今、勤務している会社には嬉しいことに一定年齢以上の早期退職者には割増金が退職金にプラスされる。プラスされる額は年齢によって違うが、額がMaxになる年齢で退職する予定だ。それも考慮に入れて考えた。
具体的には、DB分を含め退職金を全額一時金として受取る場合とDB分のみ年金として受取る場合の、退職一時金と年金の手取り額を計算してどちらが有利か比較した。
結論から先に言うと、DB分は年金として受け取る方向で考えている。
以下の仮定条件を基に、退職一時金と年金の手取りを計算した一覧表を示す。
・主な仮定条件
勤続年数:26年
退職一時金: 10,000,000円(うちDB分は2,000,000円)
早期退職割増金: 5,000,000円
公的年金(老齢基礎年金と老齢厚生年金の合計):1,795,000円
公的年金の受給は65歳から
60歳以降の収入は年金のみ
その他の仮定は、手取り額の計算内容を記した次回のブログを参照してください。
全額一時金で受取り(A) | DB分を年金、それ以外一時金で受取り(B) | B-A | ||
退職一時金手取り | 14,788,530 | 12,939,580 | -1,848,950 | |
年金手取り(年額) | 60~64歳 | -20,000 | 1,704,088 | 168,111 |
65歳~ | 148,111 | 1,795,869 | 91,781 |
ここで、DB分を年金として受取る場合の退職金と年金を併せた手取り額が、全額一時金として受取る場合より増える年齢をYとすると、Yの算出式は、
168,111 × 5 + 91,781 × (Y-64) > 1,848,950
となるので、これを計算すると
Y > 74.99
となる。
75歳以上生きれば、DB分を年金として受取るほうが得!という結果になった。
逆に言えば、74歳以下で死ぬなら、退職時に一時金として受取るほうが得!という結果になる。
75歳といえば男性の平均寿命より若いので、今回の仮定条件ではDB分を年金として受取るほうがいいように思える。
自分の条件に当てはめて計算してみると、上記の結果より多少年齢が異なる結果になったが、やはり男性の平均寿命以下でDB分を年金として受取る場合の手取りが多くなる結果となった。
DBを年金として受取る場合、公的年金と同様、生きていればずっともらえる終身年金になるので、長生きした場合のメリットが大きい。また20年保障にもなっているので、20年分支給される前(79歳前)に自分が死んでも、残りの年金は遺族に支給される。
今後の懸念として、2.5%というDBの運用利率が続くのか、退職した会社自体が自分が死ぬまで存続するのか、公的年金制度や税制は変わらないのか、などあるが、心配すればキリがない。
考えても答えが出るものではないので現在の制度で考えるしかない。上記したように、DB分は年金として受け取る方向で考えている。
上の表で示した手取り額を計算した詳細な内容は次回のブログで記します。
公開日:2017年8月15日14時56分、8月18日9時15分
更新日:2024年1月22日12時00分
広告
0 件のコメント:
コメントを投稿
コメント欄