6日目 2019年8月2日(金) -
今日もすこぶる天気がいい。
宿を出る前、他のお客さんがクレジットカードで宿代を払っているところを見かけ、「ここはカードが使えるんだ」と少し後悔した。
というのも、自分はこれまでの経験から「こういう民宿ではカードは使えないだろう」と勝手に判断して現金で支払っていた。失敗、ちゃんと聞くべきだった。
8:05 霧多布に向けて宿を出発。
まずは道道142号線で落石岬に向かう。宿から国道44号線に出る途中、東南アジア系の若い女性の集団が歩いている。海外からの技能実習生だろうか。
小学校のあたりで国道44号線に出る。出る道を少し間違えた。
8:11 少し戻って、道道142号線に入る。少し走ると郊外に出て、周りは牧草地になり一気に交通量も減る。
しばらくすると左太もも裏側の軽い痛みが再発するが、昨日まではこれ以上悪化する事はなかったので、無理しなければ問題ないだろうと思い始める。
西和田を過ぎ、たんたんと道道142号線を南下する。長節湖への案内板が現れるが、最初から行く気はないので通過。右手に温根沼が見え始める。
9:08 昆布盛駅に到着。周辺に民家は全くなく、原生林の森が広がっていて、「なんでこんなところに駅があるの?」と思ってしまう。
しかし、駅の少し先に踏切があって、道道142号線から海側へ道が分岐している。車が2台、その踏切を渡って行った。地図を確認すると、この分岐道の先に昆布盛の集落があるようだ。それで駅もあるのだろう。
道道142号線をしばらく走り、踏切を渡ると前方が大きく開けてきた。湾がみえ、その向こうに半島が見える。
9:17 浜松海岸パーキングに到着。ここからの風景は素晴らしい。トイレ休憩する。パーキングの周辺では、どこの家も一家総出で昆布干し作業に精を出している。
落石
9:31 落石駅を通過。落石岬に向かうため、道道142号線を離れ、道道1123号線に入る。湾の向こうに見える半島の上には霧がかかっている。
落石漁港まで一旦下る。落石で唯一の宿「カジカの宿」を通過。海側の部屋はオーシャンビューで景色が良さそうだ。
漁港を過ぎ、案内板に従って進むと今度は落石岬への上り坂になる。上までのぼるとそこには昆布の干し場があって、ここでも昆布干しの作業が行われている。
舗装路はその先で終わり、砂利道になっている。右側には太陽光パネルが並んでいて、その柵のところに自転車を置き、ここからは案内板に従って落石岬灯台へ歩いていく。
9:51 数百mほど歩くとゲートがあり、その横にはバイオトイレがある。ゲートから数百m進むと、原っぱみたいなところに大きな建物があり、車が止まっている。あの建物は何なんだろう?廃墟のようにも見えるが…(後で調べると無線電信局の跡だった)
車の横を通り過ぎた先に「←落石岬灯台」の案内板。少しづつ霧が濃くなる中、案内板に従い、原っぱの中の獣道のような道を進む。
9:57 森の奥へ続く木道が現れる。木道は人一人が通れる幅しかなく、木道の前には「木道が壊れているところがあるので注意」との看板もある。
人気は全くない。熊が出てもおかしくない雰囲気だが、ここには落石の集落を通らないとこれないのでいないはず(海を泳いでこない限り…)。
木道を進むと、注意書きにあったように所々で木道の板が折れている。森を抜けて草原のようなところに出るが、再び森に入る。
すると木道にフンが落ちている。銀蠅が集っているのでそんなに古くはない。一瞬、熊のフンかと思ったが、量が少ないので鹿かキツネあたりだろう。
2つ目の森を抜けると草原地帯になり、木道はその先で終わっている。その向こうに落石岬灯台が見えるが、霧で霞んでいる。
10:09 落石岬灯台に到着。漁港周辺は霧もなく天気がよかったのに、外海側の岬までくると霧で一変した。海は、灯台下のあたりだけ、かろうじて見える程度。景色を楽しめないのですぐに引き返す。
10:27 ゲートまで戻る。もう霧はない。結局、ゲートから灯台までの間、誰一人とも出会う事はなかった。
10:30 自転車まで戻り、出発。これで今日は霧多布に向かうだけとなった。天気がいいので道道142号線の通称北太平洋シーサイドラインを楽しむことにする。
落石漁港から道道142号線の分岐に向かってのぼっていると、男性が一人こちらに歩いてくる。身なりからして旅人のようだ。列車で落石駅まで来て、歩いて落石岬灯台に向かうのだろうか。声をかける事はなかったので、実際のところはわからない。
