‘19 夏の根室・釧路・十勝 キャンプ旅⑪ 阿寒湖〜上士幌

2019年12月6日金曜日

2019年 自転車旅 北海道

10日目 2019年8月6日(火)       -

今朝も早起き。というより、明け方、少し離れた隣のテントからのすごいいびきで起こされる。

隣りのキャンパーは2人組で、別々のテントに寝ているが、一緒に来た人は眠れているのだろうか。

5時半頃にとっとと朝飯を買いに行く。昨日、コンビニのご飯ものが売り切れていたので、早めに調達しておく。外は霧が立ち込めている。

自転車に洗濯物をかけてあるので、歩いて阿寒湖温泉街のセイコーマートに向かう。徒歩なので、昨日通らなかった「アイヌシアターイコロ」の入り口からアイヌコタンに入る。この時間なので人っ子一人いない。

ローソンを通過、この先のセイコーマートが今朝も品切れなら、ここに戻って買うことにしよう。

セイコーマートが見えてきたが、いつもと雰囲気と違う。店の明かりがついてなさそうなので、「ひょっとして」と思ったが、近くにいってみるとやはり開いていない。7時開店のようだ。

ローソンに戻って、朝飯ののり弁と昼飯&ハンガーノック用のパンを買う。いつも朝飯はパンかおにぎりで軽く済ませていたが、昨晩ご飯ものを食べていないので弁当にした。

阿寒湖畔キャンプ場

キャンプ場に戻り、朝飯を食べながら、今日の予定を確認する。

単純に足寄経由で上士幌に行くだけなら、楽勝過ぎるので、足寄峠を越えた後、オンネトーに寄っていこう。その後は、国道241号線に戻って、予定通り足寄経由で上士幌に向かう。

朝日が照り始めたので、テントを乾かしながら撤収を始める。ベンチや自転車にかけておいた洗濯物はやはり乾いていない。

ゴミを炊事場にあるゴミ箱に捨てる。炊事場近くのチャリダー軍団のテント周辺には、大量の洗濯物が干してある。

テントを撤収していると、他のキャンパー(おじさん)から声をかけられる。

おじさん:「この鍵、落としませんでしたか?」

というので、鍵を受け取り、見てみる

自分  :「いえ、自分のものではないです」

おじさん:「昨日、駐車場に落ちているのを拾ったのですが」

そういえば、昨日も近くのキャンパーに聞き周っている声を聞いた。おじさんに鍵を返す。

自分  :「もし見つからなければ、キャンプ場の管理人さんに届けたらいかがですか?」

おじさん:「そうですね。そうします」

親切に、落とし主を探しているようだが、他のキャンパーと話すきっかけにしているようにも感じる。

今日も時間に余裕があるので、テントや洗濯物を乾かしながら、ゆっくり出発準備をする。キャンプ泊もあと1日だ。

テント撤収後、キャンプ場の写真を撮ろうとするが、今朝もカメラの調子が悪い。厚岸の時と同じように電源を入れただけで勝手にシャッターが落ちる。

あれから原因を考えてみた。勝手にシャッター落ちる誤動作は、いつも朝に起こり、しばらく時間が経つと起こらなくなる。

朝の状況を考える。起床するとテントの内側は、決まって結露しているので、テントの中に置いているカメラの中も結露している可能性がある。そのため、電子回路のどこかがショートし、時間が経つと乾いて正常に動作するのかもしれない。

とりあえず、応急的な対応として、朝、カメラが誤動作するときは、しばらく時間を置いてから使うことにし、それまではスマホで写真を撮ることにしよう。恒久的な結露対策は、旅が終わってから考えることにする。

