14日目 2022年5月29日(日)
8時半に宿を出発しようと、8時20分に部屋を出る。モーニングコーヒーのチケットをもらっていたので飲もうかと思ったが、もう時間がないのでやめておく。
受付の横にある掲示板に「刈田リフトの割引券がありますので必要な方はフロントまで」との貼り紙がある。
「これは使える」と思い近くにいた宿の人に「この割引券が欲しいんですけど」と聞くと「ちょっとお待ちください」と言ってどこかに行ってしまった。
しばらくして宿の人が二人きて割引券を持ってきてくれた。750円が680円になるらしい。そしていろいろ聞かれる。「自転車で行くの?」とか「御釜まで道がついているのでリフトに乗らなくても行けるんじゃないの?」とか。
「御釜までの道は最後、自動車専用道になるので自転車では行けないです」とか「自転車で行ける道の途中にリフト乗り場があって、それに乗れば御釜に行けるみたいです」と答える。
自分が自転車で御釜の方まで行くことを聞いて、二人は「体力があるねー」みたいなことを言っている。
そんなこんなでもう8時半を過ぎているので、すぐに宿を出る。今日は天気がかなり良く、快晴に近い。1日延期した甲斐があった。これだと眺めも良さそうで走るのが楽しみだ。
出発する前にタイヤの空気圧をチェックする。リアタイヤの空気圧がほんの少しだけ下がっているのがちょっと気になる。そしてタイヤの小さな亀裂の上から貼ったビニールテープがかなり擦れていてズレてもいる。上からもう1枚テープを貼っておく。
8:39 宿を出発。
県道13号線から県道169号線に入り、3日前にも走った道を通って県道12号線へ向かう。その途中、山形との市境辺りに観覧車が見える。そういえば3日前もあれはなんだろうと思った。
後で調べると「リナワールド」という遊園地があってその観覧車だったらしい。
9:03 県道12号線との交差点にある郵便局の前に到着。
ここで次のターゲットとなる場所を決めようと思うが、特にこれといって目印になるようなところがない。とりあえず永野の集落あたりにあるヘアピンカーブを目指そうと思う。
水を一口飲んで出発しようとしたところ、後ろから来た自転車が追い抜いていく。
その自転車を見ると、見慣れない小径車でバッテリーのようなものがついている。「電動アシストかぁー」と思っていたら、後ろにナンバープレートが付いている。
「あれは電動アシストどころではなく、完全な電動車だ」
どんな電動自転車なのか帰って調べようと思い、後ろから写真を撮らせてもらう。
あとでその写真を見てみたが物陰になっていて全く写っていなかった…。
その電動自転車はあっという間にスイスイ上っていき、見えなくなる。
県道12号線に入る。最初の数百mは3日前にも通った道。県道14号線との分岐を過ぎても勾配は数%程度でさほど変わらず大した事は無い。
蔵王川を渡ったところに「木こり」とだけ書いてある看板がある。「あれはなんなんだ?」、意味が全然わからない。
後で調べると、看板の先に「木こり」というそば屋さんがあるのでその店の看板だったようだ。
しばらく走っていると前から身軽なサイクリストが下りてくる。まだ9時半なので一体いつどこから出発したのだろうと思う。
民家や田畑が続く県道12号線を上っていく。勾配は5%もないぐらいだったが、永野の集落で少しキツくなる。6,7%ぐらいはあるだろう。
そしてターゲットのヘアピンカーブを抜けると、民家は減り田畑が続く風景になる。この後は猿倉までもう目印になるようなものは特にない。勾配もまた少しキツくなり、淡々と上るだけになる。
ヘアピンカーブを過ぎてしばらく走るとすると、前方に急坂が見えてくる。急坂の辺りから、道路はアスファルトではなくコンクリートになっている。
急坂に差し掛かる。勾配は10%は超えていて12,3%はあるのではないかと思う。この段階でこんな厳しい急坂が現れるとは予想していなかった。やはり蔵王越えはかなりキツイんじゃないかと思ってしまう。