北太平洋シーサイドライン
10:48 道道142号線に復帰する。ここからは内陸に入る。しばらく走ると、交通量が皆無であることに気づく。試しに車やバイクが通る間隔を時計で計ってみると、約15分間、両車線とも全く通らなかった。
根室から落石までも交通量はかなり少なかったが、ここまで皆無ではなかった。
多少アップダウンがあるものの、天気がよく、青い空と緑の森が続き、しかも車も通らないという環境は、自転車ツーリングにとって最高だ。
が、いくら走っても景色が変わらず、だんだん退屈になってくる。
もちろん、民家も牧場もずっとないので、人気も全くない。「熊だけは出るなよ」と思いつつ、たまに熊除けに自転車の鈴を鳴らしながら走る。たまに通る車にほっとしたりもする。
次の別当賀には多少の集落はあるだろうから、そこでパンでも食べて休憩しようと思いながら走る。
そろそろ左側から線路が近づいてくるはずだが、森の中を走る電化されていない単線なのでよくわからない。
11:26 別当賀に到着。別当賀駅は道道142号線沿いではなかったのでパス。踏切を越えた路肩にトラックが1台とまっていて人も乗っている。仕事でここにきて早い昼食でもとっているのだろう。
さて、どこでパンを食べようか。別当賀に集落はあるにはあるが、道からはほんの数軒しか見えない。ある民家近くの歩道に止まって、自転車に跨ったままパンを食う。
11:29 別当賀を出発。次の初田牛まで民家はないだろう。
しばらく走ると、道道142号線は直線になる。突然、右後方から大きな音が聞こえる。車ではない。汽車だ(一両編成のディーゼル車)。道道142号線の北側にはJR根室本線(花咲線)が並行して走っている。
別当賀を出発して約30分。GPSの地図を見ていると、そろそろ秘境駅の初田牛駅のはず。道道1127号線に入ってすぐの踏切で、ホームがないか確認するが、どちらをみてもそれらしいものはみえない。
地図で確認すると、もう少し先のようなので、道道142号線に戻る。
すると、少し先の対向車線側で、車が道路脇に止まる。初田牛駅を見に来た人ではないだろうかと勝手に思う。
12:03 近づくと、札幌ナンバーの車が止まっていて、線路側に入れる道がついている。自転車を止めて道の先に入ってみると、草が少し生えたスペースがある。
そこには虫取り網を持った若い男性が2人いて、何かを探しているように見える。
「いったい何をしているのだろう?」
秘境駅の初田牛駅を見にきたわけではなさそうだ。珍しい蝶かとんぼでもいるのだろうか。話しをしていないので、事情はよくわからない。
そこからは、駅のホームと「はったうし」と書かれた駅名板が見える。ここが初田牛駅のようだが、以前テレビで見た駅舎がない。駅名板に歴代駅舎の写真が貼ってあるので、もう取り壊されたのだろうか?(後で調べると初田牛駅は3月16日に廃止されていた)
12:06 初田牛駅を出発。道道142号線はここから海岸線へ向かう。この先の山並みが霧で靄っている。海に近くなってくると、霧も濃くなる。
海岸線沿いに出ると、初田牛から数キロしか離れていないにもかかわらず、それまでとは打って変わって、照りつけていた太陽も青空も全く見えない。落石と同じだ。
海岸線沿いでも、海側に遮るものがなく、吹きさらしのところは霧が入り込みやすいので特に濃い。
ツーリングマップルに書いてある「青と緑のコントラストが美しい絶景道」はなかなか感じられない。これも予想通りではある。
リアキャリアの洗濯物が逆に濡れないか心配になったり、レインウェアを着たほうがいいのか考えることもあったが、霧の中を走るのは局所的だったので、そのまま走り続ける。
右は牧草地、左は昆布が干してある小さな漁村が点々と続くアップダウンの道を淡々と走る。
そんな中でも、ライダーが手を振って追い抜き、こちらも手を振って応える。時折、霧が晴れたところでは「青と緑の美しい絶景」をみることができる。
13:30 羨古丹駐車公園に到着。ここは浜中湾の東端のはずだが、海は霧で全く見えない。水補給休憩してすぐに出発。
奔幌戸の集落で自転車に乗ったおじさんに遭遇。車やバイク以外で人に会うのは久しぶりだ。
霧多布
14:18 トンネルを抜け、道道123号線に入る。アップダウン道は終わり、浜中湾沿いの平坦道になる。ここも海岸線沿いだが、霧はなくなる。海側は民家がポツポツ続くが、右側は湿原だろうか?