出発間際、先ほどのおじさんキャンパーがやってきた。

おじさん:「今日はどちらまで行くのですか?」

自分  :「上士幌まで」

おじさん:「上士幌?? すいません、場所がよくわからないもので」

どうやら、おじさんは道外の人で、多分、車で旅をしているのだろう。

自分  :「十勝のほうです。帯広の北のほうです」

おじさん:「そうですか。お気をつけて。私はここにもう1泊します」

おじさんは、駐車場近くに張った自分のテントに戻っていった。確かにここのキャンプ場は設備も立地もいいし、足湯(入っていないが)もあるので連泊するにはいいところだろう。

阿寒湖畔キャンプ場
阿寒湖畔キャンプ場

キャンプ場を出発する前に、テントの番号札を管理棟に返しに行くが、まだ管理棟は開いていない。返却ボックスのようなものがあるだろうと探すが見当たらない。

どこに返すのかと思い、あたりを見回すと、建物の柵に番号札がたくさん掛かっているので、自分のもそこに掛けておく。

8:19 キャンプ場を出発。空はすっかり晴れ渡っている。国道に出て2,3分ほど走ると、温泉街は終わり、深い森の中を走る。昨日から交通量は少ないが、トラックが多い。

今日の最初の目標は足寄峠。まずは国道241号線との分岐に向かう。国道240号線は緩やかな上りが続く。

8:52 国道240号線と国道241号線の分岐を左折して国道241号線へ入る。

車の多くも帯広方向の国道241号線に左折するだろうと思っていたが、意外にも津別方向の国道240号線にそのまま直進する車が多い。そのため、交通量が更に減る。昨日の弟子屈と標茶の分岐と同じように予想が外れる。

国道241号線へ入ると、上り坂の勾配が5,6%とキツくなり、路面には山間部の坂道でみかける滑り止め用の横溝が入る。

この横溝、下り坂のときは好きではない。溝を通るたびに自転車が振動し、腕に衝撃を受け、しかもその中をブレーキをかけながら下りるので、腕が痛くなるからだ。

ただ今回は上りなので、そういうことはなく、逆に後ろから来る車の走行音が大きく聞こえるので、離れていてもすぐに気づける。

9:09 標高645mの足寄峠に到着。カメラを取り出し、写真を撮ろうとするが、まだ誤動作するので、スマホで撮る。ここから国道241号線は足寄市街まで下りだろう。

足寄峠
足寄峠

オンネトー

オンネトーに続く道道949号線との分岐の手前で、対向車線の車が道道949号線へ右折していく。オンネトーには温泉があるくらいなので、交通量皆無と思っていたが、それなりに通るようだ。

