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'22 南東北 晴れ待ち標高1000m越えツーリング⑭ 山形〜上山

2022年 自転車旅 東北

山形市立郷土館

13日目 2022年5月28日(土)

6時半に目覚ましをかけていたが、夜が明けないうちに目が覚める。

雨雲レーダーを見ると、日本海から雨雲が接近していて既に日本海側では雨が降っているようだ。このままだと内陸の山形や上山も雨になる。

ということなので、今日の蔵王越えはやめることにする。そうなると今日泊まるところは上山温泉か坊平のどちらになる。

夜が明けると青空も見えるが、雲もかなり多い。月山は雲で見えない。

地元のニュースで天気予報を見ると、今日はいつ雨が降ってもおかしくない天気で、雷雨もあり風も強いと言っている。そうなると山のほうに行くのもかなりヤバい気がする。

さらに帰りの飛行機で、29日(日)のピーチのチケット代が17,000円以上に値上がっている。ANAは23,000円程度なので、手荷物料金など諸々の費用を含めるとピーチもANAも値段は変わらなくなる。

30日(月)のピーチのチケット代は10,000円程度なので、1泊増えたとしても30日に帰ったほうが得だ。

ということで、今日は上山温泉に泊まり、明日29日に蔵王を越えて遠刈田温泉近辺に泊まり、30日の最終便で仙台空港から帰ることにする。

早速、今日の宿を予約しようと思う。当たりをつけていた上山温泉の「別館 ふじや旅館」に電話して、楽天トラベルやじゃらんから予約しても県民割が適用されるか聞いてみる。

すると県民割は使えるが、ネットで予約した後にもう一度電話してほしいと言われる。

なので一旦電話を切って、じゃらんですぐに「別館 ふじや旅館」を予約する。その後、宿に電話すると「県民割が適用されます」と回答をもらう。

次に明日30日の宿も予約する。昨日ダブルブッキングで断られた宿は、明日は空きがあるのでそこをネットで予約する。昨日のようにそのあと宿から電話がかかってくることはなかったので、今回は無事に予約できたのだろうと思う。

続いて、31日(火)の仙台18:45発新千歳行きのピーチも予約する。締めて14,490円也。

これで天気予報を見ながらやっていた行程の立案や宿の予約は全てやり終えた。

次は今日の行程を考える。

今日は上山温泉に行くだけになったので時間にかなり余裕がある。

まずは山形市内の「山形市立郷土館」と「最上義光歴史館」に行くことにする。両方とも入場無料だ。

その後、上山温泉に向かい、天気が保ちそうならツーリングマップルに載っている楢下宿のほうに行ってみようと思う。

9:15 部屋を出て、フロントに行くが誰もいない。精算は終わっているのでキーを置いてホテルを出て、駐車場に向かう。

天気ともう一つ気になっていたのが、リアタイヤがスローパンクしているのかどうかだ。

早速、駐車場に行ってリアタイヤを触ってみるとやっぱり空気が抜けている。これはやはりスローパンクしているようだ。

チューブを交換しようと思うが、ここは駅前なので近くに作業できるような場所はない。GoogleMapで近くに公園のようなところがないか探すが、山形城跡がある霞公園まで行くしかないようだ。

山形

9:21 宿の駐車場を出発。

自転車を押していく。

山形城の南大手門跡から公園に入り、どこで作業するかキョロキョロする。土曜日だけど周りには体育館へ向かう高校生がたくさん歩いている。

少し歩いたところで左の奥に東屋があるのでそこで作業することにする。

タイヤを外して、前から気になっていたタイヤのちょっと大きめの裂け目の直下がパンクの原因になっていないか確かめる。

チューブを取り出すと、そこにはビニール片のようなものが付いている。「なんだこれ?」と一瞬思ったが、すぐに思い出した。前にこの裂け目を見つけた時にタイヤの内側にゴムシートを貼り付けたのだが、ゴムシートにはビニールも付いていてそれがチューブにも付いたようだ。