緩やかなカーブを進むと、かなり前方に人影が見える。歩いている人影をみるのも久しぶり。ゆっくりこちらに近づいてくるが、走っているに見える。どうやらジョギングをしている地元の人のようだ。
少し霞んでいるが、湾の向こうに霧多布の丘が見え、ついで霧多布大橋と霧多布の街並みも見えてくる。こんな大きな街をみるのは根室を出発して以来だ。
14:41 道道123号線を左折して道道1039号線へ。
14:45 霧多布大橋を渡り、霧多布市街に入る。広い通りを進み、まずは食料や晩酌を調達できるスーパーがないか探す。
最初にセイコーマートを発見、これは地図に書いてある。続いて個人の商店を見つける。道道沿いではこの2軒ぐらいしか見つけられない。奥の道には店はないと思うので、どちらかで買い物をしよう。
そういえば、霧多布の街には、「次元」や「不二子」の店があることを思い出す。正確な場所は知らないが、多分、道道沿いだろう。
しかし、道道を突き当たりまで行ってみるが、見つからず。ここには買い物で戻ってくるので、後でネットで調べることにする。まずはキャンプ場に向かう。
突き当たりを右折し、予想通り、大きく左カーブしながら丘の上へ上る。
14:56 信号のない交差点に出る。直進が湯沸上海岸、左が霧多布岬、右がアゼチ岬。
キャンプ場は霧多布岬の手前にあるので左折して道道1039号線を進む。後で行く予定の「霧多布温泉ゆうゆ」は、右のアゼチ岬方向だ。
左折してもまだ上り坂が続く。温泉からキャンプ場に戻るときはこの坂を上らないといけない。中標津のキャンプ場と同じように、温泉の後、坂で汗をかかないか心配になるが、霧多布のキャンプ場にはシャワーがないので温泉に行くしかない。
坂を上りきると、霧多布岬の方向は霧がかかっている。浜中湾は霧がかかっていなかったが、南側の外海は霧が出ているようだ。霧多布の丘がせき止めているのかもしれない。
左手に展望台の案内板があるが、霧で展望は開けないので、今はパスする。
バンガローらしき建物が右手前方に見えてきた。
霧多布岬キャンプ場
15:07 霧多布岬キャンプ場に到着。バンガローに囲まれたテントスペースはあまり広くない。すでに10張り程度テントが張ってある。
駐車場もバイクやキャンピングカー、ワンボックスカーでいっぱいだ。ここのキャンプ場は無料だから仕方がない。キャンプはせずに車中泊の人も多そうだ。
管理小屋に入り、管理人さんに声をかける。
自分 :「今日、泊まりたいんですけど」
管理人さん:「ぜひ泊まっていってくれ」
受付帳に住所や名前を記入すると、霧多布岬の到達証明と観光パンフレットをいただく。
キャンプ場の簡単な説明を受ける。無料wifiが完備されていること、近くの「霧多布温泉ゆうゆ」を利用し、パンフレットのクーポンを見せると牛乳が1本無料でもらえること、自転車はテントサイトに乗り入れ可で、入口左側の車止めの横から入れることなど。
一つ気になったことを聞く。
自分 :「風はどちらからよく吹きますか」
管理人さん:「風はどこからでも吹く。でも今日と明日は風が弱いので心配ないだろう」
ここは岬近くの吹きっ晒しのキャンプ場のなので、風が気になっていたが、天気予報を見ても雨風は心配なさそうだ。
テントを張る場所を考える。ファミリーや大人数の大きなテント、駐車場から離れたところで、できれば風が強くなったとしても建物で避けられるようなところがいい。トイレや炊事場はどこに張っても遠くはない。
