'20 ぐるっと日高山脈一周キャンプ旅② 〜赤平

2020年11月2日月曜日

2020年 自転車旅 北海道

初日 2020年8月20日(木)       -

朝6時頃に起きるが、外はやはり雨。旅の準備は前日までにほとんどできているので、朝飯を食べたり、ゴミを捨てたり、雨雲レーダを確認したりしながら、天気の回復を待つ。

10:00 遅くても10時頃には出発したいと思っていたが、まだ小雨が降っている。雨雲レーダをみると、もう少しで雨が止みそうなのでもうしばらく待つ。

10:50 自宅を出発。今日の行き先は、90km先の赤平にあるエルム高原家族旅行村キャンプ場だ。90kmというのは、国道275号線経由の最短距離であって、実際には砂川までカントリーロードを走るつもりなので、100kmぐらいになると思っておいたほうがいいだろう。

暗くなる前にテントを張りたいので、日没(18:30頃)前の18:00にはキャンプ場に着きたいところだ。そうすると、遅くても7時間で100km、平均15km/h近いスピードで走る必要がある。トラブルがなければ、ギリギリ行けるだろう。

出発して5km程度走行してから、サイクルコンピュータの走行データ(前回の走行時間、走行距離、平均速度、最高速度)をリセットせず走行していることに気づき、あわててリセットする。これで、自宅からここまでのデータは消えたが、やむをえない。

リセットし忘れたのは、サイクルコンピュータのサブ表示を現在の時刻にしていて、リセットしていないことに気づかなかったためだ。

よく通る江別の4番通りから先は、どのルートを通るかまだ決めていない。国道12号線に出て幌向まで走り、そこからカントリーロードで北村方面に抜けるか、それとも道道139号線で石狩川を渡り、新篠津経由で北村方面に抜けるかのどちらかだ。

結局、国道はあまり通りたくないのと、雨風の心配がなさそうなので石狩川を渡ることにする。道道139号線は田園地帯の真っ只中なので、風が強いところでもあるし、雨が降ると逃げ込むところもない。

石狩平野

11:57 石狩川にかかる石狩大橋を渡る。橋を渡っていると、外人さんとすれ違う。向こうは軽装なので旅ではない模様。

石狩大橋を渡ると、それまでの住宅街から田園地帯に一変する。雨は完全に止んでいるが、まだかなり曇っている。

江別の田園風景
江別の田園風景

新篠津の道道139号線の、道道887号線との交差の手前で、バックミラーにロードバイクが写り、接近していることに気づく。その直後に、こちらは道道139号線へ右折するが、ロードバイクは道道887号線へ直進したらしく、ミラーには映らないし、抜かれることもなかった。

12:56 道の駅しんしのつに到着。トイレ休憩。今のところ順調。予定ではこのままずっと道道139号線で奈井江まで行くつもりだったが、地図をみてルートを変えることにする。

石狩川を渡ったあと、道道139号線から外れ、カントリーロードで道道6号線まで行き、そこから道道816号線、道道921号線、道道979号線を経由して再度、道道139号線に入り奈井江に向かうことにする。こっちのほうは距離が多少短いように見える。

13:05 道の駅しんしのつを出発。達布大橋で石狩川を渡り、岩見沢に入ってから上のルートで進む。

そんな中、あまり距離感も考えずに、14:00ぐらいに美唄、15:30ぐらいに砂川、16:00ぐらいに滝川、17:00ぐらいに赤平に着けばいいなぁと、かなり大甘な見通しを持ちながら走る。
道道6号線に入り、一昨年のキャンプ旅で、この道でウェストバッグをしていないことに気づき、北村のキャンプ場に引き返したことを思い出す。

13:37 一面、田園地帯の道道816号線に入る。ピンネシリのある樺戸山地にはまだ雲がかぶっている。

石狩平野と雲を被る樺戸山地
石狩平野と雲を被る樺戸山地

北からの向かい風でなかなか思うように進まない。

14:04 道道921号線に入る。この道は「開発峰延線」というらしい。「峰延」という地名は、駅があるので子供の頃から知っていたが、「開発」という地名はこれまで全く知らなかった。

風で帽子が脱げそうになったり、飛んだりする。自転車旅ではいつもツバを後ろ向きにして帽子を被っていて、こうすれば急坂を下る時などよっぽどの強風でもない限り、帽子が脱げることはなかった。

今年は坊主にしたので、汗取り用のインナーキャップを中に被っている。そのため、帽子が滑りやすくなり、脱げやすくなったようだ。

こんな平坦な道での風で脱げてしまうとなると、下り坂の多いところではタオルを巻くことを考えたほうがよさそうだ。

14:29 道道33号線に到達、ここから道道979号線に入る。ここが美唄の目標地点なので、約30分遅れ。やはり大甘な見通しだった。

道道979号線は「開発茶志内線」といい、ツーリングマップルによると、この辺が「開発」と呼ばれるところのようだ。

ここは、一昨年の初めてのキャンプ旅でリアタイヤが裂けて、旅を断念したところだ。当時は、「開発」という地名にふさわしく、近くで大きな工事をしていたが、今はそれもなく、あの時とずいぶん雰囲気が違っている。

雲が取れてきた樺戸山地
雲が取れてきた樺戸山地

14:55 道道139号線に復帰、前方に大きな煙突と建物が見える。あれは2年前の地震でブラックアウトした時、一時復活した奈井江の火力発電所だろう。

しばらく走ると一瞬、パラっと雨がきたが、パラっとだけで終わった。
道道278号線と合流し右折する。左折すれば、第2のキャンプ地として考えていた鶴沼のキャンプ場へ行けるが、まだ15時すぎなので、もうその気はない。

