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'23 一番遠い日本 小笠原 12日目:南島へ、クジラが飛ぶ船も飛ぶ

2023年 関東 自転車旅

扇池

12日目 2023424日(月)☁️26

父島5日目。今日の午前は「竹ネイチャーアカデミー」の南島ツアー。南島はガイドなしでは上陸できないし滞在時間も2時間までに制限されている。

南島ツアー

8:21 集合場所の青灯台前に到着。

既に12, 3人ぐらい人が集まっている。自分と同じソロのおじさんが4, 5人いたり、おばさん3人組がいたりとよくあるパターン。ソロの白人男性もいる。

海には小さいボートが2隻。知床で乗った釣り船の観光船より小さいように思う。「揺れて飛ぶように進むんだろうな」

南島へ向かうボート
南島へ向かうボート

ツアー参加者は全員半日コースかと思いきや、半日コースは自分含めておじさん3人だけ。あとの人は1日コースで南島のあとはどこかに行くみたいだ。

おじさん3人は別のボートに先に乗り込む。ライフジャケットを着て一番前に座る。

8:32 二見港を出発。

船長さんのガイドを聞きながら進む。上下左右に揺れるが、今のところいい感じで酔いそうな感覚はなし。ときおり水飛沫も浴びて楽しい。

南島の手前で「クジラ!」と船長さんが叫ぶ。「えっ、どこ??」

しばらくすると2時の方向に潮が吹き、そしてクジラの背びれが見える。

そのあとはクジラ見まくり。船長さんは泳ぎ方などを説明してくれるが、船長さんがものすごく興奮している。

クジラジャンプ
クジラジャンプ

ボートが止まる。「100m以内にクジラがいるときはエンジン止めてクジラが離れるのを待たないといけないというルールがあります」と船長さんから説明を受ける。

クジラを動画で撮影しようと思うが、いつどこから出てくるのかわからない。

どんぶらこ~どんぶらこ~な状態が続く。

船長さんはまたクジラの泳ぎ方を説明していると今度は「3頭いる!」と興奮ぎみに叫ぶ。デカいクジラがジャンプする。あれはお母さんクジラ。小さいのはその子供。

こんなにクジラを見れるのはここ最近珍しいらしく、それで船長さんが興奮しているようだ。「今日はいい日だ。クジラが見れるのは4月ぐらいまでなのでお別れの挨拶にきてるんじゃないかな」と嬉しそうに話す。

エンジンを始動して南島に向う。

南島に近づくと潮の流れが速く、うねりも大きくなり飛ぶように走る。一段とうねりが大きい狭い湾の入口も加速して一気に突き抜ける。かなり上下に揺れてめちゃくちゃ面白い。うみんちゅな気分。

湾になっている鮫池に入ると一転、静かな海。

9:33 南島に上陸。

鮫池はエメラルドグリーン。ゴツゴツした岩肌を上っていく。さらに右にある崖の上まで登る。途中、左後ろの下方に岩に穴が空いて島の中に海水が流れ込んでいるところがみえる。南島のパンフレットによく出ている扇池のようだ。

一番上に上がると、眼下には白い砂浜と岩に空いた穴で海と繋がっている扇池が見えていい景色が広がっている。高いところにいるので鮫池の方も見えるし、背後の父島にも白い砂浜が見える。「あれがジニービーチか?」

扇池一望
扇池一望

鮫池
鮫池

ジニービーチ
ジニービーチ

スマホでも写真を撮ろうとウェストバッグから出すとたくさん着信履歴がある。固定電話の市街番号は小笠原。「だれだろう?」と思うが、ここは圏外なので調べようもない。

ここで行き止まり。来た道を戻って扇池の砂浜のほうへ降りて行く。砂浜で一旦休憩して、その先にある陰陽池の方へ向かう。

扇池
扇池

扇池の砂浜
扇池の砂浜

池まで行かず、途中で止まりガイドさんのレクチャーが始まる。

足元にたくさんカタツムリの殻が落ちている。カタツムリは絶滅したもので、昔ここは大きな森だった。小笠原が世界自然遺産になった理由にカタツムリの種類の多さがある。

カタツムリの殻は3種類あって、渦の巻いている反対側の中心に穴があるものとないもの。そしてもう1つは他の2つより数が少ない。

「どれかわかりますか?」とガイドさんが訊く。

答えは、大きさが小さく殻の穴の縁が少し反り返っているもの。小さいが大人のカタツムリの殻で、成長して身体が大きくなり殻の縁が反り返る。反り返っていないのは最初に説明した中心に穴のある大きな殻のカタツムリの子供の殻。