ただ、テントサイトがあまり広くないうえ、斜面になっているところも多い。
結局、駐車場と炊事場の中間ぐらいなところにテントを張ることにする。炊事場の前にたくさん干してある洗濯物が目につく。
テントを張っている時、男性に声をかけられ、張りながら話しをする。
男性:(両手を差し出しながら)「風はこちらから(後で調べると南)吹くことが6, 7割ぐらいで、あとはこちら側から(後で調べると西)吹くこともありますよ」
男性:「キャンプ場の端(南側)は風が強いと吹き飛ばされるほどですよ。ここ(自分のテント)はキャンプ場の真ん中あたりなので、風は高台にあたって逸れるので大丈夫だと思います」
自分:(テントの長手側は東西方向にして張ろうとしていたので)「そうですか。ではちょっとテント向きをその中間(南西)に変えてみます」
このへんの人なのか、それともここによく来る人なのかはわからない。テントを張っている様子もないので、車中泊だろう。
とりあえず、テントの向きは少し変えた。
それから、自分の自転車を見ながら、
男性:「サイドバッグをつけるとツーリングにちょうどいいなぁ」
その男性も若い頃は自転車旅をしていたそうだ。
自分:「サイドバッグをつけると荷物が多くなり、輪行できなくなるので、それはしてないです。着る物は洗濯しながらいくので荷物はこれで十分。これで何泊もできますよ」
男性:「最近は自転車ツーリングしている人はあまり見かけないし、今年はまだ見ていない。自転車部の学生もみないしね。見かけましたか?」
自分:「いえ、この旅では自転車部のような集団も、ソロや少人数でツーリングしている人も見ていないです。中標津のキャンプ場で自転車が置いてあるテントを見かけたぐらいです」
男性:「そういえば、あそこのテントに自転車があるのでツーリングしている人ではないだろうか。でもさっきみたら外国人のようだった。ヨーロッパの人ではないかな。あちらは自転車の本場だから」
自分:(男性を見ているテントの方を見てみる)「そうですね。確かに外国人のようですね」
男性は去っていく。
15:55 テント張りも完了。食料調達と温泉に行く前に、すぐ近くの霧多布岬に行ってみる。
15:58 岬の駐車場に自転車を止め、岬に向かう。霧が一段と濃くなる。
このへんは映画「ハナミズキ」のロケ地になったらしく、それを示す看板がある。
湯沸岬灯台の横を抜け、遊歩道の先端まで下りていく。
16:10 霧多布岬に到着。霧が濃く、海がかろうじて見える程度。すぐに引き返す。
ルパン三世
16:21 駐車場まで戻り、食料調達と温泉に行く。来た時より霧が内陸まで広がっている。そのためか、かなり涼しい。これだと温泉後の上り坂でも汗はかかないだろう。
坂を下り、左折して200mほど走ったところで、ふと左側をみるとルパンが立っている。
16:34「ルパン三世通り」に到着。通りに入ってみる。
最初に見つけた「JIGEN'S BAR」はシャッターが下り、「CLOSED 旅に出るぜ」との張り紙。続いて、映画館「霧多布座」も開いている気配なく通過。
そして最後の「PUB FUJIKO」もシャッターが下り、「MEMBERS ONLY ルパン以外お断り」とのツレない張り紙。ルパンだけでやっていけるのか?