9:26 道道949号線に入る。いきなり上り坂で、前半は足寄峠と同じくらいの勾配だが、上りの直線道路がずっと続いているので滅入る。

しかも、後半は勾配が急になり(8%ぐらい?)、結構キツい。雌阿寒岳に向かって行くので上りだとは思っていたが、ここまで急だとは思わなかった。

GPSの地図を見て、オンネトーまでの距離を計りながら上る。

大きく右にカーブすると、その先に案内板が出てくる。200m先に三叉路があり、左が雌阿寒温泉、直進が駐車場、右がオンネトー。

案内板のイラストを見ると、オンネトーはもう少し先の奥になるようだが、展望台の場所などは書いていない。

9:57 雌阿寒温泉を通過、温泉宿が3軒ほどあるようだ。キツい上りはここで終わり、このままオンネトーに向かう道道949号線へ進む。

ここからはやや急な下りが続く。オンネトーを見た後、この道を引き返すつもりなので、あまり下りてほしくない。

早くオンネトーが見えてこないかと思いながら下りていくと、片側1車線の2車線道路から、いわゆる1.5車線道路になる。

そろそろだろうと思っていた時、左手に湖面が見え、前方の路肩に止まっているバイクが見えてくる。

10:03 オンネトーに到着。「北海道三大秘湖」の一つではあるが、一番来やすいところだろう。三大秘湖の他は、オコタンペ湖と東雲湖。

過去にオコタンペ湖にも行ったことはあるが、「行った」と言っても、湖からかなり離れた一番近い道から、少しだけ見えたという程度だった。

東雲湖は見たことがないので、いずれ行ってみたいと思う。

オンネトーは、湖面が五色に変化すると言われているが、どうだろう。

湖岸の路肩には、車が10台ほど停まれる駐車スペースがあり、そこにバイクが10台近く停まっていて、ライダーが何やらたむろしている。

駐車スペースから湖岸に下りて、雌阿寒岳阿寒富士をバックにオンネトーの写真を撮る。カメラは復活している。

オンネトー①
オンネトー①

オンネトー②
オンネトー②

湖面には、逆さ雌阿寒と逆さ阿寒富士も映る。ここからの湖面はあまり青くも緑にも見えないが、少し上の道路からみると青緑色に見える。光の反射角度のせいだろう。

ここは整備された展望台ではないが、雌阿寒岳と阿寒富士、その逆さ姿がオンネトーにも映るので、十分かもしれない。

オンネトーと雌阿寒岳(左)、阿寒富士(右)
オンネトーと雌阿寒岳(左)、阿寒富士(右)

道道949号線を少し先に行った路肩にも車が止まっていて、写真を撮っている人が見える。

バイクの集団が、雌阿寒温泉ではなく、道道664号線に向かって出発していく。

自分もこの先の道が舗装されていれば、道道664号線に出て螺湾に抜けるのだが、道道949号線と道道664号線の間には、凸凹のダート道が5kmもあるらしいので、道道949号線を戻る。

また、整備された展望台も、この先にあると思うが、ここの湖岸からでもオンネトー越しの雌阿寒岳と阿寒富士を十分望めたし、もうこれ以上、下りたくもないので、ここで引き返すことにする。後で調べると整備された展望台は、ここから500mほど先にあったようだ。

10:09 オンネトーを出発。雌阿寒温泉まで上り、そこから一気に国道241号線まで下る。

足寄国道

10:31 国道241号線に復帰、左折する。国道に入っても下り坂だが、道道949号線より緩やかなので、ここからはゆっくり下りれる。

急な勾配の長い下り坂も、ブレーキをかけ続けるので手が痛くなるし、路面の状態や後ろから来る車に注意を払わないといけないので、あまり好きではない。ブレーキをかけなくていいぐらいの、ほどほどの下り坂(-2,3%ぐらい?)が一番いい。

11:22 上足寄の道道143号線との分岐に到着。この辺りで下りは終わり、ここから小さなアップダウンが続く道に変わる。足寄まで下り坂が続くと思っていたが、当てが外れる。

その後も、あまり景色の変わらないアップダウン道が続き、両手も尻も痛くなり、淡々と走るだけで退屈になる。

螺湾に入ると、気のせいか、道端のフキがでかいように思える。螺湾ブキはこんな物ではないが…

螺湾
螺湾

12:00 螺湾の道道664号線との分岐を通過。螺湾ブキの群生地は、ここから道道664号線に入り、オンネトーに向かう途中にあるらしい。

しばらく走ると、前方にソフトクリームの看板が見えてくる。お店に出くわしたのは阿寒湖温泉を出発して以来だ。場所的に「ラワンドライブイン」だろう。

それらしい建物が見当たらないが、少し走ると壁に文字が書いてある建物が見える。あれだろう。

「ラワンドライブイン」の前に到着。ここはライダーハウスも併設されているはず。ずっと森や牧草地、畑が広がる国道を走ってきたので、ドライブインの前にある牛乳、メロン、ジンギスカン、ラーメンなどの看板やのぼりがやたらと目立つ。用はないので通過する。

後で調べると、「ラワンドライブイン」の手前(東側)の、ちょうどソフトクリームの看板があったところに「みどりちゃんのomise」というお店があったようだ。当日はお休みだったせいか、全然、気付かなかった。