そこを過ぎると「⬆︎あと約3km 蔵王猿倉レストハウス」という案内板が出てくる。
さらに進むと今度は「⬆︎20km 蔵王お釜」の案内板。上りはあと20km続くということだ。
その後、走っているとバックミラーに身軽なサイクリストが映る。自分を追い抜きざまに挨拶を交わす。地元の人だろう。
田畑もなくなり森の中を走っていくと、いよいよヘアピンカーブが続く九十九折りの上り坂に差し掛かる。勾配は7,8%ぐらい。標高もどんどん上がってくるが、森の中を走っているので眺望はあまりない。
しばらく走ると前方の視界がパッと開けて、雪が残る山々が遠くに見えてくる。方向的に朝日連峰の方だろうと思う。
10:16 蔵王猿倉レストハウスに到着。
トイレ休憩。ゲレンデの1番下に釣り堀があって家族連れでかなり賑わっている。
10:22 蔵王猿倉レストハウスを出発。
上り坂は続くが、勾配は7,8%ぐらいであまり変わらない。淡々と登っていく。
蔵王エコーライン
10:26 県道53号線との分岐に到着。
県道53号線へ入ると一昨日行った蔵王温泉に出るが、今日はもちろんこのまま県道12号線へ進む。
そしていよいよここから「蔵王エコーライン」に突入する。
「蔵王お釜まで13km、坊平高原まで4km」
さらに九十九折りのウネウネ道を上っていく。
11:12 坊平高原の入口に到着。左の道に入る。
県道12号に入ったのが9時05分ぐらいだったので約2時間。まぁほぼ順調だろう。
リフト乗り場のある刈田峠付近まで、4時間から4時間半ぐらいかかると見込んでいるので半分ぐらいだろうか。ここの標高は1,000mちょっとで、宿を出発してここまで上った高さは850mぐらいになる。
少し余裕が出てきたので坊平高原に何かないかと思い、案内板の地図を見る。事前にはここでどこかによることは考えていなかった。
少し先に展望台があるようだが、そこに向かう道がかなりの急坂になっているので行くのはやめておく。坊平高原では特に行くところがないので先へ進もうと思う。
と思っていると、上山の方向からまたソロのサイクリストがやってきてこちらの方へ上ってくる。背中に小さなリュックを背負っていて、ペンション村のほうに入っていく。
11:16 刈田峠に向けて出発する。
出発してすぐに前からソロのサイクリストが来る。見た感じ女性かなぁと思っていたら向こうから「こんにちは」と声をかけられる。女性だった。こちらも「こんにちは」と挨拶する。
坊平高原を出発すると最初少しキツめの坂があったが、その後は特にこれといってキツいと感じるところはない。
左にスキー場のゲレンデが見えてくる。そして道はまたウネウネしてくる。
「⬅︎石窯焼きピッツァ」の看板のところで左へ分岐道がある。そこからは月山がよく見える。
そこから少し進むと、ヘアピンカーブの左に駐車スペースがあって展望が開けている。景色がよさそうなのでちょっと休憩する。駐車場の先はゲレンデになっていて、遠くの月山や朝日連峰の山並みがよく見える。
エコーラインに戻る。しばらくしてまた後ろからソロの男性サイクリストが近づいてくる。追い抜き際に「こんにちは」と挨拶を交わす。
坂を上っていると、だいぶ前からお腹の辺りがちょっと痛い。最初は原因がよくわからなかったが、どうもカメラを入れたウェストバックを背中のほうに向けているとちょうど腹を締めつけるようになるので、それで痛いようだ。
それと右の腰から右足の付け根にかけても痛むことがあるが、これもウェストバックを腰の左後ろ側にしているとそうなるようだ。
ウェストバッグを真後ろか左後ろに持っていくと、ペダルを漕ぐのに邪魔にならないのでそうしていたが、ウェストバッグの位置を少し変えながら上っていくことにする。
少し前からヘアピンカーブのところに数字が書いてある表示板があることに気づく。多分カーブの数だと思うが、どこまでのカーブの数なのかわからない。その後も何度か数字の表示板を見かける。
ウネウネカーブが終わる頃、前からまたサイクリストが勢いよく下りていく。すれ違う際にペコリと頭を下げていく。日曜日で天気がいいこともあり、地元のサイクリストをよく見かける。