ビニール片を剥がし目視でチューブを確認したが、ここがパンクした箇所なのかはわからない。

次にタイヤの内側に鋭利なものが刺さっていないか確認する。特にそういうものはない。

ただ、タイヤの内側に貼ったゴムシートが裂け目の中心から少しずれている。念のためもう1枚ゴムシートを貼っておく。

他にそんなところがないかタイヤの外側を確認すると、タイヤのゴムが薄くなって少し裂けているところがもう1ヶ所ある。そこも内側からゴムシートを貼っておく。

タイヤの内側を確認する作業は、どうしてもタイヤをたすき掛けのように持つような格好になるので、服が汚れてしまう。

作業をしていると自転車に乗った子供たちが東屋にやってくる。

1人の男の子が「あの自転車がいいなぁ」と言っている声が聞こえる。自分の自転車を見て言ったのかもしれないが、作業していたのでわからない。

子供たちは皆んなヘルメットを被っていて、1人の男の子は「自転車を雑に扱うな」みたいなことを友達に言っている。なかなかしっかりしている。

しばらくして子供たちは去っていく。早く作業を終わらせたかったので子供達に話しかける事はなかったし、それを察してか子供たちの方からも話しかけられることはなかった。

チューブ交換を完了し、軽く試走してみる。

ブレーキパットが少し減ったせいかブレーキレバーを深く握らないとブレーキがかからないようになっている。あとリアのブレーキパットの位置が若干低くなっている。

ブレーキパッドの位置を少し上げ、ブレーキワイヤーを調整して軽く握ってもブレーキがかかるように調整する。フロントブレーキも少し調整する。

リアタイヤの裂け目部分に、気休めだがビニールテープが貼っておく。そのうち剥がれるだろうが、多少の時間稼ぎにはなる。

東屋の横にある水道で手を洗い、作業は完了。

近くでは小さな子供とお母さんが「アリさんが…」とか言って遊んでいる。

公園内にある「山形市立郷土館」へ向かう。

郷土館は一昨日、霞公園に来た時にも前を通っていて、赤茶色の古い洋風的でちょっと変わった形の建物だなぁとは思っていた。

10:41「山形市立郷土館」に到着。

山形市立郷土館
山形市立郷土館

郷土館の横にある駐輪場に自転車を止める。敷地に入ったところは建物の裏手らしく、入口のある南側まで回る。

誰もこんなところに来ないだろうと思っていたが、若い女性2人組が後からやって来る。

中に入ると、検温とアルコール消毒、記帳をお願いされる。記帳するのにはもう慣れたが、受付の方は「万一、コロナ陽性者が発生したときに連絡するためです」と自分含めて来館者に説明している。

展示物があるフロアにいくが、そこはリング状の建物で真ん中は中庭になっている。リング部分の建物はいくつかの部屋に分かれていてそれぞれ資料が展示されている。

元々ここは「済生館」と言う病院だったらしいので1階には病院や医学関係の資料が展示され、2階には山形の古い地図や歴史に関する資料が展示されている。

建物には螺旋階段があったり、ステンドグラスがあったりする。各部屋をぐるっと周って見学する。思っていた以上に見学者は多い。土曜日ということもあるだろう。

郷土館を出る。次は「最上義光歴史館」へ行く。

その前に復元された本丸一文字門から山形城跡の方に入ってみる。復元されているのは門だけで、中は石垣復元事業の説明板と発掘作業をしているようなところがあるぐらいだ。

ぐるっと回って東大手門から外に出る。

11:31「最上義光歴史館」に到着。

最上義光歴史館
最上義光歴史館

郷土館でも見かけた、手提げ袋を肘の内側にかけておばちゃんのような持ち方をしたおじさんがベンチに座っている。

歴史館の横に自転車を止めて中に入る。

中に入ると、離れたところに座っている女性からスピーカー越しに「記帳をお願いします」と言われる。

記帳する紙がないので「どこに記帳するの?」と見回していると、近くにいた男性職員が「ふん」と言いながら記帳の紙がある方を手で差し示す。

かなり横柄な態度で、かなり感じが悪い。「ちゃんとしゃべって言えよ」と思う。いまだにこういう人が働いているんだ、働けるんだと思う。

腹を立てても時間の無駄だし、こんな奴のために感情を左右されるのもイヤなので、そういう奴は無視して、さっさと記帳して隣にある箱に入れる。

入口正面に最上義光と娘・駒姫の像がある。駒姫は15歳で亡くなった(処刑された)という。

右奥に入ると最上家の歴史や日本刀の展示があり、その先には最上と上杉との戦いを示す鳥瞰図があってここは興味深く見る。

一番奥に最上義光に関する展示がある。これで展示は終わり。意外と少なかった。

見学していると、手提げ袋をおばちゃんのような持ち方をするおじさんも見かける。

「最上義光歴史館」を出る。

昼になったのでパンでも食おうと思う。ベンチに座り、次はどこへ行こうかとパンフレットを見ながらをパンを食っていると、カラスが少し離れたところに降りてくる。

「あっ、これは狙ってるかー」と思い、とっととパンを食う。

芋煮フェスティバルの会場にでも行こうかと思ったが、何もやっていない河原に行ってもしょうがないのですぐに思いとどまる。

山形市内で行きたいところはもうないので、上山温泉に向かって進もうと思う。まだ雨は降っていないが、降ってきたらすぐに避難できるよう街中の道をゆっくり行くことにする。

