'09 んみゃーち美ぎ島 宮古島④ 平良〜西平安名崎〜東平安名崎

2023年2月28日火曜日

2009年 沖縄 自転車旅

3日目 2009年3月13日(金)

今日はまず西平安名崎(にしへんなざき)に行って、そのあと東平安名崎に向かう。西平安名崎、東平安名崎という呼び名がどうもしっくりこない。位置的に東西より南北に大きく離れているので北平安名崎、南平安名崎といった方がわかりやすいように思う。何か理由があるのかもしれないが、よくわからん。

窓の外を見ると雲多めだが青空が見えているので、今日もまずます天気は良さそう。サービスで部屋に置いてあった「ちんすこう」を食う。ネーミングがインパクト強すぎる。

平安名崎といい、ちんすこうといい、変わった名前のものが宮古島には多そうだ。沖縄全体がそうなんだろう。多分。

9:18 宿を出発。

県道83号線には入らず、県道243号線へ左折して、昨日も通った海に近い道を通って北上する。できる限り交通量の少なさそうな道をいくのが自転車旅の主義。そして事故に遭う確率を少しでも減らす。

一旦、県道83号線に入るが、しばらくして左折し、さとうきび畑沿いの道に入る。

9:38 県道83号線に再度入る。

左に墓地がある。宮古島(多分、沖縄全体)のお墓は本土と違ってかなり立派でデカい。墓石のようなものはない。宮古島では普通のお墓だと思うが、本土だと地位の高かった人のようなお墓に見えてしまう。

エメラルドグリーンの海が見えてきたのでちょっと左の脇道に入って写真を撮る。しっかし、エメラルドグリーンの海が普通にそこらへんにある。

県道230号線との分岐を示す案内標識が見えてくる。右にカーブしてこのまま県道83号線を進むと東平安名崎(ひがしへんなざき)になっている。

「えっ、東平安名崎?」

東平安名崎は真後ろ(南方向)だと思っていたのでちょっと変な感じ。

「この標識、昨日も見たはずだよな…」と思うが何も印象に残っていない。昨日は池間島に向かうことしか考えていなかったので、気づかなかったのだろう。

で、ツーリングマップルを見てみる。すると、東平安名崎に向かうためにこの県道83号線を進んでも特に遠回りではなかった。まだ宮古島の地理的なイメージが掴めていないな…。

9:51 県道230号線に入る。

昨日も走ったほぼ直線の道を北上する。

西平安名崎

10:09 西平安名崎と池間島の分岐に到着。

池間大橋や風車を眺めながら西平安名崎へ左折すると、すぐにまた雪塩の製塩所に向かう道との分岐がある。

そういえば、雪塩は朝食べた「ちんすこう」のパッケージにも書いてあった。「そうか。ここの塩を使っているのか」

その分岐の道端にはハイビスカスが普通に咲いている。さすが宮古島。

路上のハイビスカス
路上のハイビスカス

「⬅︎西平安名崎」の案内標識があるので、左の道に入る。

西平安名崎に向かっている途中、お馬さんがいる小さな牧場の横を通過。帰りに見ていこう。まずは西平安名崎だ。

風車の足元を通りすぎていくと、左から海が間近に迫ってくる。おーっ。

10:18 西平安名崎の入口に到着。

舗装路が続いているので奥まで入ってみる。舗装路が途切れるところに駐車スペースがあるので、そこに自転車を止めてここからは歩く。

まずは東側の海岸線に出て池間大橋を眺める。ここから見ると池間大橋はちょうど真横になる。昨日も思ったけど、吊り橋ではなく、あーいうなんとも言えない流線形っぽい橋を見るのは池間大橋が初めての気がする。

