が、MacOSのアプリケーションにコピーされる。

古いバージョンでは、「XQuartz」のインストールが必要だったが、現バージョンでは必要なくなったようだ。

インストール後、「PlayOnMac」を起動すると以下のメッセージ画面が現れる。"No", "Yes" どちらかクリックする。

「PlayOnMac」のメイン画面が表示される。

「轍 Wadachi」のインストール

次に「轍 Wadachi」をインストールしていく。

「PlayOnMac」メイン画面の左側、”PlayOnMac" の下にある "インストール" をクリック。

すると、以下の "PlayOnMacインストールメニュー" ウィンドウが表示されるので、画面左下の "リストにないプログラムをインストールする" をクリック。

"PlayOnMac Wizard” が始まり、”これを読んでください" という画面が表示される。"次へ" をクリック。

続く "これを読んでください" の画面で、"次へ" をクリック。

続く "手動インストール" の画面で、"次へ" をクリック。

続く "PlayOnMac Wizard 手動インストール" の画面で、"Install a program in a new virtual drive" を選択し、"次へ" をクリック。

続く画面で、空欄にインストールするアプリ名を入力する。例えば "wadachi4.21" と入力し、"次へ" をクリック。

続く画面で、"install some libraries" にチェックを入れて、"次へ" をクリック。

続く画面で、"32 bits windows installation" を選択し、"次へ" をクリック。

すると、Wine設定の更新が始まる。しばらく待つ。

続く、"PlayOnMac Wizard PlayOnMac" の画面で、"POL_install msxml3" にチェックを入れて、"次へ" をクリック。

続く画面で、 "msxml3.msi" がダウンロードされる。

続く画面で、"参照" をクリック。

事前にダウンロードして解凍した "wadachi_v421" フォルダ中の "wadachi.exe" を選択し、"Open" をクリック。

続く画面で、”参照” の下に "wadachi.exe" の文字が表示されていることを確認し、"次へ" をクリック。

すると、”wadachi.exe” のインストールが始まり、しばらくすると、「轍 Wadachi」のメイン画面が表示される。

"ファイル-終了" をクリックするか、またはメイン画面左上の×をクリックし、「轍 Wadachi」を終了させる。

"必要なデータは保存して下さい。Wadachiを終了してもよろしいですか?" のメッセージ画面で、"はい" をクリック。

ショートカットの作成

続く画面で、アプリのショートカットを作成するので、"参照" を選択し、"次へ" をクリック。

ダウンロードして解凍した "wadachi_v421" フォルダ中の "wadachi.exe" を選択し、"Open" をクリック。

続く画面で、”参照” の下に "wadachi.exe" の文字が表示されていることを確認し、"次へ" をクリック。

これで「轍 Wadachi」のショートカットが作成される。

続く画面では、"I don't want to make another shortcut" を選択し、"次へ" をクリック。

以上で、「PlayOnMac」へ「轍 Wadachi」のインストールは完了。

「PlayOnMac」メイン画面の右側に「轍 Wadachi」のアイコンが表示されていればOK。

「轍 Wadachi」の起動

「轍 Wadachi」のアイコンを選択し、”実行" をクリックすると「轍 Wadachi」が起動する。


なお、「轍 Wadachi」をインストールする前に "msxml3" をインストールをしたが、これをしないと、「轍 Wadachi」を起動して "ファイル-インポート" で、gpx.ファイル(GPSログデータ)をインポートしようとしても、”Microsoft MSXMLがインストールされていません” というエラーメッセージが表示され、gpx.ファイルをインポートできない。

文字化け対策

その他の問題として、「轍 Wadachi」画面内の文字化けがある。

一番簡単な解決策は、他のブログにも紹介されているが、Windowsフォントの「msgothic.ttc」ファイルを入手し、これをMacOSの "ライブラリ" フォルダにある "Fonts" フォルダに入れておくことである。