カラスが近づいて来たので一旦ベンチから少し離れ、振り返ってさっきカラスがいたところを見るともういなくなっている。

それを見てベンチに戻ろうとすると、そのカラスはなんと自分の後ろにいる。少し離れているが、やっぱりパンを狙っているようだ。もう食っちゃって食い物は何にも持っていないのだが…。

自転車まで戻る。

さっきのカラスはさっきまで自分が座っていたベンチの辺りを物色している。

12:09「最上義光歴史館」を出発。

自転車を押して少し歩くと、さっきのカラスは今度は自転車を止めていたところにいる。自分がいたところをつけ回し、食い物がないか探しているようだ。

歩いて出口のほうに向かっているとカラスが近くに飛んでくる。さっきから付け回しているヤツだろう。

その後は自転車に乗って走り出したのでもう追いかけてくる事はなかった。

上山に向かう。一昨日も山形から上山へ走ったが、今日はその時とは違う道を走る。JRと国道112号線の間の道をGPSで確認しながら適当に走る。

上山

上山に入り、県道267号線に出る。ここは一昨日、逆向きに走ったので見覚えがある。

県道51号線へ出て左折、さらに県道12号線に入る。ここら辺りは何度か通っている。

上山城の入口まで来る。上山城には一昨日も来たが、そういえば城の中に入っていない。なので、城の中を見学しようと思う。

右折して上山城へ向かう。一昨日と同じところに自転車を止めて城に向かう。

13:32 上山城に到着。

上山城
上山城

入館料は420円也。自分が入ろうとする前に学生のような若い女性2人組が先に入っていく。

ここでも記帳をお願いされる。今日はこれで3回目だ。前の女性達は記帳する理由がよくわからないらしく戸惑っている。自分がさっさと記帳して箱の中に入れると、女性達も記帳した紙を箱の中に入れている。

展示室に入る。1階は主に上山の自然や歴史に関する展示。床に上山周辺の地図が描かれているところがあり、次に行こうと思っていた楢下宿も書いてあったので場所をチェックしておく。

1階を見終わり、次は階段を上って2階に行こうと思う。階段を上るがかなり長い。

2階と思われる階に出るが、 すぐに順路と逆向きに歩いていることに気づく。「あれっ」と思いつつももう少し先に行ってみるが、ずーっと逆向きが続きどこが最初なのかよくわからない。

そこで入口でもらったパンフレットを見る。すると「1Fをご覧になりましたらエレベータにて4Fにお上りください」と書いてある。その後は順に下の階に降りてくるようになっている。なので今いる2階は順路としては一番最後だ。

元の順路に戻るため、階段を降りて1階まで戻り、エレベーターで4階まで上がろうと思う。エレベータに乗ろうとしたとき、カップルも乗り込んでくる。

4階の展望台に出る。正面に蔵王の山々が見えるが、昨日トレッキングに行った辺りは雲で覆われていてよく見えない。周囲は上山の街が一望で、やっぱりあのタワーマンションが目立つ。そして赤い看板のツルハドラッグも目に留まりやすい。

上山城展望台からの眺め
上山城展望台からの眺め

4階から3階に降りて展示を見ていく。自分の後からカップルが来るので、ある程度の距離をとりながら先に行く。

3階から2階は、古い時代からより新しい時代への上山に関する展示になっていく。その中には「最上義光歴史館」にあったような最上と上杉との攻防に関するものがあり、どの部隊がどこに配置されたというような展示がされていて、この辺は興味があるのでじっくり見ていく。

概ね見学し終わって1階に降り上山城を出る。「最上義光歴史館」と若干被るところもあったがそれなりに面白かった。

次は武家屋敷のほうに行こうと思う。

武家屋敷は一昨日来た時に案内板を見て知ったが、特に行こうと思わなかったのでどこにあるのかよくわからない。

一昨日も来た駐車場の前まで出る。ここから先がよくわからないのでGoogleMapで確かめる。すると坂を降りて右に入ったところに武家屋敷が何軒があるようだ。

坂を下りていくと「武家屋敷4軒➡︎」の案内板があるので右折する。

一軒一軒見ていくが、基本的に外から見学するのみ。2軒目の「三輪家」は観覧料がかかるので写真を撮ってすぐに退散する。が、後で調べると観覧料がかかるのは中も見学する場合のようだった。