道道278号線をこのまま進むと国道12号線に出てしまうので、次の交差点で左折する。

すると、またしても前方に大きな煙突と建物が見える。あれは砂川の火力発電所で、これも地震の時に一時復活したところだ。

発電所の前で道が終わり、右折すると国道12号線に出るが、国道は走りたくないので、そのまま突っ切り、JR函館本線を渡り、最初の交差点を左折する。

砂川

国道12号線の東側は、2015年の自転車旅でも走り、大きめのアップダウンがあったのを覚えている。アップダウンを避けるため、国道12号線になるべく近い道を走ろう思い、最初の交差点で左折した。

体力的にはまだ全然大丈夫だが、アップダウンがあると時間がかかるし、初日から膝に負担をかけたくないので、なるべく避けたい。しばらく走ると、心配していたアップダウンがやはり始まる。

さらに道道115号線を越えた先では、橋の付け替え工事をしていて砂利道へ迂回させられ、自転車を押す羽目になる。まぁ仕方がない。帰宅時間のためか、学生もよく通っている。

元の道の延長線上にあると思われる道に復帰する。最初に上り坂があるが、その後は平坦路が続く。これ以上、アップダウンに時間をかけたくないので、もしまた上り坂があれば、国道12号線に出ることにする。

しばらく走ると、前方に上り坂が見えてくる。道道627号線で左折して、最終手段の国道12号線に出る。

16:04 砂川の国道12号線に出る。大甘な予定よりやはり30分程の遅れ。

16:10頃、予想外の雨が降り始め、しかもあっという間に本降りになる。雨装備で走行していないので、退避場所を探す。すぐ横の建物に軒下があるのをみつけるが、少し先にバス停の待合所のような建物もみえる。あそこがちょうどいい。

16:12 北光団地というバス停の待合所に逃げ込む。雨雲レーダーを確認すると線状の雨雲が北から南へ移動しているようで、通り雨のようだ。

最初は止むまで待とうと思っていたが、時間に余裕がない。滝川あたりの宿を探そうかと思ったりするが、しかし初日から宿に泊まりたくない。

レインウェアを着て、リアキャリアのリュックにレインカバーをして出発することにする。

16:27 北光団地バス停を出発。雨はしばらくして止む。

滝川からは、国道38号線を避けて道道227号線で赤平に向かおうと思っていたが、もう時間もないし、途中で国道に復帰する場所を確認するのも面倒なので、国道38号線で向かうことにする

16:46 滝川の国道38号線との交差点に到着。大甘予定より46分の遅れだが、もうそれはどうでもいい。とりあえず、ここからは国道12号線より交通量が減るので、スピードアップして走ることにする。

イオンを通過、路肩が狭かったり、水たまりがあったりするが、後続車に気をつけながら走る。

赤平に入ると、やや上り勾配がキツくなり、スピードが出ない。

17:25 エルム高原の入り口に到着。ローソンで晩飯と朝飯を買う。ここから先は高原なので上り坂であるのは間違いない。

エルム高原家族旅行村

17:34 エルム高原家族旅行村キャンプ場に向け出発。5%程ののぼりが続く。最初の大きな左カーブで「↑2.5km 家族旅行村」との案内標識、まだキャンプ場まで結構距離があるし、上り坂は続く。オートキャンプ場はあと1kmなのだが…

次に大きな右カーブを過ぎ、直線の上り坂を上っていくと「家族旅行村1km→」の案内標識。標識に従い、右折して急坂を下りていく。

17:52 エルム高原家族旅行村キャンプ場に到着。

先客は2張りで友人同士のよう。キャンプ場の入口の看板に「受付をしてからテントを張ってください」と書いてあったので、管理棟に行ってみるも閉まっている。
ドアに「受付は日帰り温泉でしてください」と貼り紙がある。

これから上の温泉まで行くと日が暮れるので、申し訳ないが先にテントを張ることにする。

先客2人は駐車場のすぐ横にテントを張っているが、ここ以外のテントサイトがよくわからない。探す時間もないので、2人から少し離れた炊事場近くにテントを張る。

テントを張り終えると、ちょうど西の空が赤みがかっているのに気づく。雲が取れてきたようだ。夕焼けの写真を撮ってみる。

エルム高原の夕焼け
エルム高原の夕焼け

風呂の準備をして、上にある日帰り温泉に向かう。帰りは真っ暗なはずなので自転車のライトも持っていく。

エルム高原温泉ゆったり」に到着。入館券を買って、受付の人に渡す。そしてキャンプ場も使用することを伝える。すると、キャンプ場を使うと入館料が500円から450円に1割引にされるとの事で50円返却される。キャンプ場利用料は520円也。

そして、連絡先などを記入し終えると、受付の人に聞かれる。

受付の人:「テントはもう張ってますか?」

自分  :「はい、張りました」

受付の人:「最初に受付をしてからテントを張ってくださいね」

自分  :「すいません」

温泉は露天風呂もあり、なかなかよかった。

温泉からテントに戻ると、すぐに小雨が降ってくる。洗濯をしようと思っていたが、雨が降っては干せないので、明日の朝にすることにする。

晩飯を食って21時前には横なる。


走行時間:6h22m23s 走行距離:100.05km
平均速度:15.7km/h 最高速度:28.0km/h

== 旅の費用 ===============
キャンプ場(エルム高原家族旅行村)代:¥520
温泉(エルム高原温泉ゆったり)代  :¥450
飲食代               :¥1,375
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合計                :¥2,345
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