次に西側の海岸線に行くと、霞んでいるが伊良部島が見える。

そして西平安名崎の先端に向かう。「せっかくGPS買ったんだから、コレ見て北の端ギリギリまで行ってやるー」と不敵に一人笑う。

岩場を歩いていく。歩きづらい。コケそう。

岬の先端は岩を少し登ったところにある。周りの海や入江なんかもエメラルドグリーン、浅いところは海底の岩礁も透けてみえる。すげぇ。

そしてGPSを見ながら西平安名崎の一番北の突端までやってくる。GPSの地図ではもうここが限界。

海を挟んだ先には池間島、東には大神島も見える。振り返えれば風車が3基回っている。なかなかイイ感じの場所だ。

西平安名崎突端から見る池間島
西平安名崎突端から見る池間島

自転車の方に戻り、次は展望台に行く。高いところには必ず行く。バカ。

展望台に上がると、池間大橋や池間島の方はもう絶景、絶景。なんで宮古島の海はこんな色してんだろう。海底が珊瑚礁の死骸で白いからなんだろうけど。

池間大橋と池間島
池間大橋と池間島

他に誰も来ないのでしばらく陣取る。

そうしていると観光バスに乗った団体さんがやってくる。なんとなく中華系の人っぽい。「やや、ヤバい。ここに来るんじゃないの?」

何人か上ってきたが、すぐに戻っていく。あとは海岸の方や遊歩道を歩いている。

「団体さんなので、どうせ大した時間いないだろ」

いなくなるまでここに陣取り続けることにする。

しばらく時間が経つと予想通り団体さんは一斉にバスに戻り、バスは出発していなくなった。

展望台を下りる。下りたところにある木の棒に「室蘭まで2,400km➡︎」「世田谷まで1,900km➡︎」の表示板がついている。札幌でも稚内でも根室でもなく室蘭、東京でも新宿もなく世田谷。「なんでだ?」

展望台から道を挟んだ反対側に遊歩道があるので、自転車を押しながらそっちに行ってみる。

ここも小さい入江までエメラルドグリーン。海を見ながら遊歩道を歩く。

西平安名崎の入江の風景
西平安名崎の入江の風景

11:04 西平安名崎を出発。

次は東平安名崎に向かうが、途中の島尻にあるマングローブ林に寄ろうと思う。

来る時に通った牧場に立ち寄る。

道路のすぐ横に小さいお馬さんが4頭、草を食んでいる。子馬かと思ったが、宮古馬という固有種らしい。ちっちゃくてかわいい。

宮古馬
宮古馬

県道230号線に戻り、狩俣の集落を抜けたところで「⬅︎島尻マングローブ公園」の案内標識があるので左折する。

今度は宮古島の東の海を見ながら走る。

島尻マングローブ林

ばたらす橋に到着。「ばらたす」どういう意味だ?

少し上流の川の中にインベーダ(ふるぅ)のような形のマングローブが生えている。川岸はマングローブの森だろう。川の中にあるマングローブもどんどん増えて、森になっていきそうな感じがする。