4軒ともかなり古くなっている。茅葺屋根や庭があまり手入れされていない屋敷もあるし、手入れされていて住居や集会などに使われていそうなところもある。

武家屋敷・三輪家
武家屋敷・三輪家

ざっと見て周り、自転車まで戻ろうと思う。

時間はまだ15時前。

次の行こうと思っている楢下宿は多分ここから7,8km先だと思うので、往復1時間ちょっとぐらい。見学してまわる時間をプラスしても1時間半から2時間あれば時間的には間に合うだろう。そうなると17時ぐらいには戻ってこれる。

14:57 上山城前を出発。

腹が減ったので楢下宿に向かう前にパンでも買って食おうと、まずスーパー(ヤマザワ)へ向かう。

スーパーでパンを1個だけ買って外にあるベンチで食う。

楢下宿

15:13 楢下宿へ向けて出発。

県道13号線を進む。街中から離れると交通量はだいぶ減る。

県道266号線との分岐を過ぎると、予想通り緩い上り坂が続く。

その後「こんにゃく番所⬆︎◯km先」という案内板が次から次へと現れる。「こんにゃく番所」はツーリングマップルにも載っていてこんにゃく料理の店らしい。

その案内板を通るたびに距離がカウントダウンしていく。「こんにゃく番所」は楢下宿の入口あたりにあるので、案内板を見ると楢下宿までの残りの距離が大体わかる。

「こんにゃく番所」以外に「日立製作所」という看板が目に入る。「こんなところに日立の看板?」と思ってよく見たら「日光製作所」だった。

「こんにゃく番所」を通過。

店の前に、はっぴを着た店員さんらしい人がカメラを持って歩いている。お客さんを撮影しているわけでもなく、何をしているのかよくわからない。店の人では無いのかもしれない。

駐車場や店の前にはお客さんが結構いて、人気があるみたいだ。

「こんにゃく番所」から少し走ると「楢下」の文字と「羽州太くん」のイラストが描かれた看板が右に出てくる。

そしてその先に「楢下宿➡︎」の案内標識があるので右折する。

楢下宿に入って最初の建物は町工場だった。さらに奥に入っていくと集落が出てくるが昔の家屋や宿場町っぽさは見えてこない。

お寺の横を通過して少し行くと、茅葺き屋根と土壁の建物が右に見え始める。

15:52 楢下宿のバス停に到着。

バス停の横に自転車を止める。茅葺き屋根の建物は「旧武田家」の家屋。入口には「ご自由にご覧ください」との貼り紙はあるので中に入る。

入ると土間があり、その先に廊下と座敷があって上がれるようになっている。土間は奥まで続いているので先にそっちへ行ってみるとかまどのようなものがあり、なぜか籠も置いてある。

戻ってきて、ござが引いてある座敷に上がってみる。隣には囲炉裏のある座敷がある。家屋は木の柱や梁、土壁でできていて、時代劇にも出てくる昔の日本の家といった感じ。

楢下宿のパンフレットが置いてあるので1枚いただく。これを見て見学できそうな旧家や橋などを周ってみようと思う。

旧武田家
旧武田家

パンフレットにみると「旧武田家」の隣に「遠藤家」と書いてあるが、そこには駐車場と奥に「管理室」と書いてある建物しかない。

その隣に普通の民家があり、表札を見ると遠藤さんになっている。「ここのこと?」と思うが「旧武田家」の古さに比べて全然新しい。よくわからない。

パンフレットを見ると、上山方面から来ると「旧武田家」が楢下宿の1番奥にある史跡になる。他の史跡は少し戻ったところに番所跡があり、そこを右に行くと何軒かの旧家がある。

そこまでは自転車で行こうと思う。

番所跡から右へ下りていくが、下のほうはかなり急坂でしかも路面には滑り止めの凸凹がついている。

急坂の凸凹道は自転車で走りたくないので、自転車はバス停の横に止めて歩いて周ることにする。

歩いて下りていくと「佐藤家」。足場ができていて、茅葺の屋根を葺き替えようとしているようにみえる。

新橋を渡って左へ行くと「庄内屋」。

ここも「旧武田家」のように「ご自由にご覧下さい」との貼り紙があるので中に入る。造りは「旧武田家」とそんなに変わらないが、宿だったせいか奥に畳部屋が4つあって少し広いように思う。