そして前方の山の上に建物、その左手前にリフトが見えてくる。周囲も高い木がなくなり、ハイマツが茂り出す。いよいよピークは間近だ。
ここまでのエコーラインは日曜日のせいか思っていた以上に車も多い。バイクもかなり多い。バイクは必ず群れていることが多く、多いときは7, 8台引き連れて走っている。
バイクは問題ないが、車が多いので反対車線側に景色のいいところがあっても渡りづらいし、カーブの周辺も止まりづらくなっている。
車はやはり地元の山形や仙台、宮城ナンバーが多く、その他は新潟なんかも。そんな中で筑豊ナンバーの車も通ったりする。
12:47 宮城県 七ヶ宿町に入る。
「山形県、さようなら。楽しかったです」
御釜と刈田岳
12:50 蔵王刈田リフトの乗り場に到着。
坊平高原からの上りは、緩急あったもののキツいところでもせいぜい7,8%ぐらいの勾配だったので全く問題なかった。
リフトを見ると動いているし、人も乗っている。通常通り営業しているようだ。
自転車をトイレの隣に止めておく。そしてリフトに乗る準備をする。
ここにきて風が少し強くなってきた。上は寒いかもしれないし、風が出てきたのでリフトに乗っているときも寒いかもしれないのでレインウェアを着ていこうと思う。上だけ着ようと思ったが、今履いているパンツの色が青で上も青になるのでちょっと格好悪い。下(紺色)も履いていく。
そして巾着袋にパンとペットボトルの水を入れてリフト乗り場へ向かう。
乗り場はコンクリートの頑丈そうな建物だ。
割引券を見せて680円でチケットを買う。売り場の方にいくつか聞いてみる。
自分 :「風が強いですけど、このぐらいなら大丈夫なんですか?」
売り場の方:「これぐらいだったら大丈夫ですよ」
自分 :「そうですか。御釜までどれぐらいですか?」
売り場の方:「5分ぐらい歩いたら見れますよ」
一人乗りのリフトに乗る。「リフトに乗るのはいつ以来だろう?」とちょっと考える。多分、15年以上前に乗った大倉山以来だと思う。
風は強かったが、わずかに揺れるぐらいで問題なし。でもあまり人は乗っていない。写真を撮ろうと思うが、リフトからはあまりいい景色は見られない。
8分ほどで山頂駅に到着。
遊歩道を歩いていくと左右二手に分かれる。右は神社がある刈田岳、左は熊野岳に続いているようだ。
御釜はどこだろうと思い探すと、左前方に御釜のヘリのようなところが少しだけ見える。「あれかなぁ」と思い、まずは左手のほうに進む。
道は登山道のような感じになっている。右のほうに柵があるのでそっちの方へ下りてみる。すると御釜が見えてくる。かなり近くて写真を撮ろうとカメラを構えると、液晶画面一杯になるぐらいだ。ただ、まだ御釜の手前側が斜面の影になっていて見えない。もう少し上の方へ登ってみる。
柵がなくなるところまで登ってくる。御釜の正面近くまで来ていて御釜全体が見えるようになる。
御釜の全体も見れたし、これ以上登っても勾配がキツくなるだけなので、ここで引き返すことにする。
しばらく柵沿いに下りていく。柵の内側はずっと崖が続いている。
遊歩道に戻り、刈田岳の方へ向かう。
レストハウスの横まで来ると、左に展望台があるがかなりの人混みだ。駐車場からすぐなのでそうなるだろう。一応、展望台から御釜の写真を撮るが、御釜の方に向かって下りていく観光客も写り込んでしまうのですぐにやめる。
そして神社に向かう坂を登っていく。
13:33 刈田嶺神社の前に到着。
御釜の方を振り向くともう絶景。
神社の前は人がたくさん通るので、神社から避難小屋の方に続いている柵の方に行く。ここからも御釜周辺の絶景が見られる。
下の方で間近で見るのもよかったが、少し離れたところから見ると熊野岳や周辺の景色が見えてかなり壮大な感じがする。
神社のほうに行く。風がかなり強い。神社の前にちょうど「刈田岳山頂」の標示板が立っているので、刈田岳の山頂神社のようだ。ここからも絶景が眺められる。
