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‘18 夏の北海道 初めてのキャンプ旅③ 北村〜美唄

2018年 自転車旅 北海道

2日目 2018年8月3日(金)       -

6:10 起床。寝不足が続いてアルコールが入っていたとはいえ、ぐっすり眠れた。昨日出たゴミを捨てるのと朝飯を買いにコンビニに行く。

今日もいい天気だ。けれど、自転車に干していた洗濯物は全然乾いていない。

朝飯を食べて撤収開始。テントが少し朝露で濡れていたので乾かしておく。

撤収も順調に完了。洗濯物はリアキャリアのバッグの上に括り付けて走りながら乾かすことにする。

他のキャンパーもほとんど撤収を開始しているが、ゆっくり朝飯の準備をしていて連泊しそうな人もいる。

今日の予定はまず道道116号線で桂沢ダムへ行き、そこから国道452号線、道道136号線、国道38号線を経て富良野に向う。

富良野から国道38号線を避けながら南下し、山部で食料を調達して国道237号線、道道465号線でかなやま湖畔を目指す。

走行距離は120kmを超え、最後の道道465号線にはかなりの急坂があるらしいので、あまり寄り道せずを行こうと思う。

北村ふれあい公園
北村ふれあい公園

北村

8:15 トイレで用を足し、キャンプ場を出発。道道6号線に出ると北から岩見沢市街方向に向かう荷物満載のソロ男性の自転車とすれ違い、挨拶を交わす。

この時間にこの辺を走っているということは、昨晩は月形の皆楽公園に泊まったのだろうか。

コンビニにゴミを捨てた後、こちらも一路岩見沢市街へ向かう。

さっきすれ違ったソロの自転車が400~500mほど前を走っているが、だんだんと距離が縮まってきてそのうち追いつきそうだ。

そんな事を思って5kmぐらい走っていたところ、腰まわりがいつもと違う感覚なことに気づいた。

「あっ、ウェストバッグを着けていない!」

カメラやスマホを入れたウェストバッグを付けていないのだ。

「やってしまった!キャンプ場のトイレに忘れてきた…」

やむなくキャンプ場に引き返すが、距離にして往復で10~11km、時間にして1時間弱のロス。

忘れてきたカメラやスマホの心配より、時間的にも体力的にもかなやま湖畔に行く事が厳しくなったことにガックリくる。

かなやま湖畔は諦め、この後どうしようかずっと考えながら戻る。

8:57 キャンプ場のトイレに戻る。

多分そのまま残っているだろうと思っていたウェストバッグはやはり棚の上にそのまま置いてあった。ウェストバッグを回収。

もう、かなやま湖畔含めて中標津行きは諦めたが、せっかく天気もいいし、キャンプ旅も面白いのでこのまま帰るのはもったいない。どこか他に行けないか地図を見ながら考える。

ソロの女性チャリダーが出発していく。しばらく連泊しているようなソロの男性キャンパーは、ラジオを聴きながらのんびりしている。キャンプ場の管理人さんと挨拶を交わす。

考えた結果、キャンプ場の費用も安く、近隣に温泉や店もある秩父別のキャンプ場を目指すことにした。距離も75km程でちょうどよい。秩父別から先は、留萌方面なり、美瑛方面なりにも行けるので走りながら考えることにする。

道順としては、国道12号線と石狩川の間のカントリーロードで奈井江辺りまで行き、石狩川を渡って浦臼に入る。国道275号線を避けつつ北上して新十津川に入り、そこから滝川、妹背牛を経由して秩父別に向かうことにしよう。

9:39 気を取り直し、再度キャンプ場を出発。道道6号線に出て間も無く、道道139号線との交差で左折し、交通量皆無のカントリーロードに入る。

この直線道路を道道275号線にぶつかるまでひた走ることにする。両側には田園地帯が広がり、地元の風景とはいえ、のどかないい景色が続く。

昨日も田園地帯を走ったが、見慣れた風景だったので全く写真を撮る気にならなかった。今日もそんな風景だが、少しだけ撮っておく。

石狩平野の田園風景
石狩平野の田園風景

美唄

10:13 道道275号線に到着、右折して美唄に入る。
500~600m走ったところで、道道921号線の1本西側にあるカントリーロードへ左折する。相変わらず、交通量皆無だ。

10:39 道道33号線に到着、右折する。次の交差点で、道道979号線に左折しようと思っていたが、979号線はダンプが頻繁に走っている。

左の少し先に区画整理しているような現場が見えるので、そのためだろう。

まだまだ石狩平野
まだまだ石狩平野

10:44 道道979号線に左折、細かい石コロのある歩道に上がる。

10:46 後輪がガックンガックンと振動し始め、強烈な違和感を感じる。咄嗟に、「あっ、パンクした!」と思い、自転車を止める。

後輪を確認すると、タイヤの一部分が妙な形に膨れていた。タイヤを触ってもパンクをした様子はないが、ガタガタした振動はこの膨れが原因のようだ。

以前にもこんな膨れたタイヤを見た記憶があり、嫌な予感がする。タイヤを外し、空気を抜いてチューブを取り出す。

そして膨れていたタイヤの内側から見てみると、貫通はしていないが切ったよう大きな傷というか、凹みが入っている。

この部分のタイヤのゴム厚が薄くなっていて、チューブの空気圧に耐えれなくなり、タイヤが膨れたようだ。

この状態で走行すれば近いうちにタイヤが裂けてパンクするだろう。

応急処置のため、内側から傷を覆うようにパンク修理用のパッチを貼って膨らみが直るか試してみた。

上手くいったとしてもいつまた膨らむかわからないので早くタイヤを交換しないといけないだろう。24インチと特殊なサイズなので自転車屋に行ってもタイヤは売っていないはず。

旅は諦めて帰宅するしかない。今の時間なら自転車で今日中には帰れる。

初めてのキャンプ旅、ここで突然の終了。

さらに悪いことに、チューブに空気を入れるとやはり傷の部分でタイヤが膨らんでしまう。タイヤを交換しないとこれ以上の走行は難しそうだ。

リアタイヤの異常な膨れ
リアタイヤの異常な膨れ

11:25 応急処置も諦めて輪行で帰ることにする。

地図を調べると最寄り駅は美唄。道道33号線に戻り、左折して真っ直ぐ東へ5km程だ。自転車を押して行くので1時間と少しぐらいで着けるだろう。駅からそう遠くはない。

中標津行きを断念していたのは不幸中の幸いだった。ウェストバッグを忘れずに予定通り走っていたら、桂沢ダムを超えた国道453号線まで行っていただろう。もっと歩かされる羽目になったはずだ。

12:40 美唄駅到着。自転車を畳む。

13:05 岩見沢行きの鈍行電車で輪行、岩見沢で乗り換え。

14:15 最寄りに到着。輪行バッグを担いで帰れる距離ではないので、再び自転車を組み立て押して帰る。

当初より予定変更の多い旅だったが、最後もトラブルでかなりお早い帰宅となる初めてのキャンプ旅になってしまった。


走行時間:3h19m27s 走行距離:35.3km
平均速度:10.6km/h 最高速度:26.3km/h