tern '13 Eclipse X20

自転車と装備

自転車旅のバイクとして3代(台)目となるのが、24インチフォールディングバイクのtern Eclipse X2020138月から現在(20249月)まで乗り続けている。
2代目のGIANT MR 4Fが、旅の途中の201351日にダウンチューブの亀裂で廃車となり、同年6月にtern Eclipse X20を新しく購入した。購入価格は187,110円(税別)。
MR 4Fは非常に軽く軽快な走りが特徴だったが、その反面ダウンチューブを含めフレームが他のスポーツサイクルに比べて細かった。このことが原因で金属疲労による亀裂や破断に至ったと思うので、フレームが太いEclipse X20を選んだ。そもそも24インチのフォールディングバイクはMR 4FEclipse X20の二者選択しかなかったが
Eclipse X20の特徴は、フレームが太いことに加えてホイールベースが長く、標準装備のタイヤも1.5インチと太い(MR 4F1.0インチ)ため、MR 4Fに感じた走行時のぐらつきなどなく、非常に安定している。走りのほうはMR 4Fに比べると軽快感は少しおちると思うが、遜色はないレベルだと思う。
tern Eclipse X20
tern Eclipse X20
また折畳みや組立も非常に簡単で、1分ぐらいしか時間は要しない。
折り畳み手順は、最初に標準装備の着脱式ペダル(MKS EZY QR)を外し、サドルを下げる。フレームジョイント部のクイックレリースレバーを解除して’N’字のようにフロントホイールをスライドさせてリアホイールと重ね合わせる。次にハンドルポストのクイックレリースレバーを解除して2つ折りにして倒す。
基本的にはこれで終わり。外すものもペダルぐらいで、変な出っ張りもなく工具なしに折畳める。
購入から2年後、2013年モデルのtern自転車の一部に不具合のあるフレームが混入していて破損する恐れがあることが判明した。自分のEclipse X20もこれに該当していたため、車体のリコールとなり、フレームを無償で交換してもらった。問題は発生していない。

追加パーツとカスタマイズ

追加して取り付けたパーツはセンターキックスタンドとリアキャリア、ディレイラーガード。センターキックスタンド(ブラック, 260mm, ¥2,835)とリアキャリア(Portage24”Rack, 24インチ用, 49x34.5x18cm, 1.02kg, 耐過重量約24kg, ¥6,825)はtern純正品、ディレイラーガード(¥450)は飛行機輪行などで自転車を横倒しにするので取り付けた。
次にEclipse X20に乗って気になったところ。ハンドルがあまり下がらないため、あまり前傾姿勢がとれない。体重がケツにかかるため、痛くなりやすい。このため短いハンドルポスト(Physis 3D T-bar, 250mm, ¥14,580)を購入して交換したが、そのあと首のヘルニアを発症してから元の長いハンドルポスト(290mm)に戻している。
またシフターがSRAMに変わり、それまで使っていたシマノと操作方法が異なった。シフトアップとダウンの両方のレバーが親指側(手前と奥)にあって、標準的にはどちらかのレバーを押し込んでシフトアップとダウンの操作するが、私は手が小さく操作しづらかった。このため、レバーの位置を少し奥側(ハンドルを握ったときの人差し指や中指側)にずらして、手前のレバーは親指で押し、奥側のレバーは人差し指か中指で引いて操作するようにした。この方が楽に操作できた。
その他、途中で交換したパーツとしてタイヤがある。標準装備されているのは、比較的高価なシュワルベのコジャック24x1.5¥3,380)。購入後、数回の自転車旅はこのまま走行したが、スリックタイヤなので交換頻度が多くなり出費も多くなりそうなので、安価なタイオガのパワーブロック24x1.4¥1,999)に交換した。

現状の24インチフォールディングバイク

Eclipse X202016年モデルが最期に新しいモデルは販売されていない。24インチのフォールディングバイクとしては、2017年にEclipse UNONode D16201820年はNode C8のみが販売された。
そして自分の知りかぎり、tern2021年モデルラインナップから24インチのフォールディングバイクは全て消えた。24インチのフォールディングバイクは人気がないようだ
このため、24インチのホイール、タイヤ、チューブが入手しにくくなっている。特にternの純正ホイールは既に販売中止になっているようで、辛うじて2023年に中古品をネット上で見つけて入手することができた。その後は全く見かけない。
またタイヤも2024年になってEclipseX20に標準装備されていたシュワルベのコジャック24x1.5、代用品として使っていたタイオガのパワーブロック24x1.4もネット上ではほとんど販売されていない。両社のカタログを見ても掲載されていないので販売中止になっているように思う。現状EclipseX20に対応できるタイヤはタイオガのパワーブロック24x1.6ぐらい。
チューブは20249月現在、シュワルベもタイオガもまだなんとか販売されている。
という具合にEclipse X20を維持していくことが年々難しくなっている。新車種も販売されそうにないので、Eclipse X20は輪行する機会がある長期間の自転車旅専用にして、なるべく長く乗れるようにしている。