御釜周辺と熊野岳の景色を見るなら、刈田岳山頂周辺が1番良いのではないかと思う。
あまり観光客らしくない女性が「すごい景色、すごい景色」と言って興奮している。女性はスーツを着ていて同伴の男性もスーツで年配の方だったので、仕事のついでで来ているのだろうと思う。
その後も時間があるので刈田岳山頂をウロウロ歩き回る。石や岩がゴロゴロあり足場が悪いので気をつけて歩く。
山頂には石柱や碑のようなものが何本か立っていて、それぞれ見てみると「蔵王山メートル指導標」、「蔵王国定公園」、「伊達宗高公命願之跡」、「伊達右衛門太夫宗高公之碑」と書いてある。
さらに御釜と反対方向の南側の山々や、宮城県側の下界、山肌が剥き出しになって草木も生えていない崖なんかもをゆっくり眺めて周る。
13:52 刈田岳山頂から下りる。
展望台まで戻ると相変わらず人は多いが、さっきよりは少し減っている。他の観光客が柵沿いに下りていっているので、自分も行ってみる。
この辺の石や土はみんな黄色い。「硫黄の成分が入っているのかなぁ」と思うが、硫黄の匂いはしない。
柵に沿って下りていく。御釜を眺め、何枚か写真を撮る。
柵の中の、雪が残る斜面でスキーをしている人がいる。「中に入ってもいいのかな?」よくわからない。
御釜と刈田岳周辺はもうこんなもんでいいだろうと思い、途中にある上に登る階段で遊歩道に戻る。リフト乗り場へ向かう。
リフトで下へ降りる。帰りも風は強いが、特に揺れることもない。
リフトを降りて自転車のほうに行く。パンでも食べようと思うが、自転車のところに行くと若い男女が近くに座っていて何か話している。「あんなところで何をしてるのかなぁ」と思いつつ、他にパンを食べるところがないか探す。が、これといっていい場所はない。
しょうがないので自転車の横にいって腰を下ろす。目の前にはさっきの男女が車のドアを開け、中で何か話をしている。パンを食べ始めると、その男女は車に乗ってどこかへ行ってしまった。
パンを食べ終わり、レインウェアの下は脱ぐ。上も脱ごうかと思ったが、やはり風が強くてちょっと寒そうなので上だけは着ていくことにする。上下、青なのでちょっと格好悪いが我慢する。
宮城・蔵王エコーライン
14:52 蔵王刈田リフト乗り場を出発。
蔵王エコーラインに出て500mほど走ったところでピークに到達。後はずっと下り坂のはず。
東側の有料道路出入口あたりで、なぜか道路脇の駐車帯に車が結構止まっている。「なんだろう」と思い自転車を止めて周りを見るが、特にこれといって眺めの良いところでもない。
下の斜面でスキーをしている人がいるのでその人たちの車なのかなぁと思ったりするが、よくわからない。そういえばリフト乗り場の近くでも残雪でスキーやスノボをしている人が多かった。
さらにエコーラインを下りていく。次のターゲットは駒草平というところ。ツーリングマップルによると、そこは「高山植物の宝庫」らしい。
急坂の九十九折りが続き、後続車も意外と多いのでブレーキをかけながら慎重に降りていく。リアブレーキを強くかけるとタイヤがロックするのかやはり少し横滑りする。あまり強くかけないようにポンピングブレーキで下りる。
ヘアピンカーブの先で写真を撮りたいと思う時があるが、後続車が来ていて止まると迷惑がかかりそうなので止まれなかったりする。
しばらく走ると、左手そして右手にも駐車場が見えてくる。
15:15 駒草平に到着。
左のほうに遊歩道があるので、自転車を止めてそこへ行ってみる。高山植物は生えていないが、その先に展望台のようなものがある。
駒草平展望台に到着。展望台に上り、下をみると崖下に真っ逆さまだ。崖のギリギリに建っていることがわかる。
そして、左に滝が流れ落ちているのが目に入る。「不帰の滝」というそうだ。目の前は大きな渓谷というより火口のような、裂け目のような感じの地形になっている。右の奥の方にも小さい滝が見える。遠いので小さく見えるだけかもしれない。
不帰の滝
展望台を下りて、柵がある端から端まで歩いてみる。この辺も火山性のような石ころや岩がゴロゴロあってかなり歩きづらい。