とのこと。

言われて探すとそれなりに落ちている。

カタツムリの殻
カタツムリの殻

これでレクチャー終了。沼の方まで行かず、ここで引き返す。

10:54 南島を出発。

鮫池の外に出ると、船長さんが「イルカがいます!」と叫ぶ。1時の方向に2頭のイルカがジャンプするのがみえる。「一緒に泳いでくれそうなイルカだ」という。ただ「ここは潮の流れが速いので少し離れた穏やか方にいってくれたら」ともいう。しばらくするとイルカは見えなくなる。

港に向けてボートのスピードを上がる。

11:32 二見港に戻る。

着信履歴の番号を調べる。宿からだった。「何だろう?」と思い電話すると管理人さんが出る。

管理人さん:「掃除のおばさんが部屋を間違えた。すいません」

なんのことかさっぱりわからん。

自分:「えっ、何の連絡ですか?自分が何かしなきゃならないことあるんですか?」

管理人さん:「部屋に布団なかったでしょう。掃除のおばさんが今日部屋に入って間違えたことに気づいて泣きついてきたんです。それでお詫びの電話です」

それでようやく理解できた。

11:41 一旦、宿に戻る。

ネットを確認とJALから「425日は混み合うので手荷物の預け物は早めに」というメールが届いている。「425日??帰りの便を426日だったと思うが

日にち間違えていたー。「マヌケ!」

早い時期に予約した安いチケットなので変更不可。426日の便を探すと、一番安いスカイマークの18:25の便が残り3席。すぐに予約、17,340円也。そしてJALはキャンセル、手数料3,000円也。もともと7,340円だったのでそんなに高くはないが、それでも13,000円ぐらい余計に出費した。「痛い!」

午後は世界遺産センターなどインドアの施設を周る。

自転車のタイヤをチェック。前輪は10psiぐらいまでガッツリ減っている。スローパンク確実。空気を入れれば入るのでこれでいく。

念のため後輪もチェックするとなんとこっちも60psiまで減っている。「マジか、ヤバい」。後輪にも空気を入れる。

12:45 宿を出発。

小笠原水産センター

小笠原水産センターの入口近くにある大きな水槽を覗くとアオウミガメとサメがいる。一頭いるウミガメをしばらく観察していると母島にいたウミガメのように水面に上がってきたり水中に潜ったりを繰り返している。「息継ぎ?」

ところがしばらくすると太い配管のようなところに頭を突っ込んで動かなかくなった。「寝た?」

いつまで経っても動かないので「小さな水族館」の建物へ行く。水槽に色々な魚が展示されていたが、特に印象に残ったものはなく出てきてしまう。

もうここで見るものはない。

最初に見たウミガメのいる水槽を覗くとまだ頭を配管に突っ込んだままだ。「完全に爆睡だな」

頭を配管に突っ込んだままのウミガメ
頭を配管に突っ込んだままのウミガメ

小笠原海洋センター

小笠原海洋センターの中に入ると学生っぽい男性が「こちらは無料の施設です。奥にウミガメの飼育場があり、餌やりもできます」と教えてくれる。

裏のドアを開け外に出た先に大きな水槽がある。デカいアオウミガメがいる。近づくとカメも寄ってきて水面から顔を出す。餌がもらえると思っているんだろう。結構な至近距離。デカすぎる。

さらに奥の掘り込み水槽にもウミガメ。近づくと向こうも近づいてきて水槽をよじ登ろうとする。登ってきそうな勢いなので「まさか上がってこないよなぁ」とちょっと後ろに下がる。上がっては来られない。

あと「手は出さないように」との注意書きがある。指を出したら餌と間違えられて噛み切られそうな気がする。

アオウミガメ
アオウミガメ

その先には子亀がウジャウジャいる水槽。

餌が入ったカップがそこかしこに置いてある。一度その餌を手で触れてしまったが、かなりクサイ。入口のお兄さんが「餌やりができる」と言っていたのはこれのことか?