「ルパン三世通り」は100mほどの長さで、上のお店はあくまでも仮想店舗で営業はしていない。
ちなみに、霧多布に「ルパン三世通り」があったり、JR花咲線に「ルパン列車」が走ったりしているのは、「ルパン三世」の原作者であるモンキーパンチさんが、ここ浜中町の出身だからだ。
晩飯と晩酌を買いに行く。まずは「ルパン三世通り」の向かいにある「丸ヨ松村商店」に入る。
が、弁当や惣菜が見当たらないので、セイコーマートで調達する。朝飯も買っておく。
次に、温泉に向かう。
霧多布温泉ゆうゆ
17:07「霧多布温泉ゆうゆ」に到着、駐輪場に自転車を止める。カラスが数羽いたので、食料が入った荷物を全部持っていくか少し迷う。さすがにリュックの中に入れておけば食べられることはないだろうと思い、風呂道具と着替え以外は自転車に置いていく。
ところが、温泉の入り口に注意書きの張り紙があり、「バイクや自転車の方は荷物に注意してください。カラスが食べ物を狙っています。バッグのファスナーを開けられ、食べられた人もいます」と書いてある。
おっと、これはヤバい。自分のリュックはゴムバンドでリアキャリアに括り付けているので、ファスナーを開けられることはないと思うが、クチバシで突かれて、傷つけられるのもイヤなので、荷物を全部持っていくことにする。
中に入ると、湯上りに牛乳を買っているおじさんを見かける。おじさんはお金を払っていたが、これがクーポンで貰える牛乳のようだ。
入浴料500円を払い、温泉に入る。幸い、脱衣所に大きなコインロッカー(使用後、お金が返却されるタイプ)があるのでここにリュックを入れることができた。
露天風呂があるので、ゆっくりそこで過ごす。露天風呂ではよくあるように、横は目隠しされているので空いているのは上だけだ。
湯上り後、無料クーポンで牛乳をもらう。「小松牛乳」という瓶入りで、普通の牛乳、コーヒー牛乳、フルーツ牛乳の3種から選べる。ここは普通の牛乳を選ぶ。うまい。
18:09 トイレを済ませて、温泉を後にする。
一旦、交差点までくだり、問題の上り坂を上るが、上はTシャツ一枚しか着ていないので十分涼しい。霧も濃いままだ。
左手から夕日が差してくるが、濃霧なので薄日が差す程度だ。
平坦路に入り、霧で霞む左の牧草地に馬が2頭見える。1頭は子馬で、2頭は親子のようだ。離れたところにもう1頭いる。
夕日が照らし、霧で霞む牧草地に馬がいる光景は幻想的だ。
ただ、子馬は背中がかゆいのか、しきりに電柱を支えているワイヤーのトラカバーに背中を擦り付けている。親馬は気にもとめていない。
霧多布岬キャンプ場
18:26 キャンプ場に戻る。女性キャンパーが写真を撮っている。高台にあるテントサイトからは湾とその向こうに半島が見え、確かに写真が撮りたくなる景色だ。
広い炊事場で洗濯する。使っている人はいないし、洗濯物をかける紐も張ってあるので洗濯しても大丈夫そうだ。
洗濯していると、近くで炭をおこすのに苦戦している?人がいる。同行者らしき人も加勢して、なんとか貝?が焼けたようだ。炊事場で食べ始めた。
外は霧なので、洗濯物は炊事場内の紐にかけておく。これでも乾かないし、逆に濡れるだろう。といってもキャンプ場にある乾燥機を使う気はないので、ここに干しておくしかない。
洗濯が終わり、テントに戻り、ようやく晩飯と晩酌にする。
晩飯を食べながら、明日の予定を考えようと地図を探すが、見当たらない。地図を入れたケースも見つからない。どうやら、温泉の脱衣所に忘れてきたようだ。
明朝、荷物をまとめる時にもう一度確認してみよう。
晩飯も終わって寝ることにするが、やはり少し離れた大きなテントからは話し声や笑い声が聞こえ、夜9時を過ぎても続いている。
そして、ようやく少し寝付いた10時か11時頃、車と人声の騒がしさで起こされる。
今頃、キャンプ場に来た輩がいるようだ。多分、車中泊の連中だろう。駐車場にいるだけならいいが、テントの前を通って何度も炊事場を行き来しだした。
しかも通るときにおばさんたちの声が聞こえる。しゃべりながら歩いているようだ。小さい声でも、夜遅い静かなキャンプ場では耳につく。
こんな時間にやってくる連中なので、マナーや気配りなどあるはずもない。
何度も続くので、ついに
「うるせぇぞぉー。何時だと思ってるだぁー」と軽く一喝する。
途端にしゃべり声は聞こえなくなり、通る人もいなくなり、ようやく静かになる。
寝る。
走行時間:6h22m54s 走行距離:89.83km
平均速度:14.0km/h 最高速度:40.4km/h
== 旅の費用 ============
温泉入浴代(霧多布温泉ゆうゆ):¥500
飲食代 :¥1,342
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
合計 :¥1,842
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