ライダーさんも何人か展望台にやってくる。
15:28 駒草平を出発。
ツーリングマップルによると、この後は濁川渓谷沿いの道で滝もあるらしい。
出発すると左側が大きく開けて下界が見えてくる。大きな街も見えるが、あれは仙台の方だろうか。
しばらくすると再びヘアピンカーブが連続する九十九折りの道をなってくる。
所々で眺望が開ける道を下りていくと、スキー場の入口に到達する。
流石に暑くなってきたので上のレインウェアも脱ぐ。
そうしているとスキー場の入口の脇道からうさぎのような動物が高速で道を横切っていく。あれはなんだろう。うさぎにしてはデカかった。よくわからない。
ここからのエコーラインは森の中に入ってしまい、眺望がなくなる。
さらに下りていくと、右に車が数台止まっているところがある。
15:57「不動滝展望台」に到着。
自転車を止めて滝を見に行く。階段を下りた先まで行くと、草木の上からかろうじて滝が見える。もう少し経てば草木が成長して滝は見えなくなるだろう。
写真を撮って自転車まで戻る。
GPSをハンドルにつけようとしたとき、カーソルのカバーが外れていることに気づく。(ハンドルにつけているGPSは、自転車から離れるときはいつも外して持ち歩いている)
「またか」と思い、ポケットの中を探すがカバーはない。
「あー、これはいよいよなくしたのかなぁ」
そう思いつつ、落としたとしたらGPSを外してポケットに入れた時ぐらいなので、自転車の近くに落ちているはず。そう思い足元の地面を探すが、小さいし透明なのでそれらしいものは見当たらない。
レインウェアを着ていたときはそのポケットに入れることがあったので、念のためそこも探してみるがやっぱりない。
「ないなぁー」と諦めかけた時、地面に落ちているカバーを見つける。これはかなりラッキー。「もう接着剤でくっつけないといけないなぁ」と思い、持っていたパンク修理用のゴムのりでつけてみるがくっつかない。このままでいくしかない。
16:06「不動滝展望台」前を出発。
しばらく走ると、今度は右の少し高いところに車が止まっていて、左に「滝見台展望所➡︎」の案内版がある。この滝も見にいく。
一旦止まって後ろを確かめてから右の上り坂に入る。
「(自転車を)どこに止めようかなぁー」と思いながら上っていると、後から車が来ていてちょっと意表をつかれる。すぐに右に寄って車を先に行かせる。
16:09「滝見台展望所」の駐車場に到着。
自転車を止めて滝を見に行く。ここも歩いてほんの1, 2分で滝が見える展望台に到着。左に見えるのは落差の大きい「三階の滝」で、多分三段になっているのだろうと思う。そして右に見える小さい滝はさっきも見た「不動滝」だ。
観光客もそれなりいる。
ツーリングマップルを見ると、蔵王エコーライン沿いにある観光地や展望台なようなところはこれで最後のようだ。
「滝見台展望所」の駐車場を出発。
駐車場からは、来た道とは逆方向にも道が続いている。この道も多分エコーラインに繋がっていると思うので、その道を進んでみる。
予想通り、少し走るとエコーラインに復帰する。
あとは車と路面状況に気をつけて坂道を下りていく。
松川を渡って、大鳥居をくぐる。
遠刈田
16:31 国道457号線に到着。
右折する。もう遠刈田温泉も間近。そしてしばらく走ると民家が増え始めて、遠刈田温泉の街に入る。
セブンイレブンの前でこの辺で何か寄れそうなところがないかGoogleMapで探す。が、これといったところがない。宿に向かおうと思う。
セブンイレブンは宮城県の県民割クーポンが使えるので、一旦宿に行ってクーポンをもらった後に、買い物しに戻ってこようと思う。
県道12号線に入る。さらに坂を下りていくが、道が非常に狭く路面もひび割れなどの凸凹があって状態は良くない。たまに家の横の雑草が道路に飛び出して生えてきている。交通量は相変わらずそこそこあるので走りづらい。それでもずっとこんな道を下ってきて慣れてきたので、後ろから車が来ようとどんどん下りていく。