庄内屋の内部
庄内屋の内部

次に「斉藤家」へ向かうが、普通の民家があるだけでそれらしい建物が見当たらない。

さらにその先の「大黒屋」や「滝沢屋」もそれらしい建物がない。「おかしいなぁ」と思っいパンフレットをよく見ると「大黒屋跡」、「滝沢屋跡」とどちらも「跡」がついてある。なので「大黒屋」と「滝沢屋」は今はないようだ。「斉藤家」はよくわからない。

と思っていたら、「大黒屋跡」の向かいにある茅葺き屋根の建物の入口に「大黒屋」と書いてある。パンフレットを確かめると「大黒屋移築地」を書いてある。大黒屋だけ向かいに移ったようだ。

あとでパンフレットを見て気づいたが、「滝沢屋」もここから金山峠方向に進んだところに移築されているようだ。

移築された「大黒屋」に入る。ここも前の2つと基本的に同じような感じだが、移築されたせいかちょっと新しく、写真などの展示物があったりする。

「大黒屋」を出て歩いていると近所に住んでいるおばさんに「こんにちは」と声をかけられたので、こちらも「こんにちは」と挨拶する。

左に曲がり、少し歩くと硯橋。

横の駐車場から石橋の硯橋の写真を撮っておく。

硯橋を渡り、左にある「山田屋」に入る。ここは茅葺ではなく瓦屋根で、これまでの家とはちょっと違う。

入口が開いているので入ろうとすると、中に人がいるのに気づく。観光客ではなく、受付か管理をしているような感じだ。

中に入り「こんにちは」と挨拶をして上がらせてもらう。「記帳してください」と書いてあるので記帳しようと思うが、紙がない。

中にいる人に聞くと、ちょうどその人が手に持って中を見ていたのが記帳簿で、それを渡される。

記帳して返すとその人は「えっ、北海道からですか」と驚かれる。確かに記帳簿は上山や近郊の住所ばかりだったので、遠くから見学にくるのは珍しいのかもしれない。

「山田屋」の中では絵画展のようなものが催されている。何か忘れたが1つだけ目に留まるものがあった。

建物の中は、明かりや絵画、飾り物が所々にあったりと見学しに来た人への雰囲気づくりをされているように見える。2階にも上がれて、上から硯橋が眺められる。

硯橋
硯橋

帰り際、中にいた別の男性に声を聞かれる。

が、何を言っているかわかんないので、もう一回聞いてみるがそれでもわからない。山形弁は難しい。

ただ「仕事」という言葉だけ聞きとれたので「仕事ではなく観光で来ています」というと「あーそうですか。北海道なので仕事かと思いました」と言われ、そこは聞き取れた。「ありがとうございます」と言って「山田屋」を出る。

福聚寺というお寺に寄って、自転車まで戻る。

16:44 楢下宿を出発。

来た道を戻る。

「こんにゃく番所」まで戻ってくると、入口の横に置いてあるサイクルラックにロードバイクが4台ぐらい止めてある。ローディにも人気があるようだ。

かみのやま温泉

県道13号線を戻る。往路で通った跨線橋は狭くてあまり通りたくないので、その先の踏切のある道へ迂回する。

踏切の手前で警報器がなり遮断機が下りる。右の方にある「かみのやま温泉駅」を見ると山形新幹線がホームに入ってくるのが見える。駅を通過するのかと思ったら、ホームに止まった。これはちょっと待たされそう。踏切で新幹線が通るのを待たされるのはミニ新幹線ならではだ。

踏切を通過するときに記念に山形新幹線の写真を撮っておく。

山形新幹線
山形新幹線

17:22 宿に到着。今日のお宿は「別館ふじや旅館」。

入口の横にサイクルラックがあるが、位置的にどう見ても自転車をかけられそうにない。窓に当たり割ってしまいそうだ。

なので、その横に自転車を置いて宿の中に入る。

受付で「あそこに自転車を置きましたがいいですか?」と聞くと、「中に入れてもいいですよ」と言われるので、先に自転車を宿の玄関に入れさせてもらう。

旅館の入口には、今ではあまり見かけなくなった「歓迎◯◯◯御一行様」の札が出ている。が、自分の名前はない。なくていい。。

ただ玄関の靴置き場には、「◯◯◯1名様」と名前が付いていた。

再度受付に行きチェックインする。ワクチン証明書と身分証明を見せて県民割の適用となり、宿泊代が5,150円から2,650円に割引され、2,000円分のクーポンと部屋のキーをもらう。