ばたらす橋を出発。

そろそろマングローブ公園に着いてもいい頃だろうと思って走っていると、島尻の集落の入口にある案内板を見つける。

その中に「⬅︎マングローブ林遊歩道」の案内標示があって、矢印が今来た方向を向いている。

「あれっ、行き過ぎた?」

他の案内標示の中に「ンマリガー➡︎」というのがある。「何だそれ?」

「ン」で始まる地名なんてなかなか聞かない

「ンマリガー」には行かず、来た道を戻る。

しばらく行くと、右に「⬅︎マングローブ遊歩道」という案内板が出てきたので左折する。

11:38 島尻マングローブ林の駐車場に到着。

川沿いに木の遊歩道が続いている。その前に川を見に行く。川岸にマングローブの木が生い茂っているし、ここにも川の中に何株かマングローブの木があったりする。

遊歩道を歩くため入口まで戻る。「さて自転車をどうしようか?」と考える。遊歩道の向こう側にも出口があるかもしれないので押していくことにする。

歩き始めると、川でカヌーに乗っている人を発見。何組か通り過ぎていくので、「マングローブのある川をカヌーで上る」みたいなアクティビティツアーがあるんだろう。

遊歩道を歩く観光客もそこそこいる。それなりに人気のある観光地のようだ。知らんかった。

木道から地面(軽石?)の遊歩道に変わり、川沿いからマングローブ林の中を歩いていく。

マングローブ林
マングローブ林

と、今度はデカくて立派な石橋が現れる。島尻入江橋(すまずいーばし)というらしい。「すまずいー」ってなんか面白い名前。こちらの言葉なんだろう。

さらに進んでいくと最後は再び木道になる。川岸に小さい木が人工的に植えられている。あれがマングローブの木か?

ここのマングローブは市指定の天然記念物と遊歩道の入口に書いてあったが、全てが自生しているものではないようだ。

遊歩道はここで終わり。こちら側に出口はない。残念、自転車を押して来た道を戻る。

駐車場まで戻る。

12:01 島尻マングローブ林を出発。

南へ向かう一本道をずっーと進む。交通量は皆無。

県道83号線

12:13 県道83号線に到着。

左折すると緩い下り坂で、道の先に海が見えて眺めがいい。

しばらく走り、ちょっと止まって海をみていると沖に白波が立っているところがある。「多分、あそこに珊瑚礁があるんだろうな」と思う。

福山の集落を抜けたところで、左の木々の影に「宮古島 苧麻村」という看板と「苧麻糸手績み」という説明板があるのを見つける。

「いもあさ」って何?

後で調べると「いもあさ」ではなく「ちょま」と読むらしく、そもそも芋ではなく苧で字が違ってた。我ながらバカでした。

苧麻と呼ばれる植物を原料にした宮古島伝統の織物があるらしく、その関連施設でもあったんだろうとあとで思う。

12:47 県道243号線の分岐を通過、このまま県道83号線を直進する。

南に行くに従い、だんだん曇が多くなってくる。そして県道194号線との分岐を過ぎたところでパラッと雨が降ってくる。

「げっ、マジか、雨かよ」

かなり予想外。まだパラパラ程度だが自転車を止める。この辺に屋根のあるところは見当たらない。こんなところで本格的に降ってきたらたまらん。その前にレインウェアを着てリュックにもレインカバーをしないとマズい。

自販機の横で、とりあえずリュックからレインウェアとレインカバーを取り出し、リュックにレインカバーをして雨の様子を伺う。

雨はパラパラ程度で強くはならない。まだ大丈夫そうなのでレインウェアは着ずにこのまま走ることにする。「全く、せっかく東平安名崎に行くというのに…雨になったら最悪だ」

が、走っているうちパラパラ雨も上がる。やれやれ、よかった。もう大丈夫か?

13:22 比嘉ロードパークに到着。

トイレ休憩する。

ここは少し標高が高いところにあるので眺めがいい。海が見下ろせる。上から海岸線をみると、数百m沖まで岩礁か珊瑚礁の跡のような浅瀬が続いているのがわかる。それぐらい海の透明度がある。

それに東平安名崎方向の海岸線も見える。雨は大丈夫そうだ。

比嘉ロードパークからの眺め
比嘉ロードパークからの眺め

ロードバイクの団体さんがやってくる。

先に出発して団体さんの横を通り過ぎようとした時、その中の一人の男性から、

「珍しい自転車に乗ってますね。GIANTのMR 4Fですか?」と声をかけられる。

「はい。そうですよー」と答える。MR 4Fを知っているとは、なかなかだ。

13:30 比嘉ロードパークを出発する。

下り坂を降りていくと、左にいきなり絶景。

すぐに止まる。眼下に畑と小さな港、白い砂の遠浅の海、そして東平安名崎へ続く海岸線…。派手な景色ではないが、そこがいい。

普通にある絶景
普通にある絶景

そこからしばらく走ると「新城1km➡︎」の案内標識がある。よく見ると同じ交差点に「⬅︎新城海岸」の案内板もある。

新城海岸はツーリングマップルに「珊瑚礁が発達している遠浅の海岸」と書いてある。「これはちょっと寄っていくべ」

あと、ここは新城(あらぐすく)という地名だが、ここに来るまでの案内標識には城辺(ぐすくべ)という地名もよく出てきた。沖縄では「城」を「しろ」ではなく「ぐすく」と読むらしい。勉強になります。