水槽に餌を撒いみる。何個もうまくとって食べるカメもいれば、餌に気づいていないのか全然寄ってこないカメ、取り損ねるカメもいて色々だ。

飽きたので戻る。

小笠原世界遺産センター

小笠原世界遺産センターの中に入り、パネル見ているとだんだん睡魔に襲われてくる。「ちょっと座って休憩したいなぁ」

最後の方のパネルはさすがに全然頭に入ってこない。ビデオが流れてるところにある椅子に座ってちょっと休憩するが、眠気は取れない。ビデオも見ていられない。

世界遺産センターは意外に展示物や映像などが少なかった。

世界遺産センター
世界遺産センター

小笠原ビジターセンター

小笠原ビジターセンターの中に入ると展示パネルが左にも右にも続き、真ん中の奥には大きな船の模型がある。世界遺産センターより展示物は多い。

少し睡魔がなくなってきたのでパネルを順繰り見ていく。世界遺産センターと被るような内容が多いが、これはまぁ仕方ないところか。両方無料なので文句はない。

ここにもソファなど休憩できるスペースは全然ないので外に出る。

展示の船
展示の船

「さて、どうしようかな?そういえば、一番近い大村海岸にまだ行ってなかったな」

大村海岸の入口にはゲートがあり、「アオウミガメ迷走防止柵」という貼り紙がある。「出てきちゃうんだ」

アオウミガメ迷走防止柵
アオウミガメ迷走防止柵

浜に出ると大きなベンチがあり、年配の方がそこに座って絵を描いている。自分もベンチに座り、海岸と海を眺める。眠気はもうだいぶとれた。

大村海岸
大村海岸

「明日はツアーで時間がないので、今日のうちに土産物でも買っておこう」と思う。

何軒か回り、「ハートロックカフェ」のショップでクリップ、「パパの手」で光る夜光タケのキーホルダー、JAの農産物観光直売所でパッションフルーツを買う。パッションフルーツは「皮がシワシワになると甘くなる。ならなくても美味しくて少し酸味がある」とのこと。南国でフルーツを買うのは石垣のマンゴー以来だ。

パッションフルーツ
パッションフルーツ

宿に戻るが、最後の夜なのでやっぱり外へ飯を食いに行こうと思う。

居酒屋ふくちゃん

居酒屋ふくちゃんに入る。生中、つまみに亀煮とメカジキ刺しを頼む。ウミガメの造りは売り切れ。ホッケ焼きなんてあるが、さすがに頼まない。

居酒屋ふくちゃんのメニュー
居酒屋ふくちゃんのメニュー

ビールがきてまず一口。全部揃ったところで記念撮影、そして宴会開始。

早速、亀煮から食う。「う~ん、マズい」

食えなくはないが、食いたいとは思わない味。「珍味って最初はこんな感じだな」と思いつつ、飲みながら少しずつ食べていく。メカジキの刺身は文句なくうまい。

亀煮もだんだん慣れてくる。が、うまいとは思わない。味噌味でコラーゲンがすごい。全て食べる。食べ始めよりは全然食べられるが、また頼むかと言われるとうぅ~ん

メカジキの刺身と亀煮
メカジキの刺身と亀煮

19:12 宿に戻る。

押し入れに布団が入っている!

明日が小笠原最終日。旅はあと2日。

布団をひいて寝る。

走行データ

走行時間:0h37m24s 走行距離:7.89km
平均速度:12.6km/h 最高速度:21.7km/h

旅の費用

宿泊代(グリーンヴィラ):¥4,400
ツアー代(南島)    :¥8,000
お土産代        :¥1,896
飲食代         :¥3,466
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
合計          :¥17,762

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