ゴールデンウィークという長い連休に自転車旅に出かけないという手はない。この季節なら北海道以外はどこもいい陽気で暖かいだろう。場所によっては暑いかも…。
ということで「天草と通潤橋の旅」から帰ってまもない3月下旬には、ゴールデンウィークの自転車旅の計画を考え始めた。
そして、その行き先はほとんど迷うなく東北に決めた。理由は桜が満開になるから。
東北の中でも、はじめは本州最北端の青森県にしようと思い、八甲田山や十和田湖などを周るルートを考えた。いろいろ調べていくと八甲田山はこの時期、年によっては道路の両側にまだ雪の壁が残っているとのこと。これはかなり魅力的だー。
が、よく考えると雪の壁が残っているということは、道の両側が狭いうえ、見通しが悪いということになる。しかも観光シーズン真っ只中なので観光バスや車も多いだろう。それはちょっとヤバいなぁ。
それにゴールデンウィークとはいえ標高が1,000m前後あるので、天候によっては寒く雪が降る恐れもある。それはもっとヤバいなぁ。
そんな不安があるので、現在の積雪を確認してみる。と、今年は雪が多めに残っているようだ。うぅ~ん、ここは安全を期して八甲田山や十和田湖は断念しよう。夏に行ってやる。
次に思いたったのは三陸海岸。が、気象庁のデータにみると親潮の流れる太平洋側はこの時期、天気はあまりよくないようだ。
秋田に決定
で最終的に秋田県に決めた。決め手は「男鹿半島」。ツーリングマップルをみると自転車での周遊が面白そうで真っ先に行きたいと思った。
それにこの時期の日本海側は晴天の日が多いこと、男鹿半島以外にも、角館の桜、田沢湖、世界遺産の白神山地、八郎潟干拓地など山、海、湖の名所が多い。おもしろそー
旅の行程は、まず空路で秋田空港に入り、田沢湖と角館を見て回る。内陸を通って北上し西部の八郎潟、男鹿半島を周り、最後は能代、大館を抜けて大館能代空港から帰途につく。全6泊7日の計画で、南部を除き秋田県のかなりの部分を網羅している。いい感じ。
秋田空港から帰ることも考えたが日程的に秋田まで戻るのは厳しかったし、いいところに大館能代空港があったのでそもそも戻る必要もなかった。
とりあえず、3月27日に行きの秋田までの航空便を予約する。
出発前に一番困ったのが、5月3日の宿がなかなか見つからなかったこと。宿が見つからなければ、ツーリングルートも見直さないといけない。
1ヶ月前に予定をたて始めた時、この日は男鹿温泉郷に泊まろうと思ったが、宿に空きは全くなかった。
そこで男鹿温泉郷に近い宿を探すため、4月の半ばに、男鹿市のホームページに掲載されている民宿や旅館に片っ端から電話を入れた。
が、ことごとく、
「この番号は只今使われておりません」
とか、電話に出たとして
「もう、(宿は)やってないんですが…」
と言われる始末。男鹿市のホームページに掲載されている宿情報は全く信用できなかった。「なんだかねぇー」
結局、宿が見つからないので、やむなくツーリングルートを変更しようと思う。まず5月3日の宿をとることが最優先なので探すと、男鹿駅前の宿がとれた。よかったよかった。
次に翌5月4日の宿を探す。この日もなかなか空きがなかったが、大潟の宿を確保できた。かなり値段が高かったがしょうがない。ゴールデンウィーク価格か?
これで何とかツーリングルートが繋がった。5月3日の宿がとれたのは本当によかった。危ないところだった。
これでなんとか、ツーリングルートと宿を確定することができた。やれやれ。
変更した自転車パーツ
今回の自転車旅も、前回の「早春の天草と通潤橋」の旅と同様、「GIANT MR 4F」で走るが、サドルとグリップを変えた。
前回の旅では、サドルにクッションカバーをつけていたが、それでもケツが痛くなった。そこで今回は、比較的評判がいい「SPECIALIZED BG COMFORT CLASSIC」というサドルを購入して取り付けた。さてこれでケツはどうなるか?
さらに前回の旅では「ケツ痛」とともに「股ずれ」も起こしていたので、股ぐらに塗る「アソス シャモアクリーム」という、かなり怪しいものも購入してみた。
「効果あんの?」
と、買ってから思ったりするが、とりあえず試してみることにする。
グリップのほうも、「GIANT MR 4F」購入時についていたグリップでは、手のひらが痛くなるので今回は「BBB DUALGRIP BHG-07」を購入した。これも実際に試してみるしかない。
その他、自転車のパーツではないが、携帯電話も新調した。この携帯はPC用のホームページが見られるので、情報収集やイザという時に役立つだろう。よし。
乗合タクシー
宿の他にもう一つ、直前まで決まらなかったことがあった。それは、初日の秋田空港から田沢湖までの移動手段だ。
秋田空港から田沢湖、乳頭温泉郷方面には乗合タクシー(キングタクシー)が走っていて、前日までに予約すれば乗れる。
問題は手荷物の輪行バッグが載せられるかどうかだ。
乗合タクシーのホームページをみると、タクシーはワンボックス車のようなので乗客が多いと輪行バッグを載せるのは無理そうに思えた。
そこで、出発1週間ほど前の4月21日にタクシー会社に電話して聞いてみた。
自分 :「大きな手荷物があるんですけど、載せれますか?」
タクシー会社:「お客さんが少なくて場所が空いていればいいんですけど、前日までにどれくらいの予約が入るのかわからないので今の段階ではお断りになります」
と想像していた回答だった。やっぱり。
乗合タクシーが無理なら、空港から最寄り駅まで路線バスか普通のタクシー、あるいは自走して、そこから田沢湖駅まで輪行するという手もある。
いっそのこと秋田空港から田沢湖まで自転車で行くという手もある。距離を調べると、その日のうちに十分着ける距離だ。
タクシーの予約リミットは前日の17:00なので、その直前にもう一度予約状況を電話で聞いてみて、それでどうするか決めることにする。
そして、出発前日4月29日の10:00頃、再度タクシー会社に電話をいれて聞いてみた。
すると、
タクシー会社:「予約のお客さんが少ないので、いいですよ」
と輪行バッグを載せてもOKの返事をもらった。
乗合タクシーは、田沢湖の先の乳頭温泉郷まで行く。せっかくなので乳頭温泉郷でも一番標高が高いところにある終点の「大釜温泉」まで行こう。「大釜温泉」まで予約する。
その後、事前に電話予約していた初日と2日目の宿に再度、電話を入れて予約が取れているか確認する。
これで事前準備はほぼ完了。明日の朝、出発するだけだ。
待ってろナマハゲ。
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