それで手続きが終わりな感じだったので「残りの宿泊代は払わなくていいのですか?」と聞く。どうもあと払いでよかったらしいが、先払いする。

2階の部屋に入ると和室だがベッドがある。と思ったが、よく見るとベッドではなくマットレスを2段重ねてその上に布団がひいてある簡易ベッドのような感じだ。広さは6畳で、トイレとお風呂は共同。

少し休憩してから晩飯を食いに行こうと思う。行くところは決まっていて3日前に行って休みだった「中華料理 信」という店。前回は水曜日で定休日だったが、今日は土曜日なので夕方17時からやっている。

クーポンに名前を書いておく。クーポンを使うときは記名しないといけないことを知らず、昨日はお店でペンを借りて書いた。今日はそんなことがないようにしておく。

18:08 宿を出発。

「中華料理 信」の前まで来て営業中いう看板を確認する。外から見ると時間が早いせいかお客さんはいないようだ。構わず中に入る。

ここもテイクアウトができるようなので、昨日と同じように朝飯をテイクアウトして2,000円分のクーポンを全部使おうと思う。

メニューを見て2,000円分をどう使うか考える。最終的にはラーメンセット1,000円とテイクアウトの天津飯820円、ジンジャーエール200円を注文する。これで2,020円也。

ラーメンセットはボリュームがあったが、回鍋肉は甘くてちょっと自分には合わない。好きな人であれば、これまで行った2軒の中華屋さんよりコスパはいいのではないかと思う。

食べている最中に家族連れのお客さんがやってくる。

食い終わって料金を支払い、テイクアウトの天津飯をもらう。店を出ようとすると、別の店員さんに「テイクアウトのお弁当、持ちましたか?」と聞かれるので、「はい、もらいましたよ」と答える。

店を出て、買い物に行くためスーパー(ヤマザワ)へ向かう。巾着袋に入れた天津飯が横になったり逆さまにならないように走ろうと思うが、これがなかなか難しい。

そうならないように走り、スーパーに到着。巾着袋を肩から下ろそうとした時、中の天津飯がひっくり返ったような感じになったので慌てて中を確認する。

逆さまになっているので慌てて元に戻す。こんなことならチャーハンみたいなものにしとけばよかった。天津飯なのであんかけがたっぷり入っている。

店でパンやお菓子類を買う。買ったものも巾着袋に詰めて、天津飯がグラつかないように安定させる。

店を出発。すっかり暗くなって、冷えてもきている。

19:22 宿に戻る。

自転車を玄関の中に入れる。受付の人に「あそこに自転車を置かせても貰いましたよ」と念のため言っておく。

部屋に戻り、風呂(温泉)へ行く準備をする。部屋に浴衣が置いてあるが「サイズが合わなければ廊下にも置いてあるのでご自由に交換してください」と書いてある。部屋に置いてある浴衣はLサイズで、身長が170cm前後と書いてある。

自分は176cmあるのでLだと小さい。廊下に置いてある特大サイズの浴衣に交換する。

温泉に入る。中には3, 4人ほどしかいない。その後、他の人が出て行って、湯船に入る頃には1人だけになる。外に出るドアのようなものがあるので「露天風呂もあるのかぁ?」と思いドアを開けようとするが、鍵がかかっている。露天風呂はないようだ。

外は暗くて見えないが、よく見ると外に小さい滝があるようだ。

風呂上がりに体重計に乗ると67kg。ちょっと太ったようだ。「毎日、夜な夜な菓子ばっかり食っているせいかなぁ?」と思う。

部屋に戻り、洗濯をして今日の予定は終了。

明日はいよいよ2日待った蔵王越え。楽しみだ。天気は晴れで問題なさそう。

寝る。

=== 旅の費用 ==================
上山城入館料    :¥420
宿泊費(ふじや旅館):¥2,500(県民割2,500円適用)
入湯税(ふじや旅館):¥150
飲食代       :¥796(県民割クーポン2,000円使用)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
合計        :¥3,866
===========================


走行時間:3h08m57s 走行距離:40.57km
平均速度:12.8km/h 最高速度:31.0km/h

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中華料理 信