新城海岸へ左折する。

狭い道を下っていくと、両サイドは背の高さより遥かに高い雑草の緑の壁で切り通しみたいな道。その先に海が見える。これもなかなかな景色。

新城海岸へ続く道
新城海岸へ続く道

そこを抜けると周囲がパッと開けて道は右にカーブする。海は絶景でよいのだが、路面に滑り止めの横溝が入っている急な下り坂。

帰りの上りが大変そうだし、溝でガタガタの下り坂はパンクしそうなのでちょっとイヤな感じ。躊躇するが、ここまで来たので「もう行ってしまえ」と坂を降りていく。

下から車が1台上がってきたので途中で止まり端によってやり過ごす。

13:53 新城海岸に到着。

車が1台止まっている。自転車を「新城海岸」と書いてある大きな軽石?のところにおいて海を見にいく。

季節外れのせいか、砂浜や海には人っ子一人いない。でも十分きれいで、遠浅の海が続いている。見た目には夏と言われてもおかしくないぐらいの眺めだ。地元の人にとってはそうではないと思うが…。

新城海岸を出発。急坂を必死こいてなんとか上る。

県道83号線に復帰。

すると左に牧草ロールが見えてくる。宮古島に牧草ロール、全然想像していなかった風景。

そこからしばらく行くと今度は「⬅︎吉野海岸」の案内標識。

「よし、ここもちょっと寄ってみるかー」と左折する。

が、やっぱり途中から急な下り坂になる。

「あ~、もう急坂上るの面倒だなー」と急に萎えてくる。「どうしようかなー」思いながら降りていくと、海岸線と砂浜が見えてくる。

「よし、ここでいいや。海岸見えるし、写真撮ったり、眺めたりするのは遠目からの方が全体が見えていいだろう」と勝手に都合のいい解釈する。吉野海岸の写真を撮って引き返す。

吉野海岸
吉野海岸

県道83号線に復帰。

初日に宮古島に着いて走り始めた時から感じていたが、宮古島の土は赤茶けている。ちょうど今走っている道の周辺は今までにないぐらい赤茶けた土の畑が広がっている。ただそれだけなんだけど、感じたことを書いておく。

東平安名崎

そしてついに「⬅︎東平安名崎2km」の案内標識が現れる。きたかー

14:34 左折して東平安名崎に続く細い半島に入る。

少し走ると道の両側に海が見え出す。陸地の幅は100mぐらいしかないように見える。民家も畑もない。

そんな道をずーっと走っていくと右側に駐車場が見えてくる。その先の道には車止めがあるので自転車もここまで。観光客が多く、賑わっている。

14:42 東平安名崎に到着。

駐車場の横にトイレや休憩スペースのある建物があるので、その横に自転車を止めておく。観光客が多いので「ここにおいて大丈夫か?」と思うが、この辺しか止めるところがない。

ここからは歩いていく。道の先に灯台が見えるので東平安名崎の先っぽはあの辺りだろう。ちょっと距離があるが、自転車旅で鍛えているおっさんには全然問題なし。

途中に「マムヤの墓」の案内板、その横に大きな岩。岩の裏に周ると中がお墓になっている。

その先に展望台があるので行ってみる。そこから見える海にはそこかしこに大きな岩礁がポコポコ出ている。なんか、あまり見たことのない景色だ。「あっ、一昨日行った下地島の魚垣(カツ)に似ているような、似ていないような…」