今日泊まる宿は遠刈田温泉から結構離れたところにあるが、正確な距離は把握していない。なので、どの程度セブンイレブンから下りるだろうかと気にしながら走る。
かなり下りているが、宿は見えてこない。3回ほど途中で止まってGoogleMapで宿の位置を確認する。遠刈田温泉から遠い。
こんなに下りるともうセブンイレブンまで戻る気にはなれない。「どうしようかなぁ」と思っていると、右にファミリーマートが見えてくる。ファミリーマートは県民割クーポンが使えなかったような気がする。「別に今日クーポン使わなくてもいいか」と思い、「晩飯は自腹でファミリーマートで買えばいいかなぁ」と思ったりしてくる。
ファミリーマートを過ぎて「もうそろそろのはず」と思い、また止まってGoogleMap で宿の場所を確認する。
すると今いるちょうど真横に宿があると表示される。横を見ると屋根の形が同じような建物が3, 4軒見える。これっぽい。少し通りすぎたみたいだ。戻ってみると宿の名前が書いてある看板がある。この看板の角度だと蔵王エコーラインから来ると全く見えない。
16:59 宿に到着。本日のお宿は「岩盤浴すみかわ」。
受付のある一番奥の建物まで行き、中に入る。
受付に行くとまず、昨日ダブルブッキングで宿泊できなかったことを宿のご主人から詫びられる。全然気にしてないし、天気的にも今日に延期して良かったので「全然大丈夫でしたので、気にしないでください」と答える。
そして宿帳に記帳し、毎回やっている県民割適用の手続きをする。この手続きも今日で最後だ。素泊まりの宿代が6,000円から3,000円に割引きされる。
宮城県のクーポンと岩盤浴の入り方を書いた紙をもらい、離れ(うめ)に案内される。
部屋の広さは12畳で2段ベッドが置いてある。フローリングに布団がひいてあるので2段ベッドではなく、そこに寝るようだ。他にも冷蔵庫と電子レンジも置いてある。キッチンやトイレ、お風呂に洗面台も完備、4名まで泊まれるようだ。
荷物を置いて少し休憩する。そしてクーポンが使える店を確かめると、宿から少し下ったところにもセブンイレブンがあってそこでも使えることがわかる。
17:38 宿を出てセブンイレブンに向かう。
宿から先の県道12号線も遠刈田温泉からの道と同じように狭くて路面が凸凹でかなり走りづらい。さらには途中で道路工事をしているところもある。
17:45 セブンイレブンに到着。
晩飯と明日の朝飯などを買う。締めて1,145円也。もらったばかりの1,000分のクーポンをすぐに使う。
宿への戻りは、ひび割れした車道よりきれいな歩道の方をなるべく走る。
工事中のところは路肩を走る。ちょうど西日を正面から受けるので後ろから自分に気づかない車が来るんじゃないかヒヤヒヤする。大型トラックは何とかかわしていってくれた。
18:07 宿に戻る。
すぐに風呂に行く。岩盤浴には入らず普通のラジウム温泉の風呂に入る。中は誰もいないし、出るまで誰も来なかった。
部屋に戻り晩飯を食う。今日はもう洗濯をしなくていいし、宿の場所を考えることも予約することも必要ない。
明日は夕方ぐらいに空港へ着けばいいので、それまでどうしようかこれから考えようと思う。
が、あまり決めることなく寝る。
=== 旅の費用 ====================
蔵王刈田リフト代 :¥750
宿泊費(岩盤浴すみかわ):¥3,000(県民割3,000円適用)
飲食代 :¥145(県民割クーポン1,000円使用)
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合計 :¥3,895
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走行時間:5h14m04s 走行距離:59.02km
平均速度:11.2km/h 最高速度:32.1km/h
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