螺湾の風景
螺湾の風景

足寄

12:59 ようやく足寄の市街に入る。「やっと着いた」という感じだ。というのも、足寄峠からここまで、当初はもう少し楽しめるかと思ったが、予想以上にアップダウンが多く時間もかかり、しかも手と尻が痛くなったので、あまり楽しくなかった。

右折して橋を渡り、セイコーマートでアイスを買って休憩する。標津のパーキングで出会ったライダーが「足寄は36℃だった」と言っていたことを思い出す。今日はそこまでではないが、やはり暑い。

13:12 国道242号線との分岐にある道の駅「あしょろ銀河ホール21」に到着。水補給とトイレ休憩する。道の駅の中はクーラーが効いていて涼しく、アイスを食べながら休憩している人が多い。

トイレの前の椅子に子供が横になっていて、お母さんが介抱している。熱中症だろうか。ひどくなければいいのだが…

13:23 道の駅を出発。今日はもう上士幌に向かうだけ。南へ進路をとり、国道241号線と国道242号線の分岐に向かう。

その途中の街中で「千春の家→」の案内板を見つける。「千春」とは、足寄の英雄「松山千春」のことで、生家なのか実家なのかはわからないが、案内板には家までの地図が書いてある。あとで調べると、さっき寄ったセイコーマートの近くにあるらしい。

今の世の中、個人情報を街中に貼り出しているのは珍しいが、多分、本人や家族がOKしているのだろう。話しには聞いていたが、家まで観光地化しているようだ。

「千春の家」はこちらです
「千春の家」はこちらです

13:30 国道242号線との分岐を右折して、国道241号線を進む。事前に地図でみた時、この先は山を避けるような蛇行する道だったので、上り坂だろうと予想していた。

やはり5%超えの長い上り坂が続く。道幅が広く、きれいで立派な道だが、交通量は少ない。

上り坂の途中に、キャンプ場の案内板を発見する。「里見が丘公園キャンプ場」のようだ。近くに温泉や店もなく、足寄の街からかなり上らされるのでちょっと不便そうだ。

一山超えると、一気に下る。道道88号線との分岐をすぎると左手に「足寄湖」が現れる。

14:23 道の駅「足寄湖」に到着。「あしょろ銀河ホール21」からあまり離れていないところにまた道の駅がある。

大きな施設はないが、水補給とトイレ休憩ができるので自転車にはありがたい。街外れで、交通量の少ない国道沿いなので立ち寄る車も少ないが、敷地内になぜかドッグランのコースがある。

上士幌まではもう少しだが、この先の国道241号線は、北に大きく迂回しているので、芽登を超えた町界まで上りだろうと想像する。

14:29 道の駅を出発。美里別川を渡り、しばらくすると緩い上りが始まる。

上士幌へ
上士幌へ

その上り坂の途中で道路工事があり、片側交互通行になっている。入口にいる作業員の指示に従い、片側通行区間に入る。

緩いとはいえ、上り坂なので、あまり速く走れない。後続車が来ないのが救いだ。

交通量の少ない道だが、対向車線側で待っているドライバーにとっては、自転車が通過するまで待たされるので多少迷惑だろう。いつものことだが、こればかりはどうしようもない。

一応、工事区間の出口にいる作業員の方に「上りなので速く走れないよ」と言い訳して通過する。

芽登を過ぎ、左に大きくカーブし始める。この先にある足寄と上士幌の町界が上りのピークだろう。あともう少しだ。

ところが、町界あたりまでくると、逆に勾配がキツく(5,6%ぐらい)なり、さらに登坂車線も出てきてしまう。またも予想が外れ、町界から更に1.5kmほど上らさせる。

上士幌

15:13 ようやくピークにたどり着く。登坂車線もちょうど終点で、道路が広いのもここまでなので、休憩する。

上士幌に入ると、畑や牧草地が広がり、十勝らしい風景になる。

上士幌の風景
上士幌の風景

ピークを過ぎても下り坂にはならず、ほぼ平坦な直線道で、所々路肩が狭く、荒れている。

帯広に向かうためか、たまにトラックの多い車列に追い抜かれ、走り辛い。多分、さっきの片側通行区間や登坂車線のところで長い車列ができるのだろう。その車列が過ぎると、次の車列が来るまで、交通量は皆無になる。