展望台のちょい先に球形の石碑。なんなのかよくわからん。こういうところはどこも石碑とかモニュメントが多いな。

灯台の前までくると、「平安名崎灯台公開中」の案内板。灯台に登れるとは思ってもいなかった。「おっ、これは登らないと」

迷うことなく高いところにはやっぱり上る。バカ。

平安名崎灯台
平安名崎灯台

上まで登ってまず北西側をみると細長い東平安名崎がずっと続いているのがよくわかる。雲が多く少し霞んでいるので絶景とまではいかないが、眺めはいい。

そしてその細長い東平安名崎の東側の海にだけポコポコと突き出たたくさんの岩礁があって、海底も浅いのがわかる。西側の海はここから見えないのでわからない。あの岩礁は珊瑚礁の跡なのか?よくわからん。

平安名崎灯台からの眺め
平安名崎灯台からの眺め

東平安名崎の東側に小さな港があるのだが、その港内や沖合に出る航路の岩礁を削り取ったらしく、その跡がクッキリ見えている。

海底の岩礁帯の中には隙間があるのだが、そこだけはやっぱりエメラルドグリーンだ。

東平安名崎の東側にある岩礁帯のすぐ東に別の円形型の岩礁帯がある。「パナリ干瀬(パナリビシ)」というらしい。

次に灯台の足元を見てみると、海に近い南西側に穴がポッカリ開いている。

「海に抜けているのか?」ここからはわからない。帰りに見ていこう。

東平安名崎に開いている穴
東平安名崎に開いている穴

あと見えるのはもう海だけ。ずーっと続いている。

あとでこの辺のことを調べると、東平安名崎は隆起した珊瑚礁の石灰岩から成り立っているとのこと。やっぱり岩礁は珊瑚礁の跡だったけど、陸地も珊瑚礁の跡だった。

灯台を降りる。

灯台の南側に周る。東平安名崎の西側の海岸線に沿って遊歩道があるのでそこを辿って駐車場に戻ることにする。

ちょうどその途中に、灯台の上から見えたあの穴がある。

そこに行って穴の中を覗き込むと、やはり海の方まで突き抜けていて奥底に岩礁が見える。

灯台の前に「灯台の碑」。字がちっちゃすぎて読めん。

遊歩道を歩いていくとまた石碑。読むと「1950年に山東丸が座礁、遭難した海域」とのこと。

遊歩道の草原にはちょっとだけ花が咲いている。南側は青空が広がっているが北側はまだちょっと薄雲が多い。

遊歩道はまだ先に続いているが、駐車場へ戻る。

15:41 東平安名崎を出発。

県道83号線に向かって北上する。その途中、ふとバックミラーをみると真っ青な空がミラーいっぱいに広がっている。

「おーっ、なんだこの絶景は」

バックミラーを見て「ゼッケー」と思ったのは初めてだ。

自転車を止めて振り返ると、すげーキレイな景色が広がっている。ちょうど走ってきた道が上り坂の白い道になっていて坂の先は真っ青な空、その青空の中に真っ白な平安名崎灯台がポツンと遠くに小さく立っているのが見えている。

こういう風景は自転車でないとなかなか気づかないじゃないか。車じゃ無理だろう。ニヤリ。

東平安名崎に続く道
東平安名崎に続く道

この道を走っていると北の空もだいぶ雲が取れてきて青空が広がってきた。もうちょい早く取れて欲しかった…。

その後も1,2度自転車を止めて周りの風景を眺める。いいところだー。

もう少しで県道83号線に復帰というところで、前方の高台に人影が見える。「なんだあれ?」

展望台のように見える。来る時には全然気づかなかった。

「道路からいい景色が見れるんだから、あそこだともっといい景色が見れるんじゃねぇか」と思う。

「よし、あそこに行くぞ」

けど「あそこにどうやって行くの?」とツーリングマップルを見るが、何も書いていない。ただ、県道83号線を吉野海岸の方に戻ったところに「オーシャンリンクス宮古島」というゴルフ場がある。