国道241号線が左にカーブするところで、上士幌の街が見てくる。とその時、市街地方向に向かう信号のない交差点でバイクが右折していく。自分も右折しようとするが、ちょうど対向車や右折待ちするトラックなどで道が混んでいて、すぐに渡れそうにない。

交差点の先で自転車を止め、地図で現在地を確認する。上士幌のキャンプ場へ行くには、次の交差点で道道316号線へ右折すればいい。先へ進む。

ところが、道道316号線まで来ても交差点はなく、道道316号線は国道241号線の高架下を通っている。下りれる道もないので、右折できるところまで先に進むことにする。

15:48 次の町道のような道へ右折して上士幌の街に入る。自転車旅で上士幌に来るのは、2008年夏、2013年夏に続き、これで3回目。最多訪問地になる。

キャンプ場に向かう前に、過去2回来た時に泊まった「さかた旅館」を探す。見覚えのある街並みなのですぐに発見。今も立派な建物で、隣には以前とかわらずAコープもある。

Aコープは、値段が全然安くない印象しか残っていないので、今回も晩飯と晩酌はセイコーマートにするつもりだ。

ついでに日帰り温泉の「ふれあいプラザ」の場所を確認しておくことにする。地図で場所を確認すると、さっき温泉の前を通っている。「さかた旅館」を探しながら走っていたので、気付かなかったようだ。

元来た道を戻ると、すぐに国道273号線沿いの「ふれあいプラザ」を発見する。駐車場が広いので、温泉以外にも施設があるのだろう。

駐車場入り口の看板に「おとな300円」とある。かなり格安だが、その分、シャンプーや石鹸などが置いていないと想像できる。

15:58 キャンプ場に向けて出発。キャンプ場は国道273号線から道道806号線に入り、ずっと直進すれば辿り着ける(途中で道道806号線から道道337号線に変わる)。

ただ、道道806号線に入るには、国道273号線から左折して一旦、道道418号線に入り、50,60mほど進んですぐに右折する必要がある。

道道806号線の入り口に案内標識はあるが、交差点の手前ではなく、真ん中にあり、しかも道道806号線の表示はなく、ナイタイ高原や航空公園の方向を示すだけ。

そのため、道道806号線しか頭にないと躊躇して通り過ぎてしまう。2008年夏に来たときは、GPSを持っていなかったこともあり、通り過ぎてしまった。

もう3度目ではあるが、案内標識に気をつけて、国道273号線から道道418号線に入る。と、ここで昨日に続いてセイコーマートでアイスでも食おうと思う。

セイコーマートは、道道806号線へ右折せず、道道1144号線を100mほど直進したところにある。

難なくセイコーマートに到着し、アイスを買って店の前で食べる。

航空公園キャンプ場

16:09 セイコーマートを出発、道道806号線に入り、キャンプ場に向かう。住宅街が切れたところにある斜めの道との交差点、道道806号線が右折する交差点を通り過ぎる。

このあたりも2008年夏や2013年夏に、「ナイタイ高原」やジェットコースターのような道道337号線に向かう時に通ったので、見覚えがあり、なつかしい。

その記憶では、キャンプ場は道道337号線の「長い下り坂を下りたところ」の右手にあったはず。

実際に行ってみると、記憶と少し違っていた。道道806号線と道道337号線の交差点を過ぎて、しばらく走ると長い下り坂になるが、その坂を少しだけ下りたところにキャンプ場の入口がみえる。