「ひょっとしたら、そこから回り込むとあそこに出れるんじゃねぇ?」

とりあえず、県道83号線を少し戻ってみることにする。

県道83号線に復帰。右折する。

「オーシャンリンクス宮古島」に到着するも、駐車場から先へは行けず、ここで道は終わり。あの展望台のようなところには行けなかった。「どこよ」

「もういいや」

先へ進むことにする。次は保良泉ビーチと海宝館の方に行ってみる。

県道83号線を戻る。

東平安名崎との分岐を過ぎると、左には湾越に東平安名崎と平安名崎灯台が見える。なかなかいい景色。

16:20 保良泉(ぼらがー)ビーチの入口に到着。

「ぼらがー」と読むとは…。

海宝館の駐車場から小さな砂浜が見える。あれが保良泉ビーチだろう。ダイバーっぽい人がいる。小さいけど白い砂浜と岩礁のあるエメラルドグリーンの海がキレイだ。ビーチの先には東平安名崎の灯台も見える。

保良泉ビーチ
保良泉ビーチ

保良泉ビーチはここからかなり下に降りないと行けないので、ここから眺めるだけにする。

で、海宝館に入ってみる。あまりよく覚えていないが、貝がいっぱいあったことぐらいしか記憶にない。

今日の予定はこれまで。宿に向かうことにするが、途中に何かないか地図で探す。すると仲原鍾乳洞というところを見つけたのでそこに寄って行くことにする。

16:49 保良泉ビーチの入口を出発。

県道235号線に入る。しばらく走ると一気に下り、その後はジワジワ上っていく。

そしてまた下り始めたあたりで、後ろからソロのロードバイクに抜かれる。かなりのスピードだ。前に上り坂が見えているが、「あの坂も一気に上るんだろうな」と思いながら見送る。

丘を一つ越えて少し走ったところで、仲原鍾乳洞に行くため右折する。畑の中の道をGPSを頼りに走る。

仲原鍾乳洞に近くなり、案内板がないか見回しながら走る。

そして畑の中に「仲原鍾乳洞」と手書きしたちっちゃな看板を見つける。

17:14「仲原鍾乳洞」の前に到着。

「仲原鍾乳洞」と書かれた建物が道の奥にあるが、なんかめちゃくちゃ入りづらい。

ということで、建物の前にさえ行けず、宿に帰ることにする。小心者。

平良へ

畑の中の道を抜けて国道390号線に出る。

国道390号線を走っていると、ふと「石敢當」の石碑を見つける。宮古島で何度も見ているが、他では見たことがない。なので写真を撮っておく。

あとで調べると「石敢當」の石碑は魔除けで、丁字路の突き当たりなんかに設けられていて、魔物が丁字路を直進しそのまま家に侵入してくるのを防ぐためらしい。

17:31 県道201号線へ右折する。

道路上にサトウキビの太い茎がバラバラとよく落ちている。宮古島に来て何度も見る光景だし、サトウキビを満載したトラックもよく見かける。今の季節はサトウキビの収穫期らしい。

18:11 宿に到着。

昨日のように晩飯は外で食おうと思う。ガイドブックで店を探す。なかなか決められなかったが、候補の店(海の幸)を決める。

シャワー浴びてから出かける。

店の前までくるが、入口から中の様子が全くわからない。小心者なので入るのはまたパス。

その後、街を彷徨うが、これといった店がないので結局コンビニで買い出しすることになる。虚しい。

宿に戻り、晩酌と晩飯。

明日は天気が荒れるらしいので自転車はやめておこう。ではどうする?、この辺をブラブラするしかないだろう。

寝る。


走行時間:5h16m53s 走行距離:87.34km
平均速度:16.5km/h 最高速度:44.4km/h

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