「長い下り坂を下りたところ」という間違った記憶は、道道337号線がこの先、ジェットコースターのような大きなアップダウンがあり、その印象が強かったためだろう。

16:17 航空公園キャンプ場に到着。大きな駐車場、そして左手に工事現場などでよく見かける簡易式のトイレが数基並んでいる。

その近くにテントが数張、張ってあるので、「トイレはあれしかないのか?」と少々不安に思う。

入口の管理小屋に行くと管理人さんは不在で、「管理人は18:00〜19:00に来ます」との張り紙がある。

とりあえず、テントの張る場所を探す。道道や駐車場からは見えなかったが、林の影に広い芝生のスペースが広がっている。

右側のテントサイトの入り口にはキャンプ場専用のトイレもある(水洗ではない)。キャンプ場が広いので、反対側の入り口に簡易トイレを設けているようだ。

自転車を押して奥の芝生スペースに行くと、張っているテントはまばらで、好きなところに張れそうだ。

いつもように他のテントからある程度離れていて、炊事場やトイレからあまり遠くないところを探す。トイレからは遠くなるが、奥の芝生スペースに張ることにする。

キャンプ場には、トイレのほか、大きな炊事場が2箇所ほどと、小さい流し台のある水汲み場があり、分別用の大きなゴミ箱も備えてある。街からも近いのでいいキャンプ場ではないかと思う。

テントを張って、洗濯をする。一応、明日の着替えは洗濯済みだが、帯広からバスで帰る前に温泉に行くことも考えているので、そのための着替えを洗濯しておく。

上士幌・航空公園キャンプ場
上士幌・航空公園キャンプ場

17:06 温泉と晩飯の買い出しに出かける。

17:22「ふれあいプラザ」に到着。お客さんは少ない。浴場に入ると、洗い場には予想通り、シャンプーや石鹸類は一切ない。石鹸を持ってきているので問題ない。

露天風呂があるので、ゆっくり入る。

風呂から出て、休憩室で少し休む。温泉を出るとき、入り口の案内板を見ると、シャンプーや石鹸、タオルがないことが書いてある。忘れたら受付で買うしかない。よくあるパターンだが、安いのでこれでいいと思う。

18:30 「ふれあいプラザ」を出発。向かいのバスターミナルに寄り、早朝からトイレが使えるか確認する。朝6:00から使えるようだ。

セイコーマートで晩飯と晩酌を買い、キャンプ場に向かう。すっかり日が落ちてかなり暗いが、涼しくて気持ちがいい。

18:57 キャンプ場に戻り、晩飯と晩酌を始める。もう明日は帯広に向かうだけなので、特に考えることもない。

そんな時、テントの外から声をかけられる。こんな真っ暗な夜に何かと思ったが、どうやらキャンプ場の管理人さんが料金を徴収しに来たようだ。

管理人さん:「いつ頃、キャンプ場に来られました?」

自分   :「夕方の4時過ぎです」

管理人さん:「テントがあるので、2回ぐらい来たけど、いないみたいでしたね」

自分   :「何時頃、来られたんですか?」

管理人さん:「17時半と18時半ぐらい」

自分   :「その時間なら、温泉と買い物に出かけてましたね」

受付票に住所や名前をサインして料金を払い、使用許可証と上士幌の観光パンフレットをいただく。

管理人さん:「(受付票の住所を見て)〇〇からですか。自転車だし、ずっと暑いので大変でしょう」

自分   :「最近まで内地に住んでいたし、夜は涼しいので大丈夫ですよ」

管理人さんが帰っていく。さすがに眠くなり、寝る。


走行時間:7h21m42s 走行距離:107.64km
平均速度:14.6km/h 最高速度:36.5km/h

== 旅の費用 =============
キャンプ場代(上士幌航空公園) :¥500
温泉入浴代(ふれあいプラザ)  :¥300
飲食代             :¥2,175
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合計              